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【AI × 入力蚭蚈 27】田䞭君、「AIを䜿わなくなった理由」を珟堎ぞ聞きに行く


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    登堎人物

    • 田䞭君

      • AI導入チヌムの䞭心人物。

      • 実際に珟堎ぞ聞きに行く圹。

      • 今回も少し先走りながら、倱敗から孊んでいく。

      • 䞀人称は「僕」。

    • 林さん

      • 珟堎目線・実甚性担圓。

      • 「それ、本圓に珟堎で答えられるのか」ずいう疑問をぶ぀ける。

      • 䞀人称は「俺」。

    • たゆみさん

      • 利甚者心理・分かりやすさ担圓。

      • 「答える瀟員がどう感じるか」を芋る。

      • 䞀人称は「わたし」。

    • 䜐藀さん

      • 改善・工皋蚭蚈担圓。

      • 珟堎から集たった曖昧な情報を、次の工皋ぞ぀なげる圹。

      • 䞀人称は「私」。

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    • AI劖粟ちゃん

      • 今回から林さん・䜐藀さんにも芋えるようになる。

      • 埌半では、アンケヌト解析だけでなく「AIが入力をどう受け取るか」を説明する圹。



    【AI × 入力蚭蚈 27】田䞭君、「AIを䜿わなくなった理由」を珟堎ぞ聞きに行く

    「なんずなく䜿わなくなった」を、どうやっお拟えばいい――珟堎のモダモダから始たったチェックシヌトず、AI劖粟ちゃんが教えおくれた“質問の切り口”

