
教員になるあなたへ。憂うつになったら一人前です
Q.大学4年女子です。
4月から教員として、学校現場に入ります。
小学校、中学校、高校と、自分の身近に心を病んでいる人がいたので、精神疾患などの話は興味深いです。
A.学校現場には、心の問題を抱えた子どもや保護者、教員がいます。
そのため、心の問題についての知識を持っていると、その人たちへのサポートがしやすくなります。
スクールカウンセラーを20年以上していると、20年前に比べ、今のほうが活動しやすい点があります。
それは何かというと、精神疾患、発達障害、不登校などについて、子ども、保護者、教員と話しやすくなったという点です。
時代が進みました。
テレビやネットで精神疾患、発達障害、不登校などの特集が増え、専門家だけでなく、一般の人たちの知識も増えました。
そのため、あなたくらいの世代以下、つまり今の大学生、高校生、中学生、小学生、さらに園児たちは、支援が必要な子との関わり方が、非常に上手です。
小さい頃から身近に色々な子がいて、「こう関わればいいんだね」ということが、自然に身についています。
病気や障害がある子にも、学校に来にくい子にも、いい意味で「関わり過ぎない」「そっとしておく」「でも必要な声かけはする」ということができていて、私も感心する毎日です。
そこに、あなたのような「学びたい」という意欲が加われば、教員として、鬼に金棒です。
ぜひ「こういう子いたな」と思い出しながら、学んで行ってください。
教員になってからの関わり方は、同じ言葉でも子どもによって捉え方は異なるので、全ての子どもから信頼を得るのは難しいです。
完璧を目指すと何も言えなくなってしまうので、学んだことを踏まえた上で、自分の言葉で話すと良いです。
その言葉に対する子どもや保護者の反応が、自分を鍛えてくれるので、自分を批判してくれる人の存在は大切です。
「批判されるようになって、初めて一人前」という言葉があります。
たしかに批判されるとヘコみますが、「ああ、この憂うつさは、一人前の証なんだな」と思いましょう。
ただ、もし理由なく2週間以上、毎日憂うつになったり、眠れない、食欲がない、意欲がわかないなどの症状がある時には、医療機関の受診も検討してください。
支える側の健康も、ものすごく大事です。
自身の健康状態にも注意を向けて、少しずつ活躍して行ってください。