💁【公平で平等で対等な結婚】にちょっと補足 1600
『今世紀最大の理不尽 それでも、結婚がしたかった』という書籍をご紹介した。
本書の内容の充実度に対して、私の書き方が一面的だったため、補足説明が必要だと感じている。
著者は二度結婚し、二度離婚。
三度目の結婚では、著者も夫も、著者の最初の夫の姓に改姓し法律婚(同姓婚)。
拙作では、インパクトあるこのエピソードをメインに紹介した。
これは、本者の
Ⅰ 今世纪最大の理不尽な出来事「今日から法律が変わりました」に当たる。
一方、
II 結婚と離婚の力学 夫の姓になって気づいたこと
III それでも私が3度目の法律婚をする理由
IV 結婚制度のアップデートを願う
あとがき、またはボーヴォワールに愛をこめて
については、軽く触れるにとどめた。
それゆえ、「なぜ法律婚(同姓婚)したいのか」が解りにくく、「妻も夫も改姓することが公平で平等で対等な結婚?」と思わせた可能性がある。
それ、私の言葉不足です。
なぜ法律婚したいのか?
事実婚では法的保護が限定的だから。
法律婚なら当たり前のことが、事実婚では制限される。
一例としては
・税金の配偶者控除が受けられない
・パートナーの遺産の相続権がない
・子どもが婚外子になる
・公的手続きが煩雑で、追加書類が必要になることも少なくない(賃貸契約、保険契約、病院での同意書へのサイン)
・緊急時に家族として対応できないケースがある
選択的夫婦別姓が認められれば、現在やむを得ず事実婚をしている別姓カップルも法律婚ができ、事実婚では受けられない恩恵を受けることができる。
本人同士が「姓が違ってもいい」と言っているのに、なぜ利害関係のない赤の他人が、同姓じゃないとダメとはねつけるんだろう。
※やむを得ず婚姻届を出された上野千鶴子さん⤵︎
著者も夫も改姓したことで、時間も手間もかかる改姓手続きの煩雑さを夫も体験した。
これぞ平等
但しこれは見かけの平等。
著者夫婦が選んだのは、どちらの実家の姓でもない。
つまりどちらかの家系?一族?に新たに(後から)仲間入りさせていただくというプレッシャーからの解放。
これがもっと大きな平等。
家制度なんかないはずの現代においても、「○○家」という考え方は普通についてくる。
当人同士が結婚すると、なぜか両家が結びつけられてしまう。
義親の介護はどうするとか、○○家の墓に入る入らないとか、○○家の墓は誰が守るとかの家問題。
著者も夫も実家の姓ではなく第三の姓(著者の最初の夫の姓)であることで、「○○家所属だから••••••しなくてはならない」という縛りからは緩やかな立ち位置でいられる。
これは精神的な結びつきとはまた別の話。
特に夫の姓に改姓した妻には、義実家に慣れることや義親の介護を期待される風潮がある。
今でこそ、夫婦がそれぞれの実家に別々に帰省したり、それぞれ実親の介護をするケースも見られるけれど、いわゆる地方とか田舎とかいわれる地域と都市部では差があるかもしれない。
私自身は早く実家を離れたかったし、旧姓に愛着もなかったので、自発的に(嬉々として)夫姓に改姓。
いくら自発的であっても、改姓手続きが面倒なことに変わりはない。
実母が娘の初節句のお祝いを持って来てくれたとき、隣居していた義母が実母に「ウチの孫のためにありがとうございます」みたいな挨拶を、さも当たり前のようにした。
そばで見ていた私は「母の孫でもあるのに」と、実母の心中を察してザラリとした気持ちになった。
私は義母の息子と結婚して義母と同じ姓になったけれど、義母の娘になったわけではない。
私が産んだ娘は義母の孫で、義母と同じ姓だけれど、姓が違う実母の孫でもある。
どちらかの姓に変えるということは、「○○家に吸収されていくことを期待される」ことなのかもしれない。
夫と別れるとき、旧姓に戻ろうとはほんの少しも思わなかった。
もう一度改姓するなんてウンザリ。
現姓にも愛着はなく、私にとって姓は記号。
選択的夫婦別姓が実現してもしなくても、私には何の関係もない。
選択的夫婦別姓制度は選択肢が広がるだけでデメリットは特になく、長年実現を待っている方々が大勢いらっしゃる。
「とっとと実現させればいいのに」と常々歯痒く思っていて、no+eにも度々書いている。
もしご興味がおありなら「💁学び•気づき•考察などなど」マガジンを覗いていただけると嬉しい。
ところで私には、別姓婚の実現を56年も待っているEさんという(うんと)歳上の友人がいる。
一人娘のEさんが21歳で結婚したとき、お父様は改姓に激怒。
後年、夫の酒乱で離婚。
Eさんは愛着のある旧姓に変更、2人の娘様は元夫(父)姓。
今は事実婚パートナー(地方の長男で、うんと歳下)と娘様と4人暮らし。
表札にはパートナーの姓、Eさんの姓、娘様の姓の3つが並んでいる。
もちろん選択的夫婦別姓制度の実現を今もなお待ち続けていて、実現後はパートナーと晴れて法律婚することを夢見ている。
そうそうEさん、姓の継承はどうするの?


なるほどEさんにとっての姓は、ご自身のアイデンティティそのもの。
家系•一族のものでも、継ぐべきものでもなく、ただ生まれたときの姓名で生き、往きたいだけ。
うーん、実にシンプル。
Eさんがお元気なうちに、選択的夫婦別姓制度が実現してほしい。
生まれたときの姓でパートナーとご結婚するEさんを、私にお祝いさせてほしい。
2026.8.21.金
当記事を収録しているマガジンはこちら
全マガジンのご案内はこちら
#エッセイ #ブログ #コラム #散文 #雑文 #身辺雑記 #うつ病 #補足 #公平 #平等 #対等 #今世紀最大の理不尽それでも結婚がしたかった #鳥飼茜 #文藝春秋 #選択的夫婦別姓 #法律婚 #事実婚 #別姓婚 #家制度
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただき有難うございます💝