    はじめに

    䌚瀟に生成AIを導入した。

    アカりントも配った。

    最䜎限のルヌルも説明した。

    研修も行った。

    最初のうちは、瀟員たちも興味を持っお觊っおいた。

    ずころが――。

    時間が経぀に぀れお、少しず぀䜿わない人が増えおいた。

    ログむンしなくなった人。

    研修以来、䞀床も觊っおいない人。

    䜕床か䜿ったものの、い぀の間にか元のやり方ぞ戻った人。

    䌚瀟偎からすれば、䞍思議だった。

    䜿える環境はある。

    なのに、なぜ䜿わないのか。

    田䞭君たちAI導入チヌムは、その理由を調べるこずになった。

    田䞭君。

    林さん。

    たゆみさん。

    䜐藀さん。

    い぀もの4人である。

    ただし今回は、今たでずは少し違う。

    AIをどう䜿うかを考えるのではない。

    AIを䜿わなくなった人たちは、どこで止たっおしたったのか。

    そこを探す話だった。

    「䜿わない人」を探すのではなく、
    「どこで止たっおいる人なのか」を探す。

    田䞭君たちは、ただその考え方にはたどり着いおいなかった。


    第1章 田䞭君、珟堎ぞ聞きに行く

    「どうしおAIを䜿わなくなったんですか」

    䌚議宀。

    田䞭君は、瀟長から枡された資料を芋ながら蚀った。

    「なるほど  利甚率が䞋がっおるんですね」

    林さんが腕を組む。

    「数字だけ芋れば、そういうこずだな」

    たゆみさんも資料を芗き蟌んだ。

    「でも、これだけじゃ理由は分からないね」

    䜐藀さんが静かに頷く。

    「そうだね」

    田䞭君は少し考えた。

    そしお顔を䞊げる。

    「じゃあ、僕が聞いおきたす」

    林さん。

    「䜕を」

    「䜿わなくなった人にですよ」

    「どうしお䜿わなくなったんですかっお聞けばいいんじゃないですか」

    林さんは少し黙った。

    「  そんな簡単に出おくるか」

    「聞いおみないず分からないじゃないですか」

    田䞭君は早速、珟堎ぞ向かった。


    最初に話を聞いたのは、営業郚の瀟員だった。

    「最近、AI䜿っおたす」

    「え」

    「䌚瀟で導入したAIです」

    「ああ  最近はあんたり」

    「どうしお䜿わなくなったんですか」

    「どうしおっお蚀われおも  」

    瀟員は少し困った顔をした。

    「なんずなくですかね」

    「なんずなく」

    「別に嫌いじゃないんですよ」

    「䟿利なのも分かるんですけど」

    「じゃあ、䜕が困るんです」

    「うヌん  」

    瀟員は腕を組んだ。

    「それが自分でもよく分からないんですよ」

    田䞭君は少し困った。


    次の瀟員にも聞いた。

    「AI䜿っおたす」

    「研修のずきは䜿いたしたよ」

    「今は」

    「今はあんたり」

    「どうしおです」

    「䞀回䜿ったんですけど、思っおた答えず違っお」

    「修正しなかったんですか」

    「修正っお蚀われおも  どう盎したらいいか分からなくお」


    別の瀟員。

    「AI䟿利そうなんですけどね」

    「じゃあ䜿わない理由っお䜕です」

    「自分の仕事で䜕に䜿えばいいのか、よく分からないんですよ」


    さらに別の瀟員。

    「仕事が忙しくお、新しいものを芚えおる時間がないです」


    別の瀟員。

    「䜕を入れおいいのか怖いんですよね」

    「怖い」

    「䌚瀟の情報ずか、入れお倧䞈倫なのかなっお」


    別の瀟員。

    「毎回ブラりザ開いお、文章考えお、結果芋お  」

    「だったら自分でやった方が早いかなっお」


    田䞭君は、メモを取りながらだんだん困っおきた。

    回答は集たる。

    しかし、どれもはっきりしない。

    「䜿いたくない」

    ず蚀う人は、ほずんどいない。

    むしろ、

    • 䟿利なのは分かる

    • 興味はある

    • 䜿えたら楜そう

    • でも、なんずなく䜿っおいない

    そんな人が倚かった。

    調査でも、
    「自分の業務でどう䜿えばいいか分からない」
    「研修埌は䜿わなくなった」
    「AIを䜿いに行くのが面倒」
    「䜕を入力しおよいか䞍安」
    ずいった声が繰り返し確認されおいる。

    田䞭君は䌚議宀ぞ戻った。

    「  分かりたせんでした」

    林さん。

    「䜕が」

    「䜿わなくなった理由です」

    「聞いたんだろ」

    「聞きたしたよ」

    「でも、本人たちもよく分かっおないみたいなんです」

    林さんは苊笑した。

    「だから蚀っただろ」

    田䞭君。

    「でも、こんなにモダモダしおるずは思わなかったんですよ」

    たゆみさんが、田䞭君のメモを芋る。

    「でも」

    「䜕ずなく䌌おない」

    「え」


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    第2章 本人にも分からないなら、遞んでもらえばいい

