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Photo by123ribbon

図書館利用。池井戸潤。三浦しおん。他。全5冊。

    ひかる

    だいぶ前になりますが、先日、図書館に行ってきました。

    いつも通り、母と妹と私の三人、バスで、市立図書館へ。

    頬に感じる風が、もうすぐそこまで訪れた夏を知らせるような、そんな日でした。

    そこで借りた本は、全部で五冊。

    いまは一冊を除いて全てを読みきりました。

    まずは、読みきった、四冊の本をご紹介します。


    『 下町ロケット 』池井戸潤 著。

    佃は、かつて宇宙ロケット開発に携わりながら、ある一機のロケットの発射の失敗により、失意に夢破れて、実家の町工場の社長の椅子を引き継いだ。
    そこからが佃の第二の人生からの夢への挑戦の始まりだった。
    特許問題、訴訟、大企業からの特許買収話などをへて。
    佃は改めて夢を抱く。
    町工場から大企業へのロケット部品供給。という。自社の製品がロケットへと、宇宙へと。という。
    佃の夢は、最後には社の人間達の夢へと変わっていく。

    佃の社のロケット部品が使われたロケットは見事に空へ、宇宙へと飛び立った。

    そして物語は最後、社が特許を持つ技術での繋がりを持たせておわる。             


    主人公の佃をはじめ、出てくる登場人物、皆人間らしさに溢れ、体温を感じられる人物像でした。
    夢を抱いても、けして綺麗事だけではなく、それは時に周りの人間との軋轢を生み、迷いや怒りを感じることもある。
    それでも夢を抱き、やがて周りさえ理解者にかえて進む主人公に、憧れのようなものを感じ、その成功を喜ばずにはいられませんでした。
    読み終わった時には、気分は高揚し、爽やかな感動に包まれました。


    『多田便利軒番外地』三浦しおん 著。

    こちらは『まほろ駅前多田便利軒』の続編であり、番外編という位置付けになります。
    まほろ駅前で便利屋を営む多田と、そこで働く多田と少なからず因縁がある行天の、二人に加え『まほろ〜』に登場した人物達が、それぞれの物語を持って、多田と行天の二人と物語がクロスし、新たな多田便利軒の物語が紡がれていきます。


    前回と同じように、あっという間に物語に引き込まれ、夢中になって多田と行天をページ越しに見つめるばかりでした。
    出てくるキャラクターは、私の住んでいる田舎町では少し遠い感覚ですが、昔住んでいた、総武線沿線の街の雑踏の中にいるのを想像すると、どのキャラクターも、その人物像が生き生きとする気がします。
    読んでいて、とても楽しめました。
    そしてまた、親子の在り方について、考えました。


    『しんがりで寝ています』三浦しおん著


    ある時は、タクシーの運転手と年号を『タピオカ』か『エグザイル』かを真剣に語り合い。
    ある時は、自分の買ったばかりのピカチュウのトートバッグを足ふきマットと思って踏んだ年老いた父を突き飛ばし。
    ある時は、ハーレクインロマンス原作漫画に夢中になり。
    ある時は、雨の中自転車で転びかけ足の親指の爪をはがし。
    こちらがわに笑いと、困惑と、痛みを想像させる。
    直木賞作家のリアリティ溢れる文章で赤裸々に描かれた私生活についてのエッセイ。

    作品を読んでいて、何度も笑いがこみ上げました。
    また、著者の好きな方についての文章の部分には、その熱が強すぎて、共感半分、困惑半分。
    けれど振り返れば、自分の若い頃、好きな人(また芸能人然り、作家然り)に同じような反応をしていたことを思いだします。
    三浦しおんさん。
    感性が若々しいんです。
    確か同世代なのに、、。
    私はもう、ピカチュウにあれほど夢中にはなれません。
    けれど、まだまだ。
    これから何かにハマっても楽しいよ。そう言われているようでした。
    その日常を独自の目線から見て語り、その様は、こんなにも人を元気にする力があるのだから、やはり、すごいなぁ、と思いました。


    『小福ときどき災難』群ようこ 著。

     
    たとえば、スーパーで久しぶりに買ったアボカドが当たりだったこと。
    けれど、それを半分とっておいたらカビてしまったこと。
    たとえば、ネコの爪切りが苦労しながらも上手くいったこと。
    けれど、苦労したパソコン作業が上手くいかず、挙句、口唇ヘルペスができたこと。
    こんな具合に著者は日常の小さな幸せとときどき訪れる災難を描きだす。
    群ようこの、日常生活エッセイ。

    群ようこさんのエッセイは、読みやすく、いつも納得しながら読む、という感じです。
    今回は、一頃前のコロナ全盛期の頃のアマビエと手作りマスクの話もあり、その頃を思い出しました。
    私の家ではアマビエさんは、登場しなかったのですが、手作りマスクは作りました。
    (因みに、私はいまも通院時はマスクしてます。)
    息苦しい空気が漂う世の中でしたが、それでも母と妹と私、三人でのマスクの手作りは何だか楽しかった記憶が残っています。
    『小福、ときどき災難。』まさに、小さな幸せあればときどき災難も訪れるものだとわかります。
    忘れずにいたいです。


    そしてこちらは今回、借りたものの、一度途中まで読んだけれど読みきれなかった一冊です。

    『さくらえび』さくらももこ 著。

    こちらは、さくらさんのエッセイ。
    子育てや、家族についてなどが描かれていたのですが、価値観があまりに違い、また、幼いころに読んだエッセイのイメージとも違い、読みきれませんでした。
    読みきれず、本を置く。
    それもまた、ひとつの選択なのだと学びました。

    お好きな方いらしたら、すみません。


    明日、また市立図書館へ行ってきます。
    借りたい本も、もうピックアップしました。
    今度は予約も入れてこようと思います。

    図書館へ行く前は、いつもわくわく。
    明日もどうか良いお天気になりますように。


    ひかる。

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