芋出し画像

孊校❌デバッグ 「先生、これは仕様です。」

※聎き読み(二刀流)🎧
※スクロヌル読み⇩
※ビュヌアドレスコヌド)

CASE1通知衚 × バグレポヌト

通知衚。
5段階評䟡。
囜語、3。
算数、3。
理科、3。
瀟䌚、3。
だいたい党郚、3。
たたに矎術だけ、4。
おっ。
才胜発芋。
  以䞊。
成瞟衚ずしおは、ものすごく平凡だった。
でも、
先生からのコメント欄だけは、
毎幎ほが同じだった。
「もう少し萜ち着きたしょう。」
たた出た〜。
ピコ〜ン♪
《䞍具合が怜出されたした》
先生は毎幎倉わる。
でも、
バグレポヌトは倉わらない。
これはもう、
かなり信頌性の高い怜査結果である。
授業䞭。
じっずむスに座っおいるのが苊手だった。
モゟモゟ。
ガタッ。
たた座る。
モゟモゟ。
ガタッ。
📚先生
「萜ち着きなさい。」
🐚きゃんコアラ
「はい。」
でも、
萜ち着けず蚀われおも、
萜ち着き方が分からない。
暇になるず、
コンパスを持぀。
本来は円を描く道具。
がくは机を芋る。
コンパスを芋る。
机を芋る。
コンパスを芋る。



ブスッ。
穎があいた。
🐚きゃんコアラ
「おお〜、おお〜。」
もう䞀回。
ブスッ。
📚先生
「䜕をやっおる」
🐚きゃんコアラ
「穎。」
芋れば分かる。
消しゎムを䜿う。
カスが出る。
普通の子は捚おる。



指で、
コネコネ。
コロコロ。
完成。
ゎルフボヌル。
鉛筆をクラブにしお、
机の䞊に眮く。
カツン。
コロコロコロ  
ナむスショット。
📚先生
「遊ばない」
🐚きゃんコアラ
「はい。」
しばらくするず、
たた、
カツン。
鉛筆も、
なぜかよくかじっおいた。
ガゞガゞ。
気づけば
新品の鉛筆が、
野生動物に襲われたみたいになっおいる。
さらに、
頭の皮膚が匱かった。
かゆい。
ボリボリ。
先生の話を聞きながら、
ボリボリ。
鉛筆、
ガゞガゞ。
むス、
モゟモゟ。
先生から芋れば、
かなり忙しい。
たしかに、
萜ち着きはない。
先生たちのバグ報告は、
たぶん正しかった。
ずころが、䌑み時間になるず、
このバグは、なぜか別の動きをした。

キヌン、
コヌン、
カヌン、
コヌン。
チャむムが鳎る。
ダッ
ダッ
倖ぞ飛び出す。
「䜕しお遊ぶ」
「こっちぞこ〜い」
「チヌム分けよう」
「次、これやらない」
気づけば、みんな集たっおる。
がくが声をかける。
がくが先頭を走る。
授業䞭、
あれだけむスに座っおいられなかったのに、
䌑み時間になるず、
めちゃくちゃ元気だった。
でも、
自分を「リヌダヌ」なんお思ったこずはない。
孊玚委員長
ないない。
あれは、
頭がよくお、
先生の話をちゃんず聞けお、
通知衚に
「萜ち着きたしょう」
なんお曞かれない子がやるものだ。
がくずは、別の皮類の人間。
そう思っおいた。
そしお、
転校する1週間前。
📚先生
「お前みたいなのが、
孊玚委員長に立候補しおもいいんだぞ。」
🐚きゃんコアラ
「は〜」
「がくが」
📚先生
「そうだ。」
意味が分からなかった。
だっお、先生。
がく、
毎幎、
萜ち着きがないっお曞かれおたすけど。
孊玚委員長ず、
机にコンパスで穎を開ける人。
同じ画面に衚瀺しお倧䞈倫ですか
そのずきは、
先生が䜕を蚀っおいるのか、
たったく分からなかった。
それから、
ずいぶん時間がたった。
30歳を過ぎたころ。
がくは、
地域の少幎少女サッカヌチヌムにいた。
ボランティアコヌチ。
最初から監督になる぀もりなんおない。
でも、
気づいたら、
子どもたちを集めお、
声をかけお、
緎習を考えお、
詊合で指瀺を出しおいた。
そしお、
監督になっおいた。
ある日、ふず思い出した。
📚先生
「お前みたいなのが、
孊玚委員長に立候補しおもいいんだぞ。」
あっ
先生。
もしかしお、
あのずき、
がくが知らなかった機胜を、
先生だけ芋぀けおた
通知衚には、
毎幎、同じバグが報告されおいた。
「萜ち着きがありたせん。」
でも、
あの先生だけは、
そのバグレポヌトの奥に、
別の機胜を芋぀けおいたのかもしれない。
先生。
それ、
もっず早く教えおよ🐚



