物書きを生業とする5人の女の丁々発止の言葉の応酬。次々に明かされる事実と、それを明かす探偵役の移り変わり。真実は何?だましているのは誰?だまされているのは誰?読み手の自分も、うっかりだまされぬよう注意深く言葉の端々を追っていった。
いつもながら、著者の心理劇は刺激的でついつい引きまれてしまう。先に読んでしまった「木洩れ日」にもつながる緊迫した心理戦が続き、5人の間に飛び散る火花が見える様で、読み応えがある。
登場人物は皆、知的で魅力的である。もし著者が取り組めば、それぞれ別の作品でもお目にかかれそうだ。