
きみのいた星
おつきさまに照らされた
はじき出された惑星は
いくら吸ってもいいわけだよ
様々な死を啄んで
手に届くような満月
生きているのは
いつも何かに抗っている
月の光はやさしいね
心が穏やかになっていく
他に何もいらないくらいに
棺の上には
番を失った鳥が
羽を休めて
視線の向こう側
死にたい時に抱きしめられて
死ねれたらほんとうに幸せだと思う
流星の音に
耳をすませば
カタルシスの望郷
さよなら、約束のいのち
遺跡
沓の音
きみといるのが悲しい
哲学の話をするように
遠いなにかを信じているのが
ぼくの知らないきみ
それでもきみといるのは好きだ
青い星に滲んだいのち
銀色の円を描くみたいに
茶埜子尋子