
「不思議な鏡」制作日記 Day1|人を癒す人の孤独
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は1ページ目。
『不思議な鏡』の主人公であるユウが登場します。
■ 人を癒す仕事

ユウは三十五歳のカウンセラーだった。
優しい声で話を聞き
傷ついた人の心に寄り添い
涙を笑顔へと変えていく。
誰かの苦しみに耳を傾け
その人が前を向くためのお手伝いをする。
それがユウの仕事だった。
■ 感謝される毎日
「話して楽になりました」
「また頑張れそうです」
そんな言葉をもらうたびに
ユウは穏やかに微笑んだ。
目の前の人が笑顔になることは
ユウにとって何よりの喜びだった。
■ 心の奥にある違和感
けれど――
その笑顔の奥には
誰にも見せていない気持ちがあった。
なぜだろう。
人を癒しているはずなのに
自分自身は満たされない。
心のどこかに
ぽっかりと穴が空いているような感覚。
それはずっと
消えることなく残り続けていた。
誰かのためなら頑張れる。
誰かを励ますこともできる。
誰かの幸せを願うこともできる。
でも――
自分のためになると
なぜか思考が止まってしまう。
自分が本当に何を望んでいるのか
それすら分からなくなっていた。
■ 静かに始まる物語
そんな日々を
ユウは静かに繰り返していた。
まだこのとき
ユウは知らなかった。
これから出会う一枚の鏡が、
自分自身の人生を大きく変えることになることを。
1ページ目は、
「人を癒す人が抱える孤独」を描いています。
誰かのために頑張れる人ほど、
自分の心を後回しにしてしまうことがあります。
ユウの物語は、
そんな優しい人たちへ向けた物語でもあります。
次回もお楽しみに。