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Photo bysnafu_2020

自分に厳しいあなたへ

    世の中にはいろんな人がいる。
    そんなことは分かってる。
    なのに、自分の悩みについては、世界中で自分一人だけが抱えていると思い込んでしまう。

    思い当たる経験はないだどうか?
    周りの友達に恋人ができていくと、相手がいないのは私だけ。
    芸能界の結婚ラッシュの記事を読み、自分に相手がいないことへの劣等感を抱える。
    周囲が昇進したり、給与が上がったと聞くと、急に焦りを感じ、転職サイトを開く。
    休日、家で転がっているときに見るSNSのキラキラした内容に、心がザワザワする。

    周囲と自分を比較し、多数派にいなければならないと思い込む。
    たとえ自分が本当は恋人が居なくても十分楽しいと感じていても、本当に幸せなの?と自分自身から何度も尋ねられて自信を失う。
    ここまで読んで、気にしなければ良い、自信を持てば、自己肯定感を上げればと思う人もいるかもしれない。

    実際に周りと比較などせず、自分の思うままに生きれる人も居るだろう。
    ただ少数派だ。
    SNSには比較に苦しみ、心を壊してしまっている人の投稿が日々溢れている。
    そして、同じ悩みを持っている人を必死に探す。
    一人じゃない、誰かと同じなんだと思って安心したいからだ。
    もし周りと比較せずに生きられているなら、安心なんてしないはずだ。

    私は、小さい頃からずっと【周りに合わせて同じように】の精神で生きてきた。
    ただ、同じように出来ないことは多々あった。
    周りに合わせていると、あなたの意見は無いの?と聞かれた。
    意見などあるはずがない。
    周りと同じ意見が正解なのだから。
    そんな時、自分の意見を持って発言できる人こそ能力があり、能動的に動ける人物だから、皆もそうなりましょう。と授業で聞いた。
    私は、意見が無いダメな奴だと自分で心にレッテルを張った。
    その後10年近く、意見を持たない私は能力が無いダメ人間だと心に刻み続けた。
    さらに、結婚できないのもダメ人間のせいだからと自分に言い聞かした。

    この状態で失敗をしたら、どうなるだどうか?
    ますます自分を責めて、ボコボコにし、自分を自分で殺してしまう。
    大げさだと思うだろうか?
    実際、私はかなり苦しんだ。
    自分を殺してはないけれど、心からずっと血は流れていた。

    心の血を止めれたのは、セルフコンパッションと言う考え方を知ったのがきっかけになった。
    簡単に言うと、【自分に優しくする】考え方だ。
    自分に優しくって、甘やかす事になるんじゃないか?と私は即座に考えた。
    同じ考えの人が居たら、即座にセルフコンパッションを実践して欲しい。
    あなたは気が付かないうちに自分を瀕死へ追い込んでる可能性がある。

    具体的にどう自分に優しくすれば良いのか?
    それは、1日の終わりに今日出来なかった事や、失敗したこと、自分を責めている事を書き出す。
    そんなことをしたら、傷口に塩を塗るようなものだと思うだろう。
    確かにこれだけだと確実に自分を二度殺すようなものだ。
    大事なのはここから。
    今日の自分の悩みを大切な人が抱えている悩みだと考えてみる。
    大切な人からこの悩みを打ち明けられたら?
    あなたならどうするだろうか?
    優しい言葉をかけてあげるのではないか?
    その優しい言葉を書いて欲しい。

    不思議なことに自分の悩みだと思うと厳しくなる。
    大切な人に悩みだと優しくなれる。
    私はこの方法で自分に自信が持てるようになり、周りを気にせず行動できるようになった。
    人は案外思い込みで心の健康が保たれるのではないか?と私は思う。
    自分への接し方を変えただけで、行動まで変わるのだから。

    以前の私は行動する前に、周りからどう見られるか?を気にして動けなかった。
    例えば、一人でご飯を食べに行く事は恥ずかしい事。
    『あの子友達が居ないんだ』と思われたらどうしようと不安になってしまう。
    プラネタリウムに一人で行くのは恥ずかしい事。
    『恋人が居ないさみしい人』だと思われたらどうしようと不安になる。
    今でこそソロ活と言う言葉が普通になり、一人で出かけるハードルは下がっているが、まだまだ同じような考えの人も多いのではないだろうか?
    ここで少し考えてみて欲しい。
    『一人でご飯や、プラネタリウムに来るさみしい奴』だと思われたところで、あなたにどんなマイナスがあるのだろうか?
    給与が減るのか?、友達が全員居なくなるのか?、一生結婚できないという称号でももらうのだろうか?
    マイナスなのは、自分はさみしい奴だと自分の心に槍を突き刺し、心を壊す事。

    一番自分をいじめているのは自分自身。
    それじゃあ、その自分が味方についてくれたらどうだろう?
    鉄壁の守りになりそうじゃないか。

    今まで散々自分に厳しくしてきて上手くいかないのなら、優しくしてみてはどうだろう?
    あなたを守ってくれるのは、あなた自身。
    いつも一緒にいてくれるのも、あなた自身。
    誰かと比較して傷つける自分と、転んでけがをしたあなたに絆創膏を貼って、手を差し伸べてくれる自分。
    どちらと生きていきたいですか?


    #創作大賞2026 #エッセイ部門

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