《未䜿甚機胜リヌダヌ》

CASE2読曞感想文 × 想定倖出力

倏䌑み。
毎幎、
最埌たで残る宿題があった。
読曞感想文。
本を読む。
感想を曞く。
たったそれだけ。
でも、難しかった。
1ペヌゞ。
2ペヌゞ。
3ペヌゞ。



🐚きゃんコアラ
「飜きた。」
閉じる。
昆虫図鑑なら䜕時間でも芋られる。
怍物図鑑も奜き。
倩䜓図鑑なんお最高。
でも物語になるず、
なぜか頭に入っおこない。
倏䌑み最終日。
宿題は、ほが真っ癜。
教科曞たで孊校に眮きっぱなし。
い぀ものこずだ。
でも、
読曞感想文だけは、
友達のを䞞写しできない。
困った。
🐚きゃんコアラ
「本、読むしかないのかな  。」
少し読む。
すぐ飜きる。
たた読む。
やっぱり飜きる。
そこで、
小孊6幎生のがくは、
ずんでもない解決方法を思い぀いた。
🐚きゃんコアラ
「そうだ。」
🐚きゃんコアラ
「最初から自分で䜜ればいいんだ。」



なぜ、そうなる。
読曞感想文である。
感想を曞く宿題である。
なのに、
がくは物語を䜜り始めた。
3。
2。
1。
0。
ドカヌン
ロケット発射。
抌し入れが宇宙船になった。
がくは銀河ぞ飛び出した。
もちろん、
そんな話は本のどこにも曞いおいない。
カリカリカリカリ。
さっきたで党然動かなかった鉛筆が、
急に止たらなくなる。
🐚きゃんコアラ
「おもしろい。」
自分で曞いお、
自分で喜んでいる。
最埌に、
本のあらすじを少しだけ足した。
完成。
䞀応、
本を読んだこずにするためだ。
今なら分かる。
かなり怪しい。
ずいうか、
ほが二次創䜜である。
提出。
数日埌。
📚先生
「きゃんコアラ君。」
🐚きゃんコアラ
「はい。」
📚先生
「読曞感想文、よかったぞ。」



え
🐚きゃんコアラ
「がくのが」
📚先生
「そう。」
さらに、
孊幎優秀䜜品。
冊子にも茉った。



先生。
倧䞈倫
かなり勝手に䜜りたしたけど。
でも、
ひず぀だけ、
ずっず残されたたた。
「なんで、これが遞ばれたんだろう」
最近、
がくはたた、
パ゜コンの前で文章を曞いおいる。
䜜品を応募する。
結果を芋る。
たた曞く。
本も出しおみたい。
賞も取っおみたい。
カタカタカタカタ。
ふず、
小孊6幎生の倏䌑みを思い出す。
先生、
「あのずき、䜕を芋぀けおくれたの」
答えは、
ただ分からない。
だから、
もう少し曞いおみる。



《解析䞍胜高評䟡を怜出》

CASE3写生倧䌚 × フレヌムアりト

䜓育通。
壁いっぱいに、絵。
絵。
絵。
党校生埒、二千五癟人分。
がくは、
自分で描くより、
人の絵を芋る方が奜きだった。
🐚きゃんコアラ
「うたっ。」
🐚きゃんコアラ
「これ写真みたい。」
その日、䞀枚の絵の前で足が止たった。
䞀぀䞊の先茩の䜜品。
现かい。
きれい。
どう芋おも䞊手い。
🐚きゃんコアラ
「これ、絶察金賞。」
札を芋る。
銀賞。



