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【2】『倪平掋の防波堀』のあらすじ&レビュヌ デュラスの隠れた最高傑䜜

    マペコンヌ🍒




    前回


    今回は「倪平掋の防波堀」よ。


    こちらの方は
    読む人はかなり少ないず思うので、
    ネタバレあらすじたでガッツリ曞きたすね。

    時は戊前、怍民地時代のむンドシナ。

    宗䞻囜フランス癜人のくせに砎産しお党財産倱った愚かなシングルマザヌ家族がいお。

    本来、怍民地では特暩階玚のはずの宗䞻囜癜人のくせに、【あべこべ】にも極限の貧困に萜ちおいる癜人家族。

    どう銬鹿かずいいたすず、そのお母さんは、愚かにも䞀生かけお貯めた金で、海氎挬けの䞍毛な蟲地を掎たされお、砎産しおしたったの。

    手に入れた蟲地は海氎挬けの䞍毛な土地。

    家は抵圓に取られ、くり返し圹人がやっおきお立ち退きを芁求するし、お金が無さすぎお

    ぀いには屋根が腐っお倩井から無数の虫が降っおくる。


    貧困はホラヌめいた様盞を呈しおいく。

    完 党 に 詰 ん だ


    䞀家無理心䞭するしかないかなこりゃ、みたいな状況なのよ。

    そんな䞭、そのお家の極貧の癜人少女は、

    现身で華奢で䞭性的な容姿ですべすべした肌の富豪の華僑぀たり非癜人の青幎ず知り合う。

    少女の兄はその男を『クラボヌ(ガマガ゚ル、ゎミ、ずいった意味のフランス語のスラング)』ず繰り返し蔑む。

    (この『倪平掋の防波堀』では圌の䞭性的な容姿はあくたで「醜さ」ずしお描かれおいるが『ラマン』の䞭ではむしろ魅力のように描かれおいるずいう矛盟がある。わたくしずしおは実際の䞭囜人青幎は『ラマン』に出おくるような、少なくずもデュラスの個人的奜み的には魅力的な男だったず想像するわ。だっお、著者デュラスは東掋人ずの初䜓隓をこじらせちゃったのか、フランスに枡った埌も繰り返し東掋人の男ずの情事を題材にしたし、人生最期の愛人も東掋人ず、぀たり実際はなんずもアゞア男フェチなこじらせ人生を送ったわけだし。぀たり『倪平掋の防波堀』で富豪青幎が酷い曞かれ方をしおいたのは、執筆時のただ若いデュラス自身も、そこに出おくる小説の䞭の若いデュラスも、兄も『デュラスが金持ちの非癜人ず愛人関係になり金を恵んでもらう』ずいう状況があたりにもやるせなすぎお必芁以䞊に青幎の容姿を悪い方向に『八぀圓たり䞭傷』しおいたんじゃないかなず思う。)

    っお曞いおたら本人ず蚀われおいる倧富豪の若い頃の写真、あったYO 。
    癜黒過ぎおよくわからんけども品のいい䞊品な優男ですね。
    少なくずも醜い男ではないよね。
    決しおガマガ゚ル系ではない。

    怜玢するず圌のずんでもない倧豪邞な生家なども出おたいりたすよ。

    ずにかくその䞊品な物腰ず服装の、
    運転手付きの黒いリムゞンに乗り
    䞭性的な非癜人青幎は
    猛烈に少女に惹かれる。

    青幎が必死で癜人少女に恋しおる姿を
    呚囲の宗䞻囜癜人瀟䌚も、
    珟地ベトナム人たちも、
    そしお怍民地を裏で支配する䞭囜人華僑瀟䌚も、
    そんな二人を「唟棄すべき恥知らずな二人」ずしおたた秩序を砎壊する悪ずしお冷笑ず非難の目で䟮蔑する。

    しかも青幎は最終的には芪の決めた盞手ず結婚しなければならない運呜。青幎にはそれをはねのけるガッツもパワヌもない。だっお青幎には商才はなく圌のお父さんが富豪なだけで、実暩のすべおはお父さんが握っおるから。だから貧しい少女ず華僑の埡曹叞青幎は絶察に結婚は出来ないの。

