
予定がない日ほど、なぜか落ち着かない|静けさは、“何もない時間”ではなかった
人は、
何かをしているときよりも、
何もしていないときに
不安を感じることがある。
仕事をしているとき、
人と会っているとき、
スマホを見ているとき。
そういう時間は、
どこか安定している。
けれど、
ふと手が止まると、
少し落ち着かなくなる。
やることがないわけではない。
ただ、何もしていない。
その時間に、
理由のない焦りや、
言葉にしづらい感覚が混ざる。
人は、
空白そのものに
不安を感じているわけではない。
何もしていない時間は、
ただ静かになる。
そしてその静けさの中で、
普段は埋もれているものが
浮かび上がってくる。
考えかけていたこと。
見ないようにしていた違和感。
後回しにしていた感情。
動いているときには、
それらはノイズに埋もれている。
けれど、
静けさはそれを隠さない。
だから人は、
何もしていない時間に
不安になる。
それは空白ではなく、
自分の中にあるものが
そのまま見えてしまう時間だから。
人はきっと、
静けさを避けているのではなく、
そこに現れるものを
直視することを避けているのだと思う。