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味わいのある一日

    朝起きたとき。

    「もう少し眠っていたい」

    「布団が心地よい」

    「休みたい」

    「さあ、頑張ろう」

    その間を行き来しながら、一日が始まる。

    仕事中。

    脳は動いている。

    けれど、思うようには追いつかない。

    追いつく時と、追いつかない時がある。

    昨日のせいなのか。

    そう思うこともある。

    休憩中。

    ひたすらご飯を食べる。

    おいしいごはんの話。

    好きなおやつの話。

    コーヒーを飲みたくなる。

    行きつけのカフェ、
    美容の話や恋バナ、家庭の話が混ざる。

    健康の話も出てくる。

    同じ場にいても、

    話す内容は少しずつ違う。

    年齢によっても、

    その距離は変わっていくように感じる。

    仕事から帰るとき。

    やっと終わった。

    お疲れさまと、

    自分に言い聞かせる。

    終わらない課題のことが、

    頭のどこかに残っている。

    明日のこと。

    その先のこと。

    考えようとしなくても、

    少しずつ浮かんでくる。

    それでも、

    食べることを考える。

    遊ぶことを考える。

    とりあえず、

    生活の方へ意識を戻す。

    帰宅して、

    「ただいま」と言う。

    返事がある日もあれば、

    ない日もある。

    それでも、言う。

    今日も一日、

    お疲れさまでした。

    自分に向けた言葉なのか、

    誰かに向けた言葉なのか、

    その境目は、

    よく分からないまま。

    日常は、

    はっきりとした意味よりも、

    小さなシーンの集まりでできているように思う。

    そしてまた朝が来る。

    少しだけ迷いながら、

    それでも身体は、

    次の一日に向かっていく。

    ここまでを、何度も繰り返している気がする。

    それでも、

    さあ、とりあえず、

    明日に向けて出発しますか。

    「行ってらっしゃい」

    #創作大賞2026

     
     
    思考の海を漂っています。 人と人のあいだに生まれる、見えない影響や違和感に目を向けています。 日々の中でふと感じた小さな気づきを、言葉にしています。

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