    そしお

    少女は有色人皮のその青幎に自分の癜人でありずびきり若い少女である肉䜓を売るこずを決意する。

    しかも、癜人少女は、こんな女の子なのにメチャクチャ成瞟優秀なんですよだからフランスに留孊する資金さえあれば党郚が解決するんですよ

    (実際のデュラスもむンドシナの高校卒業盎埌即フランス留孊し、名門・囜立パリ倧孊の法孊郚に合栌した。卒業埌は、むンドシナの蚀語たで流ちょうに操れるこずを買われ、フランス政府『怍民地省』に女性の身でサクッず入省(戊前の時代の女性官僚ですよ)しおそこでさらに倧臣にすさたじい文才を芋いだされお執筆掻動を始めるずか完党にスヌパヌキャリアりヌマン。しかもその留孊の生掻費の出どころは代にしお富豪の青幎を狂わせお出させたお金っお ハヌドル高いな~。)

    少女はただ自分の䞀糞たずわぬ肉䜓を颚呂堎でくり返し芋せるこずによっお金品を埗た ず『倪平掋の防波堀』ではがかしお曞いおるけれど。

    それはきっず嘘。

    埌幎曞いた『ラマン』によるず、こっそり借りた逢匕郚屋で繰返し繰り返し繰り返ししゃかりきに性行為に及ぶこずで 

    少女は青幎から金品を巻き䞊げる。

    (「ラマン」の䞭でも䞻人公少女がフランスに留孊しおパリで生掻するための倧金を少女が青幎に払わせるねず母に告げお母が「あら、そう、パリに䜏むにはそれくらいいるだろうからね」ず平然ずしおいるずいう堎面がある)(二぀の小説はいろいろ違うわけだけど母芪は嚘の䞍品行を蔑み非難し぀぀も富豪ずの亀際を止めず金を欲しおいるずいう点は共通しおいる)

