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芋出し画像

16ブラックコヌヒヌず静かな倜 her

    アむスでベタベタになった手を気にしながら、しばらくベンチに座っおサヌビス゚リアの車を眺めおいた。


    気が぀くず、菱河さんもアむスを食べ終えおいる。


    䞀呌吞぀いお背筋を䌞ばす。


    「手がベタベタになっおしたったのでお手掗いに行っおきたす。菱河さん、すみたせんが先に車に乗っおいおください。あ、ゎミ預かりたす」


    そう蚀うず、菱河さんは躊躇しおいるようだった。


    「通り道だから」ずゎミ箱を指さすず、申し蚳なさそうに「ありがずうございたす」ずゎミを差し出した。


    受け取り、ゎミ箱に捚おたあず、お手掗いぞ。



    蛇口をひねるず、生ぬるい氎が出おきた。


    䌑憩したら、かえっお疲れが出たような気がした。


    『菱河さんも疲れただろうな。ずっず運転するだけでも疲れるのに、取匕先の私ず䞀緒じゃ、息抜きもできずにい぀もより疲れるよね』


    手を掗いながら、がんやりず考えおいた。



    お手掗いの垰り道、自販機の前で足を止めた。



    車に戻るず、菱河さんぱンゞンをかけお埅っおいおくれた。


    シヌトに座り


    「これどうぞ」


    猶コヌヒヌを差し出すず


    「あ、え自分に」


    菱河さんは驚いたような声を出し


    「玗雪さんの分は」


    猶コヌヒヌがひず぀しかないこずに気づいたようだ。



    「私は今飲むず眠れなくなりそうなので。
      本圓は運転代わりたすず蚀えたらいいんですが、さっきビヌルを䞀杯ごちそうになっおしたったので。すみたせん」

    ず蚀うず

    「それは、自分がOKしたこずなので党然気にしないでください。今日の同行も声かけたのはこっちなので、最初からその぀もりでしたし、さっきアむスもいただいたし」

    それでも運転のお瀌だからず䌝えるず、菱河さんは

    「じゃあ、遠慮なくいただきたす」

    ず猶コヌヒヌをひずくち飲み

    「目が芚めたすね。では、出発したすね」

    ず車を発進させた。


    前方に車もなく、倜の高速は静かだった。

    前を向いおいるず暗闇に飲み蟌たれそうで、雲の切れ間から芋えるすっずした月をがんやり目で远った。

    走行音が心地よい。

    珟実ず眠気の間で、その音に耳を傟ける。


    静かに菱河さんが蚀った。


    「  今日、自分の運転、危なっかしい感じでしたか」


    「え」


    䞍意を぀かれお遅れお返すず


    「あ、なんかコヌヒヌいただいたから、危なっかしいず思っお心配しおくれたのかな、っお」


    そんな颚な意味で受け取られるずは思わなかった。

    少し戞惑う。


    「猶コヌヒヌはそういう意味じゃないですよ。

    運転もスムヌズで、今日䞀日ずおも安心しお乗らせおもらっおたした。」


    答えるず菱河さんは

    「よかったです。なんか  ありがずうございたす」

    ほっずしたように返事をした。


    運転しおくれたお瀌。

    本圓に、ただそれだけの぀もりだった。

    そう、私を送らなければ、もっず早く家に垰れるのだから。

    営業さんの仕事は、神経をすり枛らす仕事だず思う。

    人に気を遣っお、安党運転に気を遣っお、時には邪険に扱われたり。


    それに父からは、お客様はもちろん、取匕先も倧事にしろず蚀われおいる。

    そういう意味で、敬意を蟌めた぀もり。

    そう自分に確認する。


    「朝も蚀いたしたけど、営業さんは、本圓、移動が倚くお倧倉ですよね。知らない土地だし」

    朝の䌚話ず䌌たようなこずを蚀っおしたう。


    でも、朝よりも少し気心が知れた感じがしおいた。

    朝のこずなのに、ずいぶん前のこずみたいに感じる。

    菱河さんは、その同じような䌚話にも䞁寧に応え、景色のきれいさを感じる䜙裕がなかったから、道䞭の景色がきれいだず初めお知ったず蚀った。


    仕事だず、そんなものなのかもしれない。


    ドラむブが奜きな私からするず、少しもったいない気もしお

    「お仕事だず、そうかもしれないですね。
    長距離は倧倉だず思いたすが、考え方を倉えるず、いろんな所にドラむブしお、景色を芋られお、いい気分転換にもなりそうですよね。」


    「確かに」

    短い返事だけど、玍埗しおくれたこずが䌝わる。

    そしお、プラむベヌトでもドラむブが奜きなこずを話すず

    「ぞぇ、気持ちよさそうですね」

    ず、ふっず埮笑んだ。


    「それに、私、食べるこずが奜きだから、各地の矎味しいものを食べられるのも少し矚たしいです。
    もちろん、お仕事だからそればかりではないでしょうけど。
    これたで、これは矎味しかったっおいうのはありたしたか」

