
肩を寄せて食べたスイカの話
自分の母が、難聴なんです。
母と話すとき、いつも私が、台所の方へ
行かなきゃいけなくて、話しているうちに
怒ってしまうんです。
怒ってはいけないと、わかってはいるんです。
どうしたらいいですか?
という相談を受けたことがあります
わたしは、相談してくれた方が
自ら、お母様のもとへ
行かれていること、歩み寄っていることに
お母様は、うれしいと思いますよと
伝えました
でも、どうしても、ツラいときは
席を離れてもいいと思っています
わたしも、母が家に
来てくれると同じことが起こります
やはり、娘のわたしが、台所から
母のいる、リビングに
移動します
それでも、聞き取れません
イライラしてくるんです
たぶん、家族だから
"わかってよ"があると思うんです
最近、その答えを、次女から
教えてもらったような体験が
ありました
ある日の夕方
次女を駅まで迎えにいって
家に着いて、『スイカ食べる?』と
聞きました
次女は、『うん』といったので
半分にスイカを切っていたら
『ここで(台所)、食べる』と
言いました
次女と一緒に食べていたら
肩と肩を寄せ合い、次女が
私の耳元で、優しく
『お母さんと一緒に食べると
美味しいね』と言ってくれました
スイカが、何倍も甘く感じました
肩を寄せて食べるだけで
聞き取れないことより
一緒にいることが先に、ココロに届きました
そのとき、フッと冒頭の質問が
思い出されました
今なら
よかったら、お母さんと一緒に
台所で、おやつでも食べてみてほしいと
伝えたい
聞き取れた会話は忘れてしまっても
一緒に、スイカを食べた時間は
きっと、ココロに残る気がするから
あなたは、誰かと一緒に食べた
思い出は、ありますか?