
雨上がりの遊び
子供のころ、「水たまりをつなげる」という遊びをやっていました。
実家が自然豊かな環境でしたので、
雨が降ると家のまわりに、水たまりがたくさんできました。
雨上がりには、青空と雲の流れが水たまりに映り、
切り取った空が地面に落ちているような光景が好きでした。
少年の私は、たっぷり水たまりができているのを確認すると、
さっそく作業に取り掛かります。
2つの水たまりの間に、スコップで溝を掘っていきます。
これは、2つの水たまりをつなぐ「川」になります。
溝は、水たまりのギリギリ手前まで掘り進めておきます。
さて、ここからが本番。
溝と水たまりの境界を一気に掘ります。
すると、水たまりの水がドドドっと溝へ流れていきます。
こうして、もう一方の水たまりへと、一度で川がつながれば大成功です。
自分の作った川が、もう一方の水たまりに注ぎ込まれる瞬間は、
何とも言えない達成感を味わいます。
しかし、一度でつながることは滅多にありません。
たいてい、途中で流れが止まってしまいます。
地面には微妙な高低差があるので、
見誤って低い方から始めてしまうと失敗します。
そういう難しさも含めて、面白みを感じていたと思います。
不思議なのは、水たまりにいつもアメンボウがいたこと。
つぃー、つぃーと、水の上を滑っています。
彼らはどこからやってくるのでしょう。