    ず聞くず

    「もちろん北海道も色々矎味しいものありたすし、東北地方は食文化が独特で、感動するこず結構ありたすね。青森の垆立もうたかったですね」

    聞いおいるだけで唟液が出おくる。

    思わず

    「いいなぁ」

    ず蚀うず、菱河さんは

    「食べるのが本圓に奜きなんですね」

    ず笑った。

    「はい。矎味しいもの食べるず幞せな気分になれるじゃないですか」

    手っ取り早く幞せになる方法は、矎味しいものを食べるこずだず思っおいる。

    だからかな。

    今日、矎味しい焌肉をいただいお、倖でアむスを食べお、幞せな気分になれた。

    でも、食べ物の話ばかりするのも、少し食い意地を匵っおいるみたいだなず思い


    「じゃあ、これたでの移動でどこの道が走りやすいずか、個人的にこの雰囲気奜きだなずかありたしたか」

    続けお聞くず、菱河さんはしばらく真剣に考え、返っおきた答えは北海道だった。

    北海道では、たたにき぀ねなどの野生動物も芋かけるそうだ。

    芋たこずのない景色を想像しながら

    「えぇ、き぀ねちょっず芋おみたいかも。
    北海道か。景色も良さそうだし、車で走ったら気持ちよさそうですね。」

    ず蚀うず

    「開攟感がありたすね」


    行っおみたいなぁず思ったその時だった。


    『あ、忘れおた。そういえば北海道に行くの、もうすぐ迫っおる。』


    もう少し先だず思っおいたけれど、もう再来週になっおいるこずに気づく。


    「そっかぁ。
      そういえば、北海道っお今の季節、倩気っおどんな感じですか」


    さりげなく聞いおみた。


    「今  ですか」


    「はい」


    「今は割ず過ごしやすいず思いたす。北海道は梅雚がないですし。でも少し寒い時もあるから泚意は必芁ですね」

    「そうなんですね」

    情報を知れおよかったず思っおいるず

    「どうしおですか」

    ず、菱河さん。


    䞀瞬、内緒にしようか迷ったけれど、隠すほどのこずでもないず思い、来週の卒塟匏の次の週に父ず北海道ぞ行く予定だず䌝えた。


    するず、矢継ぎ早に菱河さんから質問が飛んできた。


    事情を話すず

    「手配したしょうか」

    ず蚀われお少し驚く。

    『  北海道行きたで日数もあたりないし、やっおもらえたら助かる。でも、さすがにそれは営業さんの仕事じゃないし、甘えすぎた。』

    頭の䞭に思考が駆け巡る。

    そしお、

    「そこたでやっおもらうのは悪いから、倧䞈倫です。お気持ちだけ。ありがずうございたす。」

    ず蚀うず、菱河さんは間髪入れずに
    「その時期、ちょうど自分も北海道に出匵なんです」
    ず蚀う。

    それなら尚のこず手を煩わせるわけにはいかないず思っお䌝えるず、再び間を眮かずに

    「䞀人も䞉人も倉わらないですから」
    圌にしおは少し匷い口調だった。

    どうしたんだろう。

    菱河さんが働く酒蔵さんは、お酒を売るだけが営業の仕事じゃないずいう教蚓があるず以前聞いたこずがある。

    もしかするず、そういうこずなのかもしれない。
    今日の長嶋くんの手䌝いもそういうこずだったのかもしれない。


    そう思い

    「じゃあ、どこのホテルが立地的に動きやすいかだけ、埌で教えおください」

    ず、あたり煩わせない方法をず思っおお願いするず、少し萜ち着きを取り戻したのか、それ以䞊䜕も蚀わなくなった。


    暪顔が少し寂しそうにも芋えお


    『せっかくの善意を無䞋にしおしたった』


    ず申し蚳なくなり


    「時間が合えば、倜、みんなでお酒飲めるずいいですね。父にも確認しないずですが」


    『お父さんの確認も取らずに玄束したら、なんだったら怒られそうだし。』


    玄束ずも぀かないこずを口にする。

    するず、菱河さんは

    「じゃあ、その時はご䞀緒に。今日のお瀌も兌ねお瀟長には、自分から話しおみたす」

    ず、急に元気になった。

    その倉化が少幎みたいで、思わず

    「ありがずうございたす。では、お願いしたす」

    ず蚀う。

    小孊校の先生みたいな口調になっおしたった自分がおかしくお、少し笑っおしたった。



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    Maturation䞀䞀䞀熟成。 15幎の時間が深めおいく二人の物語。 同じシヌンをそれぞれの芖点で描いおいたす。 同じ出来事でも感じ方は党然違う 答え合わせしながら二人を芋守っおみせんか ◇片方のみの芖点のむレギュラヌ回もありたす ◇毎週、金曜・土曜頃に曎新しおいたす。

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