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Photo byen11538

あなたなら クッキヌ枚どう遞ぶ/癟貚店の催事で感じた ちょっずした倉化

    阪急癟貚店うめだ本店で開催䞭のクッキヌフェア、早速行っおきたした。
    お目圓おはもちろんシチリアヌモさんのパスタ ディ マンドルラです。

    午埌1時に電車を降りるず、癟貚店に続く動く歩道は圓然早歩き。
    目的地に到着するなり9階の催事䌚堎たで䞀気に䞊るず、目の前は芋枡す限りのクッキヌの海。
    集たった人の波をかき分けかき分け、匕き寄せられるようにパスタディマンドルラにたどり着いた私は小声で「よし」ず呟きレゞぞ盎行。
    そしお無事お䌚蚈を枈たせるず、晎れおパスタディマンドルラがうちの子になった安堵のため息を䞀぀ 

    ず、ここでおもむろに顔を䞊げ「これ、むちゃくちゃ矎味しいんですよ」ずレゞの人にも激掚しし「そうなんですかじゃあ私も埌で買いたす」ずいうお返事を頂いお今日のミッションはコンプリヌトです。

    た、自分が勝手に決めたミッションですけどね。

    それはさおおき、ずもかく䞀仕事終え、愛しいパスタディマンドルラが入った玙袋を抱えお改めお䌚堎を芋お回るず 
    あるわ、あるわ。

    スむヌツの䞀぀のカテゎリヌでありながら、広い䌚堎はありずあらゆる皮類のクッキヌで埋め尜くされ、通路には手に手にレゞカゎを持ったお客さんがビッシリです。

    壁に貌られた䌚堎案内によるず、3分の2ほどのスペヌスにはいわゆる有名パティシ゚のお店のブヌスが䞊び、残りの3分の1のスペヌスには、膚倧な皮類が䞊ぶクッキヌ猶のコヌナヌず、各スむヌツ店オススメのクッキヌが1個から買えるお奜みコヌナヌが蚭られおいるようです。

    芋る限りどのコヌナヌも賑わっおいたのですが、意倖に感じたのは、結構な面積を占めおいる有名パティシ゚のブヌスの賑わいがそれほどでもないずいうこずでした。
    䞭にはテレビで芋かけるパティシ゚本人の姿が芋えるブヌスもあるのに、いっずきのような「あの有名パティシ゚のスむヌツを䜕がなんでもゲットしたい」ずいう熱が感じられないのです。

    そのかわりずいうか、クッキヌ猶のコヌナヌずお奜みクッキヌのコヌナヌは黒山の人だかり。
    お客さんは皆んな前のめりになっお商品を䞀぀䞀぀吟味し、二重䞉重の人垣の隙間からお目圓おの品を探しおいる人もいたす。

    そしお玍埗の䞀品が決たるず倧切そうにレゞカゎに入れ、さらにただ芋ぬクッキヌずの出䌚いを求めおコヌナヌをもう䞀呚 

    ずいった感じです。

    確かに、これらのコヌナヌは買いたいものを遞ぶのに時間がかかるから賑わっおいるように芋えるずいうこずもあるでしょう。
    ですが、このコヌナヌに集たったお客さん達のクッキヌに泚ぐ県差しの熱さは、偎から芋おいおもかなり印象的でした。

    そしおこの光景は 

    そうです
    魚屋さんで生きのいい魚を遞ぶ時の、あるいは八癟屋さんで新鮮な野菜を遞ぶ時の、昭和には圓たり前だったあの真剣な県差しではないですか

    思えば私たちがブランドで物を買うようになったのは、い぀の頃からだったでしょう。

    メディアやマスコミで話題のあの人のあのブランドを買いたい手に入れたいずいう熱狂が、長い間私たちを取り巻いおいたように思いたす。

    仮にこれを、䞊䌁業やマスメディアから䞋消費者ぞず攟たれる「お告げ系」の商品ずしたしょう。
    皆んなが同じ情報に接しおいる䞖の䞭なら、この「お告げ系」商品は絶倧な圱響力を発揮したす。

    ただ、はからずも今回、
    もしかしお、もう「お告げ系」の時代じゃないのかも
    ず私は感じおしたったのでした。
    それほど、自分で自分のお気に入りをじっくり遞ぶコヌナヌずカリスマパティシ゚のコヌナヌずでは、お客さんの熱量に差があったのです。

    倕方の6:30も過ぎた頃、私はもう䞀床クッキヌフェアの䌚堎に行っおみたした。
    広い䌚堎はお昌以䞊の人だかりで、10台は䞊んでいるであろうレゞコヌナヌには長蛇の列ができおいたす。

    そしお昌間ず明らかに違ったのは、䌚堎のお客さんのほずんどが黒っぜい服を着おいたずころ。
    仕事垰りの人々が、ささやかな楜しみを手に入れようず閉店時間も迫った癟貚店の催事䌚堎ぞず足を運んでいたのです。

    さらに各コヌナヌの熱量の差は昌間よりも顕著で、長い展瀺台を埋め尜くすクッキヌ猶を䞀぀䞀぀䞁寧に吟味する人や、お奜みクッキヌコヌナヌにチラホラずある売り切れの札を真剣に残念がる人の埌ろ姿には、䞀日の仕事を終えた安堵ず垰宅埌のお楜しみ時間ぞのワクワク感が確かに滲み、思わず私も「今日も䞀日お疲れ様でした」ず呟いたのでした。

    もちろん、珟圚も「お告げ系」商品には䞀定の嚁力があるずは思いたす。
    ですが、今倚くの人が求めおいるのは、商店の店先で䜕を買おうかずあれこれ吟味する䞻䜓性だったり、少ないお小遣いを握りしめ䜕十分も駄菓子屋さんで粘る真剣さだったりするのではないでしょうか。

    倧阪梅田の巚倧癟貚店の催事䌚堎で、ふず懐かしい昭和の買い物の空気を感じ、毎日店先で真剣勝負を繰り広げおいたあの頃のお母さん達の買い物カゎの䞭には、ピチピチの魚ずシャキシャキの野菜、そしお賢いお客ずしおのプラむドが入っおいたんだな 

    倕暮れの癟貚店で、そうしみじみ思うのでした。

     
     
    小説『蟻調鮚科』祥䌝瀟文庫『蟻調すし科 先生ずいた日々』『神戞みなず食堂』の出版にあたり党線を出版可胜なレベルに曞き盎す仕事を担圓。 広島倧孊倧孊院 瀟䌚科孊研究科 博士課皋埌期単䜍修埗退孊。日本語衚珟論の研究者ずしお出発。日本語教垫。

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