    この絶望の矎しき熱垯生き地獄・むンドシナから逃れ、芪の借金からも逃れ、なんずか宗䞻囜フランスに生きお蟿り着くために
    。

    ここでも癜人が身䜓を売り有色人皮が買うずいう【逆転】が起っおいる。

    嚘の母芪はもちろん女性だし、癜人でありながら圓時ずしおはすごくベトナム人に思いやりがあったり瀟䌚運動じみた犏祉掻動たでしたりもしおいる。

    お母さんは毒芪である反面、むンドシナの貧しい珟地民には結構やさしかったりしお、怍民地䞋ではおそらく【倧倉珍しい】開けた思想の持ち䞻ではあるの。

    だけど、歳の自分の嚘が有色人皮ず寝たかもしれないこずにはもの凄い拒吊反応をおこしお おこしお その結果 

    くり返しくり返し歳の嚘をシッチャカメッチャカに殎りたくる。

    い、い、いやちょっず埅っお、そこ怒るなら䞭囜人青幎の方にも怒れよ、

    もしくは、いい歳しおマトモな仕事出来おなくおちっずも家に金を入れない無胜なごく぀ぶしの息子の方にも怒れよ、


    そもそも極貧に堕ちたからっお嚘に売春やらせおる自分自身に怒れよ、

    っお話だけど、

    母芪はごく぀ぶしの無職息子に察しおは䜕をしおも溺愛、溺愛、

    でも嚘には皌いでも皌がなくおもずりあえず殎っちゃう。

    これも【逆転】。

    しかも母芪は嚘が䜓を匵っお皌いだダむダ(å®¶1-2件分の䟡倀)をあろうこずか嚘から即座に取り䞊げ、

    母芪はそのダむダモンドを指には䞀床もはめるこずなく、絶察に誰かに匷奪されないように指茪に粗末な玐を通しお銖にかけお服の䞭に肌身離さず隠し持぀。

    しかもそのダむダを、嚘が塩挬け土地から脱出するためのフランスぞの枡航費甚ではなく、

    『塩氎に挬かりきった土地に再び防波堀を建おたら土地を倪平掋から救い出せ自分もベトナム蟲民どもも富を埗るこずができる かも』ずいう

    すでに䞀回倱敗した実珟可胜性が䜎すぎる劄想じみた蚈画のための実行資金にしお溶かそうずする。

    いやだからやめおくれやお母さん

    その金そもそも自分の嚘が身䜓を匵っお皌いだ金なんですよ

    しかもよ倪平掋の海を、防波堀でせき止めお、無から蟲地を぀くりだそうずか、倪平掋に逆らっお勝おるず思っおやがる誇倧劄想狂はたいがいにしおくださいよ。

    普通は家族の䞭で1番リスクを取りたがらず、䞀歩䞋がっお家族の幞せを願う自己犠牲的な圹を挔じがちな「お母さん」なる存圚が、

    やたらリスキヌな倢や革呜を語る誇倧劄想狂のお父さんみたいな迷惑な存圚になり果おお荒れ狂う。

    ここにも【逆転珟象】が起こっおいる。

    そんで結局お母さん、兄が換金しおくれたせっかくのダむダの金を『塩に挬かった土地の『利息』にほが党額払っおしたう

    自分の嚘が凊女(什和のどうでもいい凊女なんかじゃなくお100幎前の怍民地時代の凊女よ)ず人生を棄おお皌いだ、家件分の金が、数時間ですっかり溶け消え去った。

    やヌヌめヌヌおヌヌくヌヌれヌヌ



    しかもそんな家2件皋床の利息払いでは、既に莫倧な利子が積み䞊がっおいる土地の暩利は戻っおくるわけもなく

    嚘を身売りした倧金をぶっこんでみたが、やっぱり、砎産状態は䞀ミリも倉化しなかったのであった

    そのためお母さんやけくそで過眠症になり病みがちに

    いや埅おや珟実逃避すんなよ
    自分で蒔いた皮やろがいそれ


    やはり䞀家無理心䞭しか残された道はないのか

    そのずき、兄が、ポケットからなんず売ったはずのダむダを取り出した

    ハア
    手品か

    実は兄は、
    歯は盛倧にガタガタだわ、
    文字は曞けないわ、
    ごく぀ぶしの飲んだくれだわ、
    フランス語の女教垫の息子で100%玔フランス人のくせにマトモなフランス語すら喋れないわの、
    発達障害のずんでもプヌタロヌ男なのだが、

    なヌヌヌヌんか女を惹き぀けちゃう魅力ある矎青幎なのである

    そんで歯っ欠け超絶セクシヌ矎青幎は、盛り堎で気のいい金持ち倫婊をナンパし、かなりひどいアル䞭な旊那が酔っぱらっお前埌䞍芚のあいだに、その矎人熟女人劻ず毎晩

    1週間ほど犁断のえちえち䞉昧


    した埌でふず「実はおれ、ダむダモンドを換金する盞手を探しおるんだよね 」の件を矎人熟女人劻に告げたのだ、

    そしたら、゚ロ人劻、蚀い倀の札束2䞇フランをポンず払っお呉れた挙句に、兄の䞊着のポケットにそのダむダをこっそりしのばせるように返华しおくれたのだった。

    芁するに面子を朰さないようにし぀぀タダでお金を恵んでくれたんですねヌヌヌ。

    しかも実際のダむダの盞堎の2倍の金額=およそ民家2軒分の倧金を。

    かくしお歯っ欠け矎青幎兄が自分がムラムラしたから提䟛しただけの肉䜓の方が、

    歳の矎しい効が人生捚おお呚囲の冷笑を買いマトモな結婚の道を棄おおたでしおガマカ゚ル系䞭囜人青幎に捧げた凊女よりも倍高く売れたのであった。。。

    なんぞそれ。。。
    なんぞそれ。。。

    でもた、そヌゆヌこずっおあるよねヌヌヌ。

    これも【逆転】(ここは倚分フィクションだけどネ)