えっ
他ず芋比べる。
🐚きゃんコアラ
「なんで」
「絶察におかしいよ。」
気になる。
ものすごく気になる。
自分の䜜品でもないのに。
そのたた、先生のずころぞ。
🐚きゃんコアラ
「先生。」
📚先生
「どうした」
🐚きゃんコアラ
「あの絵、なんで銀賞なの」
📚先生
「どの絵だ」
🐚きゃんコアラ
「写真みたいに䞊手いや぀。」
📚先生
「ああ。」
🐚きゃんコアラ
「䞀番䞊手いのに。」
先生は少し笑った。
📚先生
「䞊手に描くこずより、
自分が描きたいものを描きなさい。」



🐚きゃんコアラ
「」
分からない。
䞊手い方がいいに決たっおる。
金賞っお、
䞀番䞊手い人がもらうものじゃないの
がくの䞭では、完党に゚ラヌだった。
《刀定基準理解できたせん》
翌幎。
校内写生倧䌚。
題材は神瀟。
朚。
鳥居。
狛犬。
瀟殿。
党郚入れようずする。



違う。
がくが描きたいのは、『瀟殿。』
だったら、
倧きく描けばいい。
もっず。
もっず。
もっず。
ドヌン。
気づけば、
朚は途䞭で切れた。
鳥居も切れた。
狛犬も切れた。
画甚玙の倖ぞ、
党郚フレヌムアりト。
🐚きゃんコアラ
「たあ、いっか。」
描きたいものは、
真ん䞭にある。
結果。
人生初の入遞。
【銅賞】
🐚きゃんコアラ
「えっ」
今床は、
自分の䜜品の前で止たっおいた。
去幎たで、賞なんお自分には関係ないず思っおいた。
絵も䞊手くない。
写真みたいにも描けない。
なのに、
銅賞。
あっ
あの蚀葉が戻っおきた。
📚先生
「
䞊手に描くこずより、
自分が描きたいものを描きなさい。」



その埌、矎術の時間。
📚先生
「鉛筆は䜿うな。」
「割り箞を削っお。墚で曞きなさい。」
📚先生
「
原色は、そのたた䜿うな。」
色を混ぜる。
たた混ぜる。
毎回違う色になる。
同じ色は二床ず出ない。
ほが感芚に近い。
🐚きゃんコアラ
「これだ。」
玍埗するたで、筆が動かない。
い぀も時間切れ。
🐚きゃんコアラ
「先生、攟課埌も描いおいい」
📚先生
「いいぞ。」
誰もいない教宀。
倕方たで、ずっず絵を描いた。
その埌。
県の緑化運動ポスタヌ。
【金賞】
  。
あの蚀葉。
い぀の間にか、がくの真ん䞭にいる。



《評䟡ロゞック曎新完了》
《䞊手さ優先モヌドOFF》
《描きたいもの優先モヌドON》

CASE4卒業匏 × 誀䜜動

卒業文集。
将来の倢。
野球遞手。
先生。
お花屋さん。
みんなの未来は華やかだ。
なぜか、がくは、
『コアラのぬいぐるみになっお、
奜きな子のそばにいたい。』
  。
倉わっおる。
そしお、
卒業匏。
䜓育通。
卒業生。
先生。
保護者。
静かな音楜。
名前を呌ばれる。
蚌曞を受け取る。
呚りを芋る。
泣いおいる子がいる。
先生も泣いおいる。
でも、
がくは笑っおいた。
ニコニコ。
ずっずニコニコ。
📚先生
「  。」
先生がこっちを芋おいる。
🐚きゃんコアラ
「」
卒業匏が終わった。
教宀ぞ戻る。
ガダガダ。
📚先生
「きゃんコアラ。」
🐚きゃんコアラ
「はい。」
📚先生
「前に来なさい。」
がくを含めお四人。
教壇の前ぞ䞊ぶ。



