
認知症の母 暑くても冬用衣類を着用
2年前くらいから、母は気温や天候に合わせて服装を選ぶということができなくなりました。認知症のため、温度変化等に鈍くなっているせいもありますが、「その上着だと、ズボンだと、もう暑いよね。」と他の服をすすめても、「着る物が無い」とこれまで着ていた真冬仕様の服を着続けようとします。傍らには季節に合わせた衣類を数種類ハンガーに吊るしてますが、それを着用しようとはしません。
冬用の衣類をきちんと片づけないと、薄着の服を置いておいても冬用を着続けてしまうので、母がデーサービスに出かけている間に、衣類を春夏仕様にすべて入れ替えました。けれども10日後に通院のために実家に行くと、冬用のお出かけ服(長袖のシャツ、ウールのカーデガン、厚手のズボン)を着て、母は待っていました。
唯一入れ替えられなかった、デイサービスにいつも着て行く衣類をそのまま着用…。その日は朝からニュースで「最高気温が30度を超える、熱中症に注意」と呼びかける真夏の天気。母はカレンダーに「暑くなる」とメモをしていましたが、冬の服装…。想定内の状態ではありますが、暑くなる→服装を薄着にする、得た情報に基づいて母は自分で考え行動することができなくなったことをあらためて実感しました。自分にとって「暑くなる」という情報は大事なことと判断し、メモをしたのに、それを活かすことができない…、お母さんおしかったなぁ。
外は気温30度、母を薄着に着替えさせなければなりません。
私「お母さん、外は真夏の気温よ。着替えようね。」
母「これでいい。」
私「その服装で行ったら、上着脱いでも暑くて大変なことになるよ。シャツは半そでにしよう。今着てる半そでの肌着、シャツの袖から見えちゃうから脱ごうね。」
母「半そでの肌着は夏でも着てるの。この上にシャツを着る。」
私「今日30度よ、真夏よ、着たら暑いよ。シャツの下はランニングの肌着で十分よ。シャツの袖からベージュの下着が見えたらみっともないよ。いかにもばあさんよ。」
母は年齢より若く見えること、小綺麗にしていることにとてもこだわる人なので、ダサく見えると指摘したら渋々半そでの肌着を脱ぎました。
私「今着てるズボン真冬用よ。これ着たら暑くて大変。薄手のズボンに替えよう。」
母「ベルトないとダメだから、そのままでいい。」
私「ベルトは私が付け替えるから大丈夫。(薄手ズボンを持ち)これでいい?」
母「これは家で着るやつ。お出かけに着るのじゃない。」
お出かけ用に着そうなズボンを探し出し、母に了解を得た上でズボンも夏用にチェンジしました。
この日は通院、ランチ、新型コロナウィルスの6回目の予防接種、お茶、買物と、ハードスケジュールでした。短距離ですが移動でちょこちょこ歩かないとならないので、薄着は必須でした。急に薄着になったので、母には寒くないか何度も聞きましたが、半袖シャツに薄着のジャケットでちょうどよかったようです。
私は月に2~3回程度しか実家に行くことができないので、季節の変わり目の母の服装対応にはいつも悩んでいます。見逃せない事態が生じたときには、デイサービス、訪問サービスの職員に連絡をしてもらうようにお願いしていますが、服装程度のことでは連絡はきません。
私のかわりに母と一緒にお茶しながら様子をうかがい、生活で行き届かない部分をちょっと手助けしてくれる人、いると助かるなぁ…。介護保険のサービスではない、臨機応変に対応してくれる人が欲しい。9月に友人が定年退職するので、月2くらいでお願いしてみようかな。