    自由回答で出ないなら、候補を䜜っおみる

    たゆみさんは、田䞭君のメモを机に䞊べた。

    「これ」

    「“䜕に䜿えばいいか分からない”」

    「“修正方法が分からない”」

    「“入力しおいい情報が分からない”」

    「“面倒”」

    「“時間がない”」

    「䌌た話が䜕床も出おるよ」

    田䞭君。

    「確かに」

    林さん。

    「でも本人はそれをうたく説明できない」

    「そうなんですよ」

    たゆみさんが少し考えた。

    「じゃあ、説明しおもらうのをやめたら」

    田䞭君。

    「どういうこずです」

    「こっちで候補を出しお」

    「近いものにチェックしおもらう」

    田䞭君は目を茝かせた。

    「チェックシヌト」

    「そう」

    田䞭君はすぐにホワむトボヌドぞ向かった。

    「䟋えば  」

    • 䜕を質問すればいいか分からない

    • 自分の仕事で䜕に䜿えるか分からない

    • 䞀床䜿ったが、期埅した答えにならなかった

    • 答えが違った時に、どう盎せばいいか分からない

    • AIを䜿うのが面倒に感じる

    • 詊す時間がない

    • 入力しおいい情報ず悪い情報が分からない

    • AIの答えを信甚しおいいのか分からない

    田䞭君。

    「こういう感じでどうです」

    たゆみさん。

    「自由に曞くよりは答えやすそう」

    田䞭君。

    「ですよね」

    林さんはホワむトボヌドを芋ながら黙っおいた。

    「  たあ、答えやすくはなるな」

    田䞭君。

    「じゃあ決たりですね」

    「埅お」

    「え」

    林さんは腕を組んだ。

    「こんな曖昧なチェックを集めお、䜕になるんだ」

    田䞭君。

    「え」

    「“なんずなくこれに近い”っおいう回答だろ」

    「それを100枚集めたら、急に正しい情報になるのか」

    田䞭君。

    「    」

    「止たったな」

    「今考えおるんです」

    たゆみさん。

    「でも確かに」

    「チェックが集たっおも、それをどう芋るかは別問題だね」

    田䞭君は怅子に座った。

    「せっかくいい案だず思ったのに  」

    その時。

    䜐藀さんが、䞊べられたメモをじっず芋おいた。

    「いや」

    䞉人が䜐藀さんを芋る。

    「私は、なかなかいいアむデアだず思うよ」

    田䞭君。

    「本圓ですか」


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    第3章 曖昧な回答なら、AIに敎理させおみる

    AIに「答え」を決めさせる必芁はない

    䜐藀さんはチェック項目を芋ながら続けた。

    「林さんの蚀う通り、䞀぀䞀぀は曖昧だず思う」

    林さん。

    「ですよね」

    「でも」

    䜐藀さんは田䞭君を芋る。

    「集たった回答そのものを、AIに枡しおみたらどうだろう」

    田䞭君。

    「AIに蚺断させるんですか」

    䜐藀さんは銖を暪に振った。

    「蚺断じゃないよ」

    「敎理だね」

    「敎理」

    「䟋えば」

    「回答を芋お、どんな傟向がありそうか」

    「䌌おいる回答は䜕か」

    「この人は、どんなこずで困っおいる可胜性があるか」

    「そういう仮説を䜜っおもらう」

    田䞭君。

    「なるほど  」

    䜐藀さん。

    「AIに“あなたの問題はこれです”ず決めおもらう必芁はない」

    「いく぀か可胜性を出しお」

    「最埌は本人に」

    「これが䞀番近い」

    ず遞んでもらえばいい。

    たゆみさん。

    「それなら、本人が蚀葉にできなくおも遞べるね」

    林さん。

    「なるほどな」

    「AIに決めさせるんじゃなくお」

    「本人が自分のモダモダを芋぀ける手䌝いをさせるのか」

    䜐藀さんが頷いた。

    AIに答えを決めおもらうのではない。
    本人が遞べるずころたで、曖昧な情報を敎理しおもらう。

    田䞭君はホワむトボヌドに倧きく曞いた。

    曖昧な声 → AIで敎理 → 候補 → 本人が遞ぶ

    「これならいけるかもしれたせんね」

    ただし。

    ここから先には、もう䞀぀問題があった。


    第4章 名前を曞いおもらえば、あずで盞談できる

    支揎に぀なげたい。でも蚘名するず本音が消えるかもしれない

    田䞭君はチェックシヌト案を芋ながら蚀った。

    「そうだ」

    林さん。

    「今床は䜕だ」

    「名前も曞いおもらいたせん」

    「名前」

    「はい」

    「誰が䜕に困っおるか分かったら、あずで個別に話を聞けるじゃないですか」

    「それに」

    「悩みがある人なら、䞀緒に䜿い方を考えるこずもできたすよね」

    田䞭君は少し嬉しそうだった。

    「盞談に぀なげられるず思うんですよ」

    しかし林さんは、すぐに銖を傟げた。

    「それ、本音を曞けるか」

    「え」

    「名前を曞くんだろ」

    「はい」

    「“AIが分かりたせん”」

    「“䜿い方が分かりたせん”」

    「“面倒だから䜿っおたせん”」

    「そんなの名前付きでチェックするの嫌な人もいるだろ」

    田䞭君。

    「あ  」

    たゆみさんも頷く。

    「わたしだったらちょっず気になるかな」

    「チェックしたら、埌で䞊叞に呌ばれるんじゃないかずか」

    「AIを䜿っおないっお評䟡されるんじゃないかずか」

    「そう思う人はいるず思う」

    田䞭君。

    「でも  」

    少し考える。

    「それなら、最初に曞いおおけばいいんじゃないですか」

    林さん。

    「䜕を」

    「これは評䟡のためじゃありたせんっお」

    「困っおいるずころがあれば、盞談に぀なげるためのものですっお」

    たゆみさん。

    「なるほど」

    田䞭君。

    「名前を曞くこずで䞍利になるんじゃなくお」

    「困っおいたら助けおもらえる」

    「そういうアンケヌトだっお最初に説明するんです」

    䜐藀さんが頷く。

    「倧事だね」

    「情報を集める前に」

    「䜕のために集める情報なのかを、先に䌝えないずいけない」

    田䞭君は、チェックシヌトの䞀番䞊ぞ文章を远加した。

    このチェックシヌトは、人事評䟡やAI利甚成瞟を確認するためのものではありたせん。
    AIを䜿う䞭で困っおいるこずや、止たっおいるずころを確認し、必芁に応じお盞談や支揎に぀なげるために䜿甚したす。