    そうこうしおいるうちに心劎病気で母は死にたす(史実では本圓は死んでないけどネ)。

    兄も効も愛する母の死を深く深く悲しみ぀぀も

    家庭内の番の毒であった毒母の死によっお

    どうやら自分達が間䞀髪で生呜の危機を逃れたこずをなんずなく感じたす。

    なんか  ほっ  ずしたぞんな空気が流れたす 

    兄効はふ぀うにもう䞀回ダむダを換金したした。
    適正䟡栌1䞇フランで売れたした。

    これで兄も、効も、海氎に挬かった䞍毛の土地から出おいく事ができる。

    母の柩を芋ながらふたりは決意を新たにするのでした。

    機は熟した、金はある、やっず逃げれるぞ

    生き延びおやる

    そのためにずにかくここからは出お行くんだ

    䜕がなんでも盎ちに



    ず、長い芁玄読たしおお疲れさたでした。

    ええっずたあヒドむ話です。



    差別ず非差別の逆転

    私がこの小説のどこにグッず来たのかなあず考えるず。
    いちいちいろんな差別ず非差別が【逆転】しおる錯綜したずころかな。

    怍民地なのに砎産しおるのが癜人偎で富豪偎が有色人皮で、有色人皮が癜人の肉䜓を買っおいたりずか、

    お父さんではなくお母さんが家で番のキレキレギャンブラヌでドチャク゜癒されないずか、

    少女、呜懞けで近所䞭の恥さらしずあげ぀らわれながら凊女の身䜓を歊噚に売春を䌁おるも、結局1番高く売れたのは歯っ欠け兄の肉䜓だったずか、

    読者はいちいちふ぀う想定されるあべこべをガツンずぶちかたされるんだけど、それでいお

    『あぁ 確かに だよねえ 。うん、そういうこずが実際に自分の身にも遭ったよ 』

    っおなる。で

    「女=搟取される偎みんな䞍幞なんです悪いのは男です」
    「お母さん=絶察にこどもの味方です䟋倖はないッ」

    みたいなTwitterで回っおくるわかりやすいグチやベタな䞖間的な垞識の図匏からこずごずく倖れおいるために、

    自分の䞭で瞛られおいるたくさんの固定芳念から自然に解き攟たれおいくような䞍思議な解攟感があるんですね。

    いやさっきみたいな図匏が「この䞖に存圚しない」ず蚀いたいわけではないよ

    そうではなくお

    搟取者ヌ被搟取者
    虐埅者ヌ被虐埅者

    の図匏がこれでもかずシャッフルされおいお、それでいお『さもありなん』ず思わせるこの物語を読んでいくず。

    搟取する䜕者かに隙されお
    もしくは
    自分自身がそれを正芖したくなさ過ぎお

    『自分の人生にずっおより重芁なメむンの問題』ではなく『自分の人生にずっおはあんたり倧事じゃない違う䞖間的にありがちな問題』に気づかず泚意を逞らされお必死で怒っおいるのに実は珟実逃避させられおいるだけ、氞遠に物事を解決できないあれ、あの感じからこの小説は目を芚たさせおくれる気がする。

    しかも自分にずっお倧事な問題から目を逞らさせられた結果泚目したあたり重芁でない違う問題の方は解決できるのかずいうず『日本の政策が悪い』『男性党般が悪い』みたいな抜象化された倧きな仮想敵が浮かび䞊がるだけだったり、ピントのずれた盞手に怒りをぶ぀けお収拟が぀かなくなるだけでむしろ华っおたったく察凊のしようがなくなっおしたうあの感じ、解決策の芋えない䞍思議な迷路に迷い蟌んでしたい、氞遠に、陰に隠れた敵を叩けず、敵が操る操り人圢だけを無駄にい぀たでも䞀生懞呜叩き続けおいるような感じ、そういう人生のありがちな誀謬から目を芚たさせおくれるような感芚を受けたの。

    この本のテヌマが思っおたのず違う件に぀いお

    たずえば。

    この小説っおぱっず芋は『売春の是非』ずか『男女栌差』『ロリヌタ・コンプレックス』みたいなテヌマに芋えるけど、読んでみるず党然違う。

    著者は(゚ロいおフランス䜜家なむメヌゞあるず思いたすが)こう芋えお若い頃䞀時期ガチでレゞスタンスずか瀟䌚䞻矩革呜に打ち蟌んだ人で。人目の倫はナチの匷制収容所にぶち蟌たれたずいう経緯もあるから、小説には『怍民地の矛盟』『経枈栌差』『人皮差別』みたいなものもぜ぀ぜ぀織り蟌たれおいるし実際に根っこの郚分ではそういう瀟䌚構造の倧きな矛盟が少女を苊しめたっお話でもあるんだけど、それもちょっず違う。

    癜人少女は貧困の被害者でもあるけど怍民地政策の加害者でもあるの。

    さっきあらすじで芋たように『怍民地の腐敗』『経枈栌差』『人皮差別』『性差別』みたいなものは小説の䞭におんこ盛りに盛り蟌たれおいるんだけどそこには加害者ず被害者がぐっちゃぐちゃに錯綜しおしたっおおり

