
杜の都で出会う中東の味——仙台の中東料理店案内…「ZINEフェス仙台」を前に
日本列島を「中東前線」がゆっくり北上している予感がする——そんなnote記事を書いたことがあった。今から5年前のことだ。
2019年12月に、仙台とその周辺を訪れて、中東料理を食べ歩いた。その時に訪ねた店は、
①ざいとぅーん
五橋駅近くにある小さなアラブ料理店。店主のハーテムさんは、父がガザ地区ラファ出身のパレスチナ人で、自身はサウジアラビア東部のダンマームで生まれ育った。店名の「ざいとぅーん」はアラビア語で「オリーブ」。メニューには、シリア・アレッポ風のケバブ、エジプトの家庭料理であるコフタのトマト煮込み、ブルグルとパセリを使ったタッブーレサラダなどが並ぶ。ニンニク風味のディップ「トウム」や、フレッシュトマトを使った煮込みなど、調味の工夫が光っていた。
杜の都・仙台にあるアラブ料理店「ざいとぅーん」。父がガザ地区生まれで、本人はサウジアラビア生まれという方が切り盛りしている。ケバブの上にはフライドポテトがのり、ニンニククリームの「トウム」が添えられている本格派。チキンシャワルマやパセリを使ったタッブーレサラダ、クスクスもある。 pic.twitter.com/LejnP445vu
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) April 8, 2021
②ミリス ダイニングバー
イスラエル人のミリスさんが歓楽街の国分町で営むバー兼レストラン。四半世紀ほど前に来日し、露店商を経て念願の店舗を開いた。ひよこ豆のペースト「ホンモス(フムス)」へのこだわりがすごい店。クミンなどのスパイスは加えず、塩とタヒーナ(ゴマペースト)のみ。ゆでたひよこ豆の皮を丁寧に剥くことで、驚くほどなめらかな舌触りに仕上げる。焼きマッシュルームやゆで卵などを添えたバリエーションもあった。
仙台の歓楽街・国分町の雑居ビルにあるイスラエルバー「ミリス」のマスターのホンモス(フムス)へのこだわりぶりが尋常じゃない。材料のゆでたひよこ豆の皮は徹底して取り除き、クミンなどのスパイスは入れず、塩とタヒーナ(ゴマペースト)だけしか加えない。びっくりするぐらいなめらかな舌触り。 pic.twitter.com/b8O4r0Ykab
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) December 29, 2019
③シャハジー
仙台から足をのばし、仙台から宮城交通のバスで1時間ほどの大衡村にあるパキスタン料理店。中東ではなく南アジア料理だが、紹介。インド人オーナーのもと、パキスタン人のシェフが厨房を担い、地元の工業団地で働く外国人や日本人客が連日訪れるという。ビリヤニ、チキンカダイ、シシケバブといった定番料理が並ぶ。
トヨタの工場の近くには、だいたいパキスタン料理店がある。仙台から北にバスで1時間、小雪が舞う宮城県大衡村にあるパキスタン料理店「シャハジー」。マトンビリヤニ、シシケバブ、チキンティッカマサラ、チキンカダイを無発酵のパン「ロティ」と一緒に。おそらく本州最北のパキスタンレストラン。 pic.twitter.com/aVWMvlNFGz
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) December 28, 2019
なぜ今、5年前に訪れた店を紹介したかというと、3月30日開催の「ZINEフェス仙台」のため、仙台を再訪するから。5年前と比べて、仙台の中東料理店事情がどう進化しているか、気になっている。
ちょっとネットで調べてみるだけでも、
middle mix(ミドルミックス)青葉区国分町
中東料理を楽しめる「オリエンタルダイニングバー」。シーシャ(水タバコ)も提供。
Kebab Hut(ケバブハット)若林区
2025年2月にオープンしたケバブ専門店です。ミックスドネルケバブやラムピタサンドイッチなど、多彩なケバブメニューを提供。
Albaraka(アルバラカ)青葉区国分町
トルコ料理レストラン。シーシャやケバブを楽しめる。
といったところが引っかかってくる。こうした店に食べにいくのも、今回の仙台行きの楽しみになりそうだ。
ZINEフェスの会場は、仙台市青葉区の中小企業活性化センター 多目的ホールで11時から16時まで。カフェバグダッドのブースは「G9」。『日本で食べられる中東料理ガイドブック』などの自作ZINEを販売する。このZINEには、多くはないが、仙台の中東料理店の情報も盛り込まれている。関心のある方は、ぜひ会場に遊びにきてください。