
「奇跡の推し活」制作日記 Day9|名前は呼ばれなかった
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は9ページ目。
久しぶりに彼らと直接話せるイベントに当選したじゅんや。
楽しみにしていたその日、少しだけ寂しい出来事が待っていました。
■ 久しぶりに会える

久しぶりに直接話せるイベントが当たった。
じゅんやは何日も前から楽しみにしていた。
何を話そう。
昔のイベントの話をしたら
思い出してくれるだろうか。
そんなことを考えているだけで
自然と笑顔になった。
そしてついに自分の順番が来た。
■ 本物の彼ら
画面ではない。
本物の彼らが目の前にいる。
「こんにちは!」
メンバーはいつもの笑顔だった。
じゅんやは
少し緊張しながら自分の名前を言った。
その瞬間。
ほんの一瞬だけ相手の目に
「誰だろう」
という色が浮かんだ。
■ 「いつもありがとうございます」
「あ……いつもありがとうございます!」
丁寧な笑顔。
優しい言葉。
何も悪くない。
じゅんやがずっと好きだった
いつもの彼らだった。
けれど。
それだけだった。
「昔からずっと見ていて……」
じゅんやが言う。
「ああ、ありがとうございます!」
そのときスタッフの声が聞こえた。
「お時間です」
■ 名前は呼ばれなかった
ほんの数十秒だった。
じゅんやは会場を出た。
楽しかったはずなのに。
ずっと楽しみにしていたはずなのに。
胸の中に何か小さなものが引っかかっていた。
昔は「あ、じゅんやさん!」
そう呼んでくれた。
けれど今日は――
名前は呼ばれなかった。
9ページ目では、じゅんやが初めて「時間が流れたこと」を実感する場面を描きました。
彼らが変わったわけでも、じゅんやの応援が消えたわけでもありません。
それでも、ずっと続くと思っていた特別なつながりが、もう同じ形ではないことに気づいてしまう。
次回もどうぞお楽しみに。