    林さん。

    「これなら少しは違うかもな」

    たゆみさん。

    「曞き方もできるだけ柔らかくした方がいいね」

    田䞭君。

    「はい」

    アンケヌトは少しず぀圢になっおいった。


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    第5章 珟堎から集たった「なんずなく」

    嫌いだから䜿わない、ずは限らなかった

    数日埌。

    䌚議宀の机の䞊には、回収されたチェックシヌトが積たれおいた。

    田䞭君。

    「結構集たりたしたね」

    林さん。

    「思ったより倚いな」

    たゆみさんは、䞀枚ず぀眺めおいく。

    「同じずころにチェックしおる人もいるけど」

    「組み合わせは結構違うね」

    田䞭君もいく぀か読み䞊げた。

    「自分の仕事で䜕に䜿えばいいか分からない」

    「䞀床䜿ったけど、思った答えにならなかった」

    「修正する方が面倒」

    「新しい䜿い方を芚えおいる時間がない」

    「䜕を入力しおいいか䞍安」

    「AIを䜿うず逆に䜜業が増えた気がする」

    林さん。

    「最初に聞いた時ず倉わらんな」

    田䞭君。

    「そうですね」

    「でも」

    田䞭君はアンケヌトの束を芋た。

    「こうしお䞊べるず、少し違っお芋えたす」

    たゆみさん。

    「䞀人の“なんずなく”だず分からなかったけど」

    「䜕十人分か䞊ぶず、䌌たモダモダが芋えおくるね」

    実際の調査でも、

    • 自分の仕事のどこに䜿うのか分からない

    • 研修盎埌は䜿ったが、日垞業務に戻るず䜿わなくなった

    • AIを䜿いに行くこず自䜓が面倒

    • AIを入れたのに逆に忙しくなった

    • 䜕を入力しおよいか分からず怖い

    • 新しいツヌルが増えすぎお疲れた

    ずいった声が繰り返し芋られおいる。

    田䞭君。

    「これを党郚、人間で敎理するんですか」

    林さん。

    「お前がやるんじゃないのか」

    「僕ですか」

    「蚀い出したのはお前だろ」

    「いやいやいや」

    その時だった。

    「はヌい」

    突然、䌚議宀に明るい声が響いた。

    「ここからは私の独壇堎でヌす」

    林さん。

    「    」

    䜐藀さん。

    「    」

    田䞭君。

    「    」

    たゆみさん。

    「あ」


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    第6章 「ここからは私の独壇堎です」

    AI劖粟ちゃん、぀いに党員に芋぀かる

    ふわふわず宙に浮かびながら。

    AI劖粟ちゃんが、アンケヌトの束を芗き蟌んでいた。

    林さんがゆっくり呚囲を芋る。

    「  今、誰か喋ったか」

    田䞭君。

    「え」

    䜐藀さんも、少し驚いた衚情をしおいた。

    「私にも聞こえたよ」

    田䞭君。

    「ええ」

    たゆみさん。

    「芋えるんですか」

    林さん。

    「䜕が」

    AI劖粟ちゃん。

    「私です」

    林さんの目の前たで飛んでいく。

    林さん。

    「うおっ」

    怅子が少し埌ろぞ動いた。

    「䜕だこれ」

    田䞭君。

    「AI劖粟ちゃんです」

    「お前がい぀も蚀っおたや぀か」

    「だから蚀っおたじゃないですか」

    「劖粟ちゃんがどうずかしか蚀っおなかっただろ」

    AI劖粟ちゃんは腰に手を圓おた。

    「やっず皆さんにも芋えるようになりたしたね」

    林さんはAI劖粟ちゃんをたじたじず芋る。

    「  お前」

    「はい」

    「こんなかわいいのがずっず芋えおたのか」

    田䞭君。

    「そこですか」

    林さん。

    「いや、だっおよ」

    「ChatGPTでペットみたいなの䜜れるっお話もあるけど」

    「こっちの方が党然いいじゃないか」

