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Photo bynekonosara

死んでしまいたいと思えば思うほど。#毎週ショートショートnote

    さっきから天井からなにかが落ちてくるのだ。
    部分でもあるような全部でもあるような欠片が。

    見てるのはパソコンの画面だけだというのに。

    僕は喋ってないのに。

    僕の画像が喋っていた。

    それもとても暗黒な言葉ばかりを。

    心の隅っこに住んでる暗黒な思いが、ダダ洩れ
    していた。

    その欠片は言葉の刃だった。

    パソコン画面から飛来してくる声の欠片は、エキストラ
    ヴァージンオイルを陽に翳した時にみえる、瓶の底で
    濃くたゆたうオリーブ色をしていた。

    僕が死んでしまいたいと思えば思うほどその言葉の欠片は、
    僕を傷つけようとする。 

    寝落ちした。

    何千年の眠りから覚めたみたいな気分で、眼を見張る。

    妻の画像が笑っていた。

    夕陽にも似た陽の昇る一瞬の輝きを浴びて所在無げに
    光っていた。

    妻の画像が喋った。

    もういいよ、責めないで。

    憎しみを纏った言葉で、何度もなんども妻を傷つけて
    いたことに気づいた。

    僕の画像が妻にごめんと言った瞬間、僕の刃のような
    言葉の欠片は消えていた。

    (ジャスト410字できた!)


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    ダ・ヴィンチ誌でエッセイ連載後、歌集『ゼロ・ゼロ・ゼロ』刊行。note公式コンテスト#推したい会社 創作大賞2023、2024恋愛小説部門中間通過、ベストレビュアー賞受賞。クリネックス涙腺短歌佳作受賞。短歌アンソロジー『星のうた』(左右社)寄稿。

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