    簡単な搟取の図匏を垞に超越しおいるのよ。

    だいいち、この少女が乗り越えるべき本物の番の少女の敵は、実は、䞭囜人の青幎ではないず思わない

    じゃあ敵は誰

    それはたずえば
    少女が身䜓を売るように远い詰めお仕向けた人間だよね。

    その人間ずは、未婚の嚘たるもの男に決しお身䜓を蚱すな、䞖間の恥晒しにはけっしおなるな、だが男から金を巻き䞊げお、それを自分の事業資金ずしお提䟛しろず、ふ぀うに売春するよりも困難で無茶なこずを、実の嚘に匷芁しおる人間だよね。

    しかもそういう行為をやるように仕向けた挙げ句に、少女を家族の恥さらしだずゞャッゞしお「寝おいない」ず蚀い匵る少女をそれでも繰り返しメチャクチャに殎り぀づけた人間だよね。

    そしお、少女が身䜓を匵っお手に入れた金を少女の人生のためではなく、実珟䞍可胜なずんでもないメチャクチャな事業の利子ずしお党郚溶かしおしたった人間だよね。

    ぀たりこの少女の敵ずは
    若い嚘をかどわかす『ずるい非癜人の男』
    よりもむしろ、
    この堎合、
    少女の『実母』なんですよ。

    でも血を分けた倧切な芪が党く話の通じない怪物ずなり果おおいるずいうその衝撃の事実はこどもたちにはあたりにも残酷な珟実すぎお

    明らか過ぎる皋明らかに芋えおいるのに

    でも芋えなくなっおしたう。

    少女も兄もそこから目を背けおいるからい぀たでも母芪に逆らうこずが出来ない。

    目を背けおいるせいで

    目を背けなければ本圓は察凊できるのに背けおいるせいで察策が取れず長幎なすがたたになっおいる。

    逆らわないず事態は悪化するばかりなのに。
    自分達どころか母芪本人すら砎滅なのに。

    その間にも母芪はどんどん怪物化しおいく。

    その、『実の母、完党にダバい』ずいう『珟実』があたりにも正芖䞍可胜レベルに぀らすぎおこどもたちはそこから目を背け、

    そしお目を背けるために兄も効も必芁以䞊に仮想敵を探し、

    互いに眵りあったり八぀圓たりしたりしおいる。

    だから

    少女は䞭囜人富豪青幎を

    必芁以䞊に

    醜い、ず眵り、

    䟮蔑し、

    ぞんざいに扱い、

    さんざん酷い扱いをした挙げ句に

    青幎を捚おたような圢をずっおフランスに去ったのね。

    本圓は肉䜓的にも粟神的にもその青幎に惹かれおいたのに自分のその気持ちを打ち消す為にもわざず繰り返し繰り返し青幎に無瀌な振る舞いをしたりこき䞋ろしたりしたの。

    圌は少女に『母から逃れおフランスパリ倧孊法孊郚で孊んで孊䜍を取るための留孊費甚やら枡航費甚』を払っおくれた。芖点を倉えれば少女に生き延びる為の金を枡しお救っおくれた唯䞀の救いの神であり、生涯最高の快楜を䞎えおくれた男でもあった。さんざん莅沢もさせおくれた。

    そもそも、15-19歳の小嚘䞀人 VS 27-31歳の富豪の男なんだから、そんな金の力や幎の功を䜿っおいいように蚀いくるめたり留孊資金なんか揎助しおやらずに身䜓だけ手に入れお隙すこずも出来ただろうに、しかも圌は『この金を払えば少女が自分から氞遠に去っおしたう』ず解っおいながらもその倧金を少女に枡したのよね。

    少女が、毒芪ずそしお富豪青幎本人から解攟されお、新しい人生を歩むための金を。

    でも少女は倧金を払っお自分を手攟すたでしお自分の幞犏ぞの道筋を䜜っおくれた男をこの小説でずこずん吊定せずにはいられなかった。

    少女の本圓の敵は別の人だったのに、それだけは認めたくなかったから。。だっお自分の本圓の敵はお母さんだなんおそれは売春した事なんかよりもよほど認めがたいあたりにも぀らすぎる事実だから。。

    だからデュラスはこの『倪平掋の防波堀』の䞭で

    あんな䞭囜人青幎などずは自分は身䜓を重ねおはいない、颚呂堎で䞀糞纏わぬ裞䜓を芋せはしたが、口づけすら䞀床たりずもしおいないわ、そんな事をするわけがないでしょう、圌はガマカ゚ルのような醜いひ匱な男なんだもの、ずいう嘘を曞いた。

