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Photo by123ribbon

#毎週ショートショートnote 該当作梨

    クリスタル純子

    「該当作梨君、ありがとうおいしかったわ」
    そう言ったのは、該当者蟻さんだった。
    夜中に吹いた風が木を揺らし、梨の品評会を前にあえなく落下してしまったのだ。
    蟻さんは言った
    「落ちたときの顔の傷から甘い蜜が吸えました、おかげで空腹を満たすことができました」
    梨は
    「該当者蟻さんが喜んでくれたなら僕は充分だよ、でも果樹園のおじさんはがっかりするだろうな
    僕を品評会に出したかったみたいだから」
    それを聞いていた果樹園のおじさんは
    「お前は勘違いしているよ、お前レベルのイケメンは他にも五万といるんだよ、うぬぼれるんじゃない」
    おじさんは僕を蹴飛ばして果樹園を出て行った。
    蟻さんは少し怒って
    「梨君の蜜は本当においしかったわ、これから姉さんや母さん父さんも連れて来て良いかしら」
    梨は大きく体を揺らし
    「人間に食べられるのも、蟻に蜜をなめられるのも一緒さ、どうせなら喜んでくれる蟻さんに食べてもらいたいね」
    蟻は言った
    「貴方は該当作梨さんだけど
    私達にとっては、『該当作有り』君
    だわ」
    梨は頷き
    「人間に食べられるだけが幸せとは限らないね」

    終わり
    今回、イソップ物語風に作ってみました。お読みくださり有難うごさいました。😊


     
     
     
    こんにちは クリ純です。 真面目に取り組んでいるのは 俳句です。俳号増本空ふね または、空ふね(俳句てふてふ)にて 短歌 勉強中、 小説修行中 脳内は変幻自在の妄想癖 絵でも歌でも物書きも表現することが大好きな60代です。 どうぞよろしくお願いします。

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