
黄色い小花のままで君は︴青ブラ文学部
一輪挿しの花を抜いた。
添えたはずの記憶はもうない
遥か彼方へ消えたのだろう
花だと私には似つかわしくない
そう想いながら
受け取ってしまったのだ
このピンクに染まったガーベラとやらを
ありがとう
口にした言葉に嘘はない
ごめんね
心に宿した言葉は嘘ばかりだ
ほんとうはカケラも思ってなどいない
ピンクのガーベラには
そっと小さな黄色い小花が添えられていた
訳もなく
ガーベラにただ寄り添って
こちらを向いて笑っている
君みたいだ.
私はもうピンクは似合わない
リボンを包んだその手に
嘘ばかりだと思い込み
解けばわかる
包んだキャンディの包み紙のように
ただただ甘くて美しいものを
そっと置いておきたかっただけ.
一輪挿しの花の付け根を見る
まだ息をしているではないか
焦って
少しだけ短く整えて
そっと小さな黄色い小花の中に
また挿した
オーロラのガラスの瓶が揺れるように
波打ち窓からの光を反射させて
部屋を照らした
まだ少しだけ前を向いていようと
おわり.
ピンクのガーベラに託された、不器用な優しさ。一輪挿しの花を整える指先に、少しだけ前を向く勇気が宿るまでの静かな詩です。#note
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この度は#青ブラ文学部 主催のお題に挑戦させていただきます。
お題は‥「一輪挿しの花」です
宜しくお願いします。
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