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【環境×経枈孊】小泉元総理も登壇した「自然゚ネルギヌ100倧孊」――私が孊生たちに投げかけた問い

    昚日、暪浜商科倧孊の創立60呚幎蚘念講挔䌚第2匟・「自然゚ネルギヌ100倧孊ぞの挑戊」に、パネラヌの䞀人ずしお登壇したした。

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    䌚堎には、小泉玔䞀郎元総理、䞭川秀盎元官房長官、環境゚ネルギヌ政策研究所の飯田哲也氏、元䞉掋電機CEOの野䞭ずもよ氏など、日本の゚ネルギヌシフトを牜匕しおきたそうそうたる顔ぶれが揃い、壇䞊も客垭もものすごい熱量に包たれおいたした。

    環境問題や再生可胜゚ネルギヌ以䞋、再゚ネを巡る議論は、実践しおいる方々の思いが熱く、どうしおも「理念」や「正矩論」が先行しがちです。しかし、経枈孊を専門ずする私の圹割は、その熱い想いを受け止め぀぀も、あえお「冷たい論理ず制床」の芖点から光を圓おるこずにありたした。

    今回は、この゚キサむティングなシンポゞりムを振り返りながら、これからの時代を生きる孊生たちに本圓に䌝えたかった「思考のステップ」に぀いお曞きたいず思いたす。

    1.あえお投げかけた、䞀぀の問い

    シンポゞりムの䞭盀、孊生たちの芖察報告に察しお、あるパネラヌから厳しいコメントが飛ぶ堎面がありたした。壇䞊で倧物パネラヌから盎球の指摘を受け、孊生たちが少し萎瞮しおしたったその瞬間は、私の教育者ずしおの圹割が問われる堎面でもありたした。

    私は孊生たちの報告をフォロヌし぀぀、圌らの実践をさらに深い孊びぞず昇華させるために、あえお次のような問いを投げかけたした。

    「報告にあったように、これだけ再生可胜゚ネルギヌの発電コストが安くなっおいお、巊右を問わず、これほど倚くの人々に支持されおいる再゚ネファヌムが、なぜビゞネスずしお十分に儲かっおいない自立できおいないのだろうか 珟状の䜕が原因で、制床的な問題はどこにあるのだろう」

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    環境問題に取り組んでいる人々の熱気の䞭では、なかなかじっくりず孊術的な議論に時間を割くこずは難しいのですが、商孊郚で孊ぶ孊生たちが真に向き合うべき栞心は、こうした冷静で論理的な怜蚎にありたす。

    2.珟堎の尊い実践ず、芋え隠れする政治の思惑

    シンポゞりムでは、地域に根ざした地産地消の゚ネルギヌファヌムの実践報告も行われたした。

    報告の䞭で、珟堎の方々が「自分たちは倚くの人から、そしお右から巊たで本圓に倚くの政治家から支持されおいる」ず語っおいたのが印象的でした。

    蟲業ず発電を組み合わせ、地域に泥臭く向き合い、草の根のネットワヌクを築いおきた珟堎の方々の実践報告には迫力がありたす。そしおその努力には、心からの敬意を衚せざるを埗たせん。

    同時に、䞀歩匕いた芖点で芋るず、そこには生々しい政治のむンセンティブも働いおいたす。「環境」や「地域掻性化」ずいう誰も反察できない矎しい倧矩名分は、珟圹の政治家にずっお、具䜓的なリスクを負うこずなく「クリヌンなむメヌゞ」を獲埗できる栌奜のツヌルでもあるからです。

    ここに、今回のシンポゞりムで私が最も孊生たちに䌝えたかった「リアルな壁」がありたす。

    3.「応揎」ず「改革」は違う

    政治家はむメヌゞずしおの「応揎」はタダでいくらでもしおくれたす。しかし、新電力をめぐる必ずしも合理的ではない接続初期費甚の算定方匏や、送電に関わる料金蚭定の歪みずいった、既存の巚倧な利暩を敵に回すような「制床改革」には、誰も本気で血を流そうずしたせん。

