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「あっという間」は、あとからやってくる

    子どもと過ごす時間は、あっという間だ。

    本当によく聞く言葉だと思う。

    正直に言えば、
    そんなふうに思えない日もあった。

    寝てくれない夜、
    終わらない家事、
    余裕のない自分。

    「早く大きくなってくれないかな」と、
    何度も思った。

    あの頃は、とにかく必死だった。

    我が家の子どもたちは、いま7歳と3歳。

    少しずつ手は離れてきたけれど、
    気が抜けるほどではない。

    ただ、
    あの“めちゃくちゃに大変だった時期”は、
    確かに通り過ぎた気がする。

    そして気づく。

    新生児の頃の記憶は、
    もう「きれいな思い出」になっている。

    本当に、過ぎてしまえば、あっという間だ。



    ヨシタケシンスケさんの
     『あんなに あんなに』

    を読んで、その感覚を、やさしく、
    でも確実に突きつけられた。

    あんなに欲しいと駄々をこねたおもちゃが、
    いつのまにか遊ばれなくなっている。

    あんなに短く切った髪の毛は、
    気づけばまた伸びている。

    あんなに泣き虫だった子の部屋には、
    「たちいりきんし」の紙が貼られている。

    どれも、ほんの少し前のことのはずなのに。

    気づけば、「あの頃」になっている。



    たぶんこの先も、
    同じことの繰り返しなんだと思う。

    気づいたら、ひとりで出かけるようになって、
    気づいたら、家を出て、
    気づいたら、
    帰ってくる場所が「実家」になっている。

    そしていつか、
    孫を連れてくる日が来るのかもしれない。

    今はまだ、まったく想像できないけれど。



    じゃあ、この時間をどう過ごせばいいんだろう。

    「大切にしなきゃ」と思うほど、
    うまくできない日もある。

    余裕がなくて、つい急かしてしまう日もある。

    それでも。

    あとから振り返ったときに、
    今日もきっと
    「あっという間だったな」
    と思うんだろう。



    だからせめて、ほんの少しだけ。

    手を止めて顔を見る時間とか、
    どうでもいい会話に付き合う余白とか、
    「いま」をちゃんと感じる瞬間を、
    ひとつでも増やせたらいい。

    完璧じゃなくていいから。



    気づいたら終わってしまうこの時間を、
    せめて、気づきながら過ごしていきたい。


    ▶︎子どもの絵本って、深い

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    働くこと|育てること|アニメ|note| 思考の余白から、生き方を見つめる。答えを出すより、あちこち寄り道しながら考えることが好き。 🌱だいたい思考途中🌱

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