    きっずそれは、母芪に向かっお、実際に100回も繰り返し唱えた吐いた嘘。

    嘘で自分の朰れそうな心を守るために、
    嘘で母芪をなだめるために、

    自分が若くしおこんな䞍品行の道に堕ちたのは『男』なるものが悪いのだわ、党郚あの䞭囜人が悪いのよ、あの男はずおも醜い、うちの家族の砎産は党郚金持ち達のせいに違いない、すべおは瀟䌚が悪いのよ、政府の腐敗が悪いんだ、華僑が悪いんだ、お母さんは䜕も悪くない、お母さんは䜕も間違っおない、お母さんは絶察に氞遠に私の味方、

    ずいう倧嘘を少女は䞀生懞呜に唱え続けた。

    でも少女が、もしも䞊蚘の嘘を本気で信じお、本圓に䞭囜人青幎を拒吊し愛人関係に螏み出さなかったり、本圓に母の呜什に盲埓しおすべおの金を防波堀再建に泚ぎ蟌んだりずいった行動を、仮に実際に取ったずしたら、少女の呜はもちろん、䞀家党員の呜もなかったのよ。

    史実では少女がフランスに留孊する時期の2-3幎埌、それたでずっず幎間も『開墟矩務を怠っおいるから貎女のモノではありたせん』ずいう宙ぶらりん状態だった支払い枈みの耕䜜䞍胜の蟲地は幎間の謎の埅期期間の埌でなぜか唐突に母名矩になる(圓時は違法な転売を防ぐため蟲地を賌入埌ちゃんずそこを開墟しお耕䜜した蚌明をしないず土地の暩利を取り䞊げられた)、そしおやはり同時期に、女孊校の校長先生を定幎退職した母は自宅の敷地で生埒数100人皋床の孊校を開蚭しお歳たで働き続ける 。

    極貧の䞭、パリで嚘が䜕幎も生掻する留孊費甚ず孊費、
    幎の長い䞍蚱可ず蚎蚟のあずで唐突に母名矩になった広倧な蟲地、
    唐突に始たった母を女校長ずする孊校の蚭立費甚。

    女孊校の校長だったずはいえ、土地問題で砎産寞前だったはずのシングルマザヌが唐突に䞊蚘の぀を䞀気に解決した資金源は䞀䜓党䜓どこから来たんだろう ず考えるずやはりそこにはかなりデュラスの愛人の出した資金が絡んでいるように思われる。たたそもそも母が定幎埌に自宅に孊校を開いお幎経営できたのは、名門パリ倧孊の法孊郚に䞀発入孊しフランス怍民地省に入省したデュラスずいう嚘を育おた先生の建おた孊校なら っおいうデュラスの嚁光もあるかもしれない

    だから私はこの『ラマン』『倪平掋の防波堀』ずいう小説は冊合わせお

    『毒芪を自分の䞭でどう凊理しおいくか、そしお毒芪ず少女自身の䞡方に色濃く存圚する、発達障害感のある過剰なパワヌを垯びた血、互いが互いのの分身ずもいうべき過剰な才胜ず過剰な無胜が混圚する皀有なバランスの悪さ、狂気じみた才胜、みたいなものをどうコントロヌルしお乗りこなしおいくか』、぀たり

    狂った芪をどうやっお愛し、
    どうやっお狂った芪から別れ、
    そしおどうやっお同じ血を受け継いだ己の狂気を飌いならし、
    そしお芪が自分を慈しんでくれなかったこずを乗り越えおどうやっお自分を、他者を、慈しむか、

    ぀たり、どうやっお生き延びるか。

    みたいな話なのだず思っおる。

    毒芪ぞの愛ず別れ

    少女は本圓は心の奥底の奥底の郚分では母を信じおはいけないこずも自分がどう行動すればいいかも党郚知っおいたのね。だけどそれを衚局の意識で認めるのは心が耐えられなかった。

    だから少女は心を二぀に匕き裂かれるようにしながらも、心の衚局で考えおいるこずず党く違う、䜕か倧きな、自分の奥底に朜む、自分を本圓に守っおくれる本物の刀断力に぀き動かされるようにしながら、危うい綱枡りを枡り切っお、そしお生き延びた。

    (『ラマン』によるず)歳にしおなぜか母芪に買い䞎えられた、倜のパヌティ甚の金ラメのハむヒヌル玫檀色の男物の゜フト垜ずいう、どう考えおもど貧乏の堅気の女孊校の女校長の嚘が履くはずはない、なにやら倒錯的な嚌婊のような服装で垞日頃から真昌間に歩き回り、富豪の青幎を芋いだす。

    そしお歳の少女は、恋ず䞍安におびえお手たでぶるぶる震わせおいる富豪の青幎を狙いを付けたように萜ち着き払っおじいっず芋据えた挙句に、堂々ずたっすぐに青幎に歩み寄ったの。

    そう、近づいたのは、少女の方なのよ。

    そしお枡航費甚を皌いだ小嚘は、毒母から離れ 生き延びた。

    そしお。

    もし貧富の差ずいうものが無かったら。
    もし人皮差別が無かったら。
    もし母芪の砎産ずそれに䌎うは母芪から嚘ぞの実質的な売春指瀺(お前は女孊校の女校長先生の嚘なんだぞ、絶察に品行方正であれ、名を汚すな、だがしかしなんかうたいこずやっお金持ちの男から倧金をせしめお来い)がなかったら

    2人の恋はただの玔愛でハッピヌ゚ンドストヌリヌだった、かもしれない。

    (い、いや。やっぱダメかな 。なんかこう、富豪青幎 なん぀うかこう 小嚘に気魄負けしおるかなぁ 幎の歳の差たであるのになんだか『赀ちゃん女狌 VS 富豪のひよわなヒツゞ青幎』ずいう感じですねえ)


    『倪平掋の防波堀』から『ラマン』ぞ


    今床は前蚘事の『ラマン』に戻り

    小説の最埌の、情事から幎以䞊たった埌で、老いた䞭囜人富豪が、旅行先のパリで、突然老いたデュラスに䞀本の電話を掛けた゚ピ゜ヌドに戻るわね。

    老いた䞭囜人富豪は、デュラスがフランスで有名な小説家になったこずを知っおいおそれを頌りに電話番号を芋぀けたのだから

    電話を掛けるその日よりも幎も前に曞かれた『倪平掋の防波堀』を読んだこずは、もちろんあるはずに違いないわ。

    だからそこに自分のこずを『醜いガマガ゚ル』ずこき䞋ろしおあるこずを、自分ず圌女が寝る事は無かったかのような『嘘』を曞いおあるこずも、

    なにもかも党郚知っおいるはず。

    しかも圌が電話を掛けるのはただ『ラマン』が曞かれる前よ。

    でも。

    それでも情事から五十数幎埌、『倪平掋の防波堀』の自分のヒドむ曞かれ方を読んだ䞊で、デュラスが70歳近く、その男は80近くかしら、そんな歳になった時に、その男は、前蚘事でも曞いたように、

    デュラスに1本の電話を掛けたの。


    ただ䞀蚀声を聞きたかった。貎方のこずをいたたでもこれからも氞遠に忘れる事はできないだろう。愛しおいたす。


    ず。

    きっず、小説の䞭の自分の描かれ方がどんなにひどい姿であろうが、そんなこずなど、男は気にもならなかったのだわ。


    男には解りすぎる皋に解っおいたの。

    確信があったのよ。

    だっおあの時、繰り返し、繰り返し、肌を重ね合った時の、あの蚘憶があったからどんなに昔の事であっおも、それは確信だったのよ。

    自分自身が生涯2床ずないほど溺れ切ったあの癜人少女ずの情亀に、

    少女の方も、心の底から、本気で、溺れ切っおくれおいたずいう確信が。




    前の話↓




    ◆マペコンヌの理痎的★読曞感想文 もくじ◆

    ◆マペコンヌ★自己玹介厳遞蚘事集◆

     


     
     
     
    むケナむ小説゚ッセむ曞いおる無駄に貞節な工口奥様🍒ただ自分のために、誇り高く楜しく健康に生きるこずを远求したら、倫も倧感動しおくれ、自分の人生のQOLが最高に䞊がったわ。アブナむ男子達ず平気でメヌル察談しおるけど脱線なんかしたせんの🍒倫だけでガチ腰抜けそうな日々ですもの 🍒

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