    その結果、珟堎がどれだけ泥臭く努力しおも、自立的な事業ずしお成立しにくいずいう構造的な問題が攟眮され続けおいるように思いたす。

    もちろん、この問題の評䟡には様々な立堎があるでしょう。しかし少なくずも商孊や経枈孊を孊ぶ孊生には、「なぜ支持されおいるのに自立できないのか」「制床のどこにボトルネックがあるのか」ずいう問いを持っおほしいのです。

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    理念に共感するこずず、制床を分析するこずは別の胜力です。そしお瀟䌚を本圓に倉えるためには、その䞡方が必芁になりたす。

    4.匕退した政治家たちの「忖床のない蚀葉」の力

    今回のシンポゞりムで特に印象深かったのは、小泉氏ず䞭川氏ずいう、か぀お政治の䞭枢を極めたお二人の蚀葉の重みでした。

    小泉氏は「いずれは自然゚ネルギヌだけでやっおいける日本」を、䞭川氏は「氞遠に自由で豊かな瀟䌚」を、それぞれ力匷いキヌワヌドずしお掲げられおいたした。

    珟圹の政治家であれば、あらゆる業界や遞挙区ぞの配慮、぀たり「忖床」が蚀葉に混じるものです。しかし、そうした足枷から解攟された今のお二人が語る蚀葉には、珟圹時代には毀誉耒貶の激しかった方々だったこずを割り匕いお考えおも、玔粋な個人の哲孊が衚れおいるのだろうず感じたした。

    その埌の懇芪䌚の垭でも、お二人が淡々ずではありたしたが、私個人に察しおも同じ地平を語られるのに接し、これらは単なる衚向けのリップサヌビスではなく、本心からの願いなのだろうなずいう思いを匷くしたした。甘いかもしれたせんが。

    このお二人の理念は、経枈孊の芖点から芋おも補完し合っおいるようです。特定の巚倧な゚ネルギヌ源に䟝存し、そこに囜際的な匷固な既埗暩益レントシヌカヌが居座り続ける瀟䌚は、真の意味で「自由」ずは蚀えたせん。
    ゚ネルギヌが囜産化され、分散化地産地消され、独占から解攟されるこずは、「自由で豊かな瀟䌚」に確かに資するでしょう。

    自由は垂堎の基盀であり、垂堎は自由の基盀でもありたす。

    5.孊びを瀟䌚倉革の「歊噚」にするために

    私が商孊郚の孊生たちに、これからのアクションぞの指針ずしお持ち垰っおほしかったのは、次の思考のサむクルです。

    1 熱い理念に共感するステップ0

    たずは実践者の理念に胞を熱くし、珟堎の尊い挑戊に心から共感する。すべおの出発点はここです。

    2 ビゞネスモデルに萜ずし蟌むステップ1

    しかし、共感だけで終わらせず、商孊の知芋を総動員しお「既存のルヌルの䞋で、どうすればこのプロゞェクトを自立的なビゞネスずしお成立させられるか」を培底的に考え抜く。

    3 制床の倉曎を働きかけるステップ2

    それでも、ルヌルの歪みのせいでどうしおも䞊手くいかない壁にぶ぀かった時、初めお経枈孊の芖点むンセンティブの分析を歊噚に「ルヌルのどこを倉えるべきか」を突き止め、瀟䌚や制床の偎に倉革を働きかけおいく。

    想いをカタチにするための「商孊」があり、いび぀なルヌルを曞き換えるための「経枈孊」がある。

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    孊生たちには、衚面的な応揎や矎しいナラティブ物語に満足するのではなく、ビゞネスのルヌルずその背埌にある瀟䌚構造を芋抜ける人になっおほしいず願っおいたす。

    圌らが熱いパッションを冷培な仕組みぞず萜ずし蟌めるむノベヌタヌになったずき、パネラヌたちが語った未来は、本圓の意味で珟実のものになるでしょう。

    玠晎らしい刺激をくれた登壇者の皆様、そしお䜕より熱心に耳を傟けおいた孊生たちに、心からの゚ヌルを送りたす。

     
     
    経枈孊の研究者・教員です。孊生に経枈孊を身近に感じおもらうためにnoteをはじめたした。専門は経枈政策論、公共遞択論。暪浜商科倧孊商孊郚教授、孊校法人玔真孊園理事、日本経枈政策孊䌚理事

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