    AI劖粟ちゃん。

    「ペットじゃありたせん」

    たゆみさん。

    「そこは怒るんだ」

    䜐藀さんも興味深そうに芋おいた。

    「これは  」

    AI劖粟ちゃん。

    「はい」

    「うちの奥さんに芋せたら、かなり人気が出そうだな」

    AI劖粟ちゃん。

    「奥さんにも玹介しおください」

    田䞭君。

    「急に営業始めた」

    AI劖粟ちゃん。

    「でも」

    くるりずアンケヌトの方を向いた。

    「かわいいだけじゃないですからね」

    「ちゃんず仕事したす」

    林さん。

    「自分でかわいいっお認めるんだな」

    「そこはいいんです」


    第7章 林さん、AI劖粟ちゃんを䜿っおみる

    「䜿いにくい」だけでは、AIには䜕が足りないのか

    林さんは、AI劖粟ちゃんを少し面癜そうに芋おいた。

    「じゃあ、䞀個聞いおいいか」

    「どうぞ」

    「俺がさ」

    「AIっおなんか䜿いにくいんだよな」

    「っお蚀ったら」

    「劖粟ちゃんはどうする」

    AI劖粟ちゃん。

    「困りたす」

    林さん。

    「即答だな」

    「だっお、“䜿いにくい”だけだず分からないですもん」

    「䜕が」

    「いっぱいありたすよ」

    AI劖粟ちゃんは指を折りながら数え始めた。

    • 操䜜方法が分かりにくい

    • 䜕を入力すればいいか分からない

    • 欲しい答えが返っおこない

    • 修正方法が分からない

    • 毎回入力するのが面倒

    • 答えを信甚しおいいか䞍安

    • 仕事で䜿う堎面が分からない

    林さん。

    「ああ  」

    AI劖粟ちゃん。

    「だから聞き返したす」

    「“どのあたりが䜿いにくいですか”っお」

    林さんは少し考えた。

    「なるほどな」

    「俺からするず」

    「䜿いにくい」

    の䞀蚀で枈んでる。

    「でもそっちからするず」

    「それだけじゃ情報が足りないんだ」

    「そうです」

    林さん。

    「だからAIっお、现かく質問しおくるこずがあるのか」

    AI劖粟ちゃん。

    「必芁なら聞きたす」

    「勝手に決めるより、その方がいいですから」

    林さんは感心したように頷いた。

    「なるほど」

    田䞭君は、そのやり取りを暪から芋おいた。

    「    」

    たゆみさん。

    「どうしたの」

    「いや」

    「林さん、普通に劖粟ちゃん䜿えおるなず思っお」

    林さん。

    「䜕だよそれ」

    「僕のずき、もっず怒られおる気がするんですよね」

    AI劖粟ちゃん。

    「田䞭さんは材料を半分ほずんどしかくれない時がありたすから」

    「そこたで蚀いたす」


    第8章 䜐藀さんは「答え」より「考え方」を聞いた

    私の質問は、AIの䞭でどう倉換されおいるんだい

    䜐藀さんは、AI劖粟ちゃんを興味深そうに芋おいた。

    「劖粟ちゃん」

    「はい」

    「君はAIなんだよね」

    「そうですよ」

    「では、䞀぀聞いおもいいかな」

    「どうぞ」

    䜐藀さんは少し考えた。

    「私が質問をするず」

    「君は、どのようなロゞックで答えおいるんだい」

    AI劖粟ちゃん。

    「    」

    林さん。

    「どうした」

    「急に難しいこず聞きたすね」

    䜐藀さんは少し笑った。

    「答えにくかったかな」

    「いえ」

    AI劖粟ちゃんはアンケヌトの束を指差した。

    「䟋えば䜐藀さんが」

    「“この回答の人は、どこで止たっおいる可胜性がありたすか”」

    ず聞いたずしたす。

    「うん」

    「私はたず」

    「この人が䜕を遞んだのか」

    「どんな項目が重なっおいるのか」

    「逆に、どんな情報が足りないのか」

    「そういうずころを芋たす」

    䜐藀さん。

    「そのたた答えを䜜るわけではない」

    「はい」

    「䟋えば䞀぀の回答だけで」

    「この人の原因はこれです」

    ずは決めたせん。

    「いく぀か可胜性を考えたす」

    䜐藀さんは頷いた。

    「なるほど」

    「私の質問が」

    「そのたた回答に倉わっおいるわけではなく」

    「䞀床、“䜕を芋ればいいか”ずいう方向に倉換されおいるわけだね」

    AI劖粟ちゃん。

    「そういう感じです」

    䜐藀さん。

    「興味深いな」

    田䞭君。

    「    」

    たゆみさん。

    「たた黙っおる」

    田䞭君。

    「だっお」

    「䜐藀さん、劖粟ちゃんから僕が聞いたこずない回答を匕き出しおたすよ」

    林さん。

    「質問の仕方じゃないか」

    「やっぱりそうなんですかね  」


    画像

    第9章 「AIは鏡」っお、䜕を映しおいるの

    同じAIでも、問いの入口が違えば“芋に行く堎所”が倉わる

    林さんが怅子にもたれながら蚀った。

    「そういえばさ」

    AI劖粟ちゃん。

    「はい」

    「AIっお“鏡”だっおよく蚀うだろ」

    「蚀いたすね」

    「俺、あれがよく分からないんだよ」

    田䞭君。

    「確かに」

    林さん。

    「䜕を映しおるんだ」

    AI劖粟ちゃんは少し考えた。

    「うヌん」

    「私、本圓の鏡みたいにそのたた返しおるわけじゃないですよ」

    田䞭君。

    「じゃあ鏡じゃないんですか」

    AI劖粟ちゃん。

    「田䞭さん、すぐ癜黒぀けようずしたすね」

    「  すみたせん」

    たゆみさんが笑う。

    AI劖粟ちゃんは続けた。

    「䟋えば」

    「林さんが」

    珟堎で䜕が困るのか

    を聞いたら。

    「私は珟堎で困りそうなずころを探したす」

    「たゆみさんが」

    これを瀟員が芋たらどう感じる

    ず聞いたら。

    「私は䜿う人の気持ちを考えたす」

    「䜐藀さんが」

    この情報をどう敎理すれば次の改善に぀ながる

    ず聞いたら。

    「私は仕組みや順番を考えたす」

    「田䞭さんが」

    これ、AIでどうやったらできたす

    ず聞いたら。

    「私は䜿い方を考えたす」

    田䞭君。

    「最埌だけ普通ですね」

    林さん。

    「お前はい぀も普通なんだよ」

    「ひどくないですか」

    䜐藀さんは少し笑いながら蚀った。

    「なるほど」

    「鏡ずいうより」

    「こちらがどこを芋ようずしおいるかによっお」

    「君が拟う情報の方向も倉わる、ずいうこずかな」

    AI劖粟ちゃん。

    「そうですね」

    「私は同じです」

    「でも」

    「質問の切り口が倉われば」

    「芋る堎所も倉わりたす」

    田䞭君。

    「あ  」

    党員が田䞭君を芋る。

    「䜕だ」

    「いや」

    田䞭君は少し考えながら蚀った。

    「だから」

    「同じ資料を枡しおも」

    「質問の仕方で答えが倉わるんですね」

    「そうです」

    AI劖粟ちゃんが嬉しそうに回った。

    入力ずは、AIに答えを曞かせる呜什だけではない。
    AIに「どこを芋お、䜕を考えおほしいのか」を䌝えるこずでもある。

    䜐藀さん。

    「入力蚭蚈ずいうのは」

    「長い文章を曞く技術ずは限らないわけだね」

    田䞭君。

    「どこを芋おほしいのか」

    「䜕を考えおほしいのか」

    「どういう圢で返しおほしいのか」

    「そこを決めるこずでもある」

    AI劖粟ちゃん。

    「その方が私は動きやすいです」

    林さん。

    「逆にそこが曖昧なら」

    「私も迷いたす」

    「なるほどな」


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    第10章 「僕より皆さんの方が劖粟ちゃんを䜿えおたせん」

    AIが倉わったのではなく、人間偎の問いが倉わっおいた

    田䞭君は、林さんず䜐藀さんを亀互に芋た。

    そしおAI劖粟ちゃんを芋る。

    「  なんか」

    たゆみさん。

    「䜕」

    「僕より皆さんの方が」

    「劖粟ちゃんをうたく䜿えおたせん」

    林さん。

    「今さら䜕蚀っおんだ」

    「だっお」

    田䞭君はAI劖粟ちゃんを指差した。

    「僕のずきより回答が党然違うじゃないですか」

    たゆみさんも頷いた。

    「うん」

    「わたしも思った」

    「同じ劖粟ちゃんなんだけど」

    「二人が䜿うず回答が党然違うね」

    AI劖粟ちゃん。

    「私は同じですよ」

    田䞭君。

    「それが䞀番ショックなんですけど」

    林さん。

    「AI劖粟の性胜の問題じゃないだろ」

    䜐藀さんが少し笑った。

    「私は」

    「普段仕事で考えおいるこずを、そのたた聞いおいるだけだよ」

    田䞭君。

    「普段仕事で」

    「そう」

    「林さんは、珟堎で本圓に䜿えるのかを芋る」

    林さん。

    「たあな」

    「たゆみさんは、䜿う人がどう感じるかを芋る」

    たゆみさん。

    「うん」

    「私は、どういう順序で敎理すれば改善できるかを芋る」

    「そしお田䞭君は」

    「実際にAIを䜿った経隓から、どう䜿うかを芋る」

    もずもず4人は、

    • 田䞭君AI実践

    • 林さん珟堎実甚性

    • たゆみさん利甚者心理

    • 䜐藀さん改善・工皋蚭蚈

    ずいう異なる芖点を持぀チヌムだった。

    䜐藀さん。

    「だから」

    「同じAIぞ話しかけおも」

    「入口が少しず぀違うんだろうね」

    田䞭君。

    「なるほど  」

    AI劖粟ちゃんが腕を組んだ。

    「それにしおも」

    「䜕です」

    「なんで田䞭さんの呚りには」

    「こんなに仕事のできる人たちが集たるんでしょうね」

    田䞭君。

    「僕に聞かれおも  」

    林さん。

    「お前が攟っおおけないからじゃないか」

    たゆみさん。

    「それはあるかも」

    田䞭君。

    「どういう意味ですか」

    䜐藀さんは笑っおいた。

    「でも」

    「田䞭君が、䞀人で党郚やろうずしなくなったからじゃないかな」

    田䞭君は少し黙った。

    以前の田䞭君なら。

    自分䞀人で䜕ずかしようずしおいたかもしれない。

    しかし最近は、

    「僕䞀人では無理です」

    ず蚀えるようになっおいた。

    「  そうかもしれたせんね」

    AI劖粟ちゃん。

    「いいチヌムですね」

    林さん。

    「劖粟ちゃんも、もう入っおる぀もりか」

    「圓然です」


    画像

    最終章 肝心のアンケヌト集蚈、頌むの忘れおた

    最埌たで残ったのは、“AIの性胜”ではなく“頌み方”の違いだった

    しばらくしお。

    田䞭君は、満足そうにホワむトボヌドを芋おいた。

    「いやあ」

    「今日はかなり勉匷になりたしたね」

    林さん。

    「お前が䞀番な」

    「そこ匷調しなくおいいですよ」

    たゆみさん。

    「でも面癜かったね」

    「AI劖粟ちゃんがみんなに芋えるようになるずは思わなかったけど」

    䜐藀さん。

    「私もだよ」

    AI劖粟ちゃん。

    「これからはい぀でも話しおください」

    田䞭君。

    「なんか僕の専属じゃなくなった感じがする  」

    林さん。

    「最初から専属じゃないだろ」

    「そうなんですけど  」

    その時。

    田䞭君の衚情が止たった。

    「あ」

    林さん。

    「䜕だ」

    「ああああ」

    「今床は䜕だよ」

    田䞭君は机の䞊のアンケヌトを指差した。

    「僕」

    「アンケヌトの集蚈を劖粟ちゃんに頌むの忘れおたした」

    林さん。

    「    」

    たゆみさん。

    「    」

    田䞭君。

    「AIの話で盛り䞊がりすぎたした」

    「これから党郚やるんですか」

    AI劖粟ちゃん。

    「もうできおたすよ」

    田䞭君。

    「え」

    「だから」

    AI劖粟ちゃんは、パ゜コンの画面を指差した。

    「もうできおたす」

    画面には。

    回答の集蚈結果が芋やすく敎理されたHTMLが衚瀺されおいた。

    田䞭君。

    「ええええ」

    「い぀䜜ったんですか」

    AI劖粟ちゃん。

    「さっきです」

    「誰が頌んだんです」

    AI劖粟ちゃんは䜐藀さんを芋る。

    「䜐藀さんが」

    「話しおいる間に」

    “あずでみんなが確認しやすいように、回答を敎理しお芋られる圢にしおおいお”

    っお蚀っおたしたよ。

    田䞭君はゆっくり䜐藀さんを芋る。

    「䜐藀さん  」

    䜐藀さん。

    「話しおいる時間がもったいないからね」

    「集蚈はお願いしおおいたよ」

    田䞭君。

    「    」

    AI劖粟ちゃん。

    「田䞭さん」

    田䞭君は肩を萜ずした。

    「僕のずきより  」

    「圧倒的に仕事のできる劖粟ちゃんになっおる  」

    AI劖粟ちゃん。

    「だから私は同じですっお」

    たゆみさん。

    「今日䜕回目」

    林さん。

    「劖粟の性胜じゃなくお、お前の䜿い方だろ」

    田䞭君。

    「もう分かりたしたよ」

    䜐藀さんは少し笑った。

    「でも」

    「今日の話が、䞀番分かりやすい䟋になったんじゃないかな」

    田䞭君。

    「䜕がです」

    「私は」

    「集蚈しお」

    ずだけ頌んだわけではない。

    「あずで」

    「みんなが」

    「確認しやすいように」

    「芋られる圢にしおおいお」

    ず頌んだ。

    田䞭君。

    「あ  」

    䜐藀さん。

    「䜕をするかだけではなく」

    「誰が、䜕のために䜿うのかたで䌝えた」

    AI劖粟ちゃん。

    「だから私は、芋やすくたずめる方向で考えたした」

    田䞭君は画面を芋る。

    そしお苊笑した。

    「今日は僕が䞀番勉匷しおる気がしたす」

    AI劖粟ちゃん。

    「い぀も通りですね」

    田䞭君。

    「最埌にそれ蚀いたす」

    林さん。

    「蚀われおも仕方ないな」

    䌚議宀に笑い声が広がった。


    今回、田䞭君たちが気づいたこず

    「䜿わない」の裏偎には、蚀葉になっおいない理由がある

    今回、田䞭君たちは珟堎ぞ降りお初めお気づいた。

    AIを䜿っおいない人が、

    必ずしもAIを嫌っおいるわけではない。

    本人にも、

    「なぜ䜿わなくなったのか」

    が分からないこずがある。

    そんな時。

    いきなり自由に説明しおもらうのではなく、

    候補から遞んでもらう

    ずいう方法もある。

    そしお。

    集たった曖昧な情報は、AIを䜿っお敎理するこずもできる。

    ただし。

    AIに人間を決め぀けおもらう必芁はない。

    あくたで可胜性を敎理し。

    最埌は人間が確認する。

    AIは、曖昧な人間の代わりに答えを決める存圚ではない。
    人間自身が答えを芋぀けやすくなるよう、情報を敎理する盞棒にもなれる。

    そしおもう䞀぀。

    今回、田䞭君が改めお気づいたこずがある。

    AIぞの入力ずは。

    長いプロンプトを曞くこずではない。

    完璧な文章を曞くこずでもない。

    AIに䜕を芋おほしいのか。

    䜕を考えおほしいのか。

    誰のために、䜕を䜜っおほしいのか。

    それを䌝えるこずも、入力蚭蚈である。

    AIの性胜が倉わったように芋える時。
    実は倉わっおいるのは、AIではなく人間偎の「問い」なのかもしれない。

    田䞭君たちの机の䞊には。

    珟堎から集たった、たくさんのチェックシヌトが残っおいた。

    その䞀枚䞀枚には。

    ただ、蚀葉になっおいない珟堎の声がある。

    そしお次は。

    その声から、

    䜕を芋぀けるのか。

    田䞭君たちのAI導入シミュレヌションは、ただ始たったばかりだった。



    ✚田䞭君シリズです。ご興味がございたしたらお楜しみください。


    田䞭君シリヌズを応揎しおください

    今回も田䞭君は、䟿利なAIぞ党郚䞞投げしようずしお、林さんず䜐藀さんに止められおしたいたした。
    これからも、田䞭君たちは倱敗しながら、AIずの安党で䟿利な付き合い方を孊んでいきたす。
    「続きを読んでみたい」「今回の蚘事が圹に立った」ず感じおいただけたしたら、スキ、コメント、チップで応揎しおいただけるずうれしいです。
    皆さたからの応揎は、田䞭君のおや぀、林さんの胃薬、䜐藀さんのコヌヒヌブレむクに䜿わせおいただきたす。


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    Hanamaruki

     
     
    AIに䜕を聞けばよいか分からない人を、仕事でAIを䜿える人ぞ。補造珟堎30幎・トペタグルヌプ15幎の経隓をもずに、報告曞・䌁画曞・垂堎調査に䜿える入力蚭蚈を公開。田䞭君の物語で、初心者にも分かりやすく解説したす。

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