おかえりが聞こえるまで|最終回雷相(Raizo)|関係性の整理2026年6月16日 14:12エピローグ朝。包丁の音が、一定のリズムで聞こえる。まな板に当たる乾いた音。味噌汁の匂いが、どこからか流れてくる。湯気の向こうで、誰かが笑っている。テレビの音。食器の触れ合う音。「いってきます」と「いってらっしゃい」。特別じゃない朝。でも、ちゃんと続いていく朝。それが誰のものかは、分からない。⸻夕方。暖簾が揺れる。一瞬、立ち止まってから、それをくぐる。「おかえり」その声が、いつもの場所で聞こえる。⸻それだけで、今日がちゃんと終わる気がした#創作大賞2026#恋愛小説#恋愛小説部門#創作大賞2026#恋愛小説#恋愛小説部門