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堂々巡りのAIとの会話、Markdownで「引っ越し」したら一発で突破できた話

    職場で決められたAIを使って、あるイベントの企画を練っていたときのことです。作業を進めながら長々とやり取りしていると、ある時点から会話がおかしくなりました。会場の細かい段取りのような瑣末な話に議論が吸い込まれていき、前に却下した案をまた出してくる。何度言い直しても、堂々巡りから抜け出せない。気づけば、肝心の「このイベントで何を達成したいか」から遠く離れた袋小路にいました。

    これは特定のAIに限らず、ChatGPTでもClaudeでも起こる現象です。AIとの会話は長くなるほど、古い情報と新しい情報が混ざって、AI自身が迷子になっていきます。

    私がやったのは「引っ越し」でした

    そこで私は、その会話に見切りをつけました。ただし、ゼロからやり直すのではありません。AIにこう頼みました。

    「ここまでの経緯、決まったこと、残っている課題を、Markdown形式でまとめて出力して」

    出てきたのは、見出しと箇条書きで整理された1枚のメモです。それをコピーして、新しいチャットの最初に貼り付けて「この続きから」と再開しました。すると、あれだけ細部に沈み込んでいた議論が、一発で「本当に検討すべきこと」に戻ったのです。瑣末な段取りの話は整理されたメモの一項目に収まり、企画の目的や優先順位という本題から再スタートできました。

    なぜ「記号付きの文章」だと伝わるのか

    鍵になったのが、**Markdown(マークダウン)**という書き方です。名前は知らなくても、皆さん毎日見ています。AIの返答に付いている見出しや箇条書き、あれがまさにMarkdownです。

    AIは学習の過程でMarkdownの文章を大量に読んでいるので、「#が付いた行は話の区切り」「-が並んだ行は同列の項目」と、文章を構造ごと理解します。人間でも、だらだら書かれたメールより、件名と箇条書きで整理されたメールの方が正確に伝わりますよね。あれと同じです。

    長い会話は、散らかった机のようなものです。Markdownでまとめ直して新しい会話に持ち込むのは、必要な書類だけ持って、きれいな机に移る作業でした。

    覚える記号は3つで十分です

    • # … 見出し(話の区切り)

    • - … 箇条書き(条件や項目を並べる)

    • ```(バッククォート3つ)… 囲んだ部分を「そのまま」渡す(原文やデータ用)

    指示を出すときにこの3つを使うだけでも、返答の精度は目に見えて変わります。

    AIとの会話が煮詰まったとき、頑張って言い直し続けるより、一度まとめて引っ越す方が早いことがあります。あなたが今抱えている堂々巡りの会話、Markdownで書き出してみたらどうなるでしょうか?

     
     
     

    Smiles

     
     
    生成AIを日々使う中での気づきを発信しています。 Claudeで作った対策問題集でDS検定リテラシーレベルとG検定に合格しました。 現在、再現性を上げるべく他の検定試験も模索中です。

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