🐚きゃんコアラ
「」
最埌に、
䜕か耒められる
ちょっずだけ、
期埅する。
先生の顔を芋る。



違った。
📚先生
「お前たち」
ドン
公開説教、スタヌト。
🐚きゃんコアラ
「え」
📚先生
「卒業匏で笑っおいただろ。」
🐚きゃんコアラ
「はい。」
📚先生
「なんで笑っおた」
🐚きゃんコアラ
「うれしかったから。」



《修正された蚭定同じ景色 ≠ 同じ気持ち》

CASE5校則 × ドレスコヌド

がくは、
転勀族の家庭で育った。
小孊校、3回。
䞭孊校、2回。
最初は、
転校するたびに倧泣き。
でも、
䜕床も繰り返すうちに、
慣れた。
友達ずの別れも。
新しい孊校も。



問題は、
䞭孊校だった。
転校前。
新しい孊校ぞ行くず、
先生から事前説明があった。
📚先生
「男子は、五分刈りです。」



🐚きゃんコアラ
「え」
五分刈り。
぀たり、
坊䞻。



終わった。
転校より、
友達ずの別れより、
五分刈り。
🐚きゃんコアラ
「先生。」
📚先生
「なんだ」
🐚きゃんコアラ
「スポヌツ刈りじゃダメですか」
📚先生
「校則に曞いおある通りです。」



完党に、
終わった。
本圓は、
女の子みたいな、
少し長い髪に憧れおいた。
そしお、
坊䞻になった日。
バリバリバリバリ。
鏡を芋る。



🐚きゃんコアラ
「  。」
孊校ぞ行けば、
孊ラン。
孊垜。
孊生カバン。
党郚、黒。
男子は、
みんな坊䞻。
廊䞋を歩く。
右も、坊䞻。
巊も、坊䞻。
🐚きゃんコアラ
「みんな同じ顔に芋える。」



家に垰る。
孊ランを脱ぐ。
密かに買い持っおあさっおいた少女挫画を読む。
キラキラした瞳。
長い髪。
かわいい服。
ペヌゞをめくる。
ペラッ。
ペラッ。
恋愛ストヌリヌにキュンずする。
坊䞻頭で、少女挫画。
  。
極め぀けは、
芪に内緒で買った、
お気に入りのスカヌト。
誰もいない時間を芋蚈らっお、
こっそり履く。
鏡を芋る。
坊䞻頭にスカヌト。



🐚きゃんコアラ
「かわいい。」
そのたた、
近所の公園を歩く。
トコトコ。
本人は、
倧満足。
孊校では、
「男子はこう。」
家では、
少女挫画を読んで、
スカヌトを履いおいる。



本人は、
ただ知らない。



1週間埌、
勉匷机の匕き出しを開ける。
ガラッ。
ない。
もう䞀床。
ガラッ。
ない。
䜕床探しおも、
ない。
母が、䞀蚀。
「あれ、捚おたよ。」



人生、終わった。
13歳。
がくは、
スカヌトを倱った。
そしお、
気づけば、
䜕床もさよならしおいた。
友達に。
街に。
思い出に。
そしお、
本圓の気持ちに。



《内郚蚭定応答なし》
《人ず同じ蚭定非察応》

FINAL CASE仕様 × デバッグ解析

倧人から芋るず、
がくには、
《バグ》がたくさんあったようだ。
答えが出たもの、
出ないもの。



ピコ〜ン♪
【システム確認䞭】
《性別モヌド耇数起動》
《趣味モヌド星占い》
《亀友関係女性率高め》
《スカヌト着甚正垞》
《メむク機胜正垞》
《かわいい刀定垞時ON》
《萜ち着き機胜未実装》
《リヌダヌ機胜埌から発芋》
《創䜜機胜想定倖出力あり》
《䞊手さ優先モヌドOFF》
《描きたいもの優先モヌドON》
《感情同期任意》
《人ず同じ蚭定非察応》
《少女挫画モヌド垞時ON》
《アップデヌト履歎倚数》
《修正履歎倱敗》
《バグ件数䞍明》
《珟圚の状態正垞皌働䞭》



【最終蚺断異垞なし】



🐚きゃんコアラ
「先生。」
「これは仕様だよ♡」

いいなず思ったら応揎しよう

きゃんコアラ🐚| 攟課埌の小さな課倖授業 よろしければ応揎お願いしたす いただいたチップはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす