
The Offspring SUPERCHARGED WORLD WIDE in '25 (+ Simple Plan) 4/26 東京
シンプル・プランとオフスプリングの公演に参戦した。2023年のアークティック・モンキーズ公演以来の東京ガーデンシアター。
シンプル・プラン
まずはシンプル・プランの登場。ポップ・パンクを代表するカナダのバンドで、前座にはあまりにも豪華すぎるバンドだ。私の一番好きな曲『I'd Do Anything』から始まり、『Shut Up!』『Jet Lag』『Welcome to My Life』など代表曲たちをさらりと演奏していく。ボーカルのピエール・ブーヴィエの日本語が上手く、1曲終わるごとに「ありがとうございます!」と律儀に感謝を述べていた姿勢が眩しい。
終盤で演奏した『I'm Just a Kid』は彼らの最大の代表曲であり、TikTok で「時を戻そうチャレンジ」のBGMとしてもリバイバルヒットしている。2000年代はポップ・パンクの最盛期だと思っていて、聴いているだけで時代背景を想起させるような不思議な感覚がある。

中休憩
シンプル・プランの公演終了後、約25分間の休憩が始まった。その間も観客を飽きさせないためか、スクリーン上で様々な映像が投影された。途中でアーハの『Take On Me』が流れた時は、会場内で合唱が始まった。やはり名曲は色褪せない。
『The Kids Aren't Alright』のメロディをファミコン調に変えて、横スクロールアクションゲームに仕立てた映像も流れた。アルバム『Americana』のジャケットに登場する例の生き物も敵キャラとして登場する。

オフスプリングにまつわるクイズも10問ほど出された。その中で印象的だったのは、ボーカルのデクスター・ホーランドが実は分子生物学の博士号を持っていることだ。博士号持ちのミュージシャンと言うと、クイーンのブライアン・メイを頭に思い浮かべやすいが、バイオロジストとしてはデクスターのほうがより親近感が湧く。
オフスプリング
10から始まるカウントダウンとともにオフスプリングの公演がスタート。まずは "Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah" の掛け声から始まる『All I Want』。今のアラサー世代の一部は、小学生の頃にフラッシュアニメで聴いた記憶のある曲だ。私のオフスプリングとの出会いの曲でもある。サビの歌詞である "That's all I want" が "DoRaeMooooooooooooN!!!!" に聞こえてしまう空耳だが、あまりにも有名になってしまったせいか、『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」では出たことがないような……。ともかくライブの一発目の曲としてこれほどふさわしい曲はない。
中盤では、ディープ・パープルの『Smoke on the Water』、ブラック・サバスの『Iron Man』、キッスの『Detroit Rock City』の有名なギターリフをカバーした後、ラモーンズの『Blitzkrieg Bop』をフルでカバーした。グリーン・デイの公演でも流れていたし、やはりパンク・ロックの元祖はラモーンズなのだと気付かされる。

昨年の新譜である『SUPERCHARGED』からのセレクトは『Make It All Right』のみで、少々物足りなかった。『The Fall Guy』とか『Ok, But This Is the Last Time』とか、もっと演奏してくれて良いよ!
『Why Don't You Get A Job?』は、歌詞がスクリーンに投影され、大合唱が起きた。そして、ヌードルズが "f**k yeah!" をゆっくり叫び、観客もそれに従ってレスポンスをした時に流れる "Gunter, Glieben, Glauten, Globen" の声。『Pretty Fly (For a White Guy)』の始まりだ。この2曲だけを取り上げても、彼らのナンバーは皮肉が効きまくっている。「仕事でもしたらどう?」とか「かなりイカしている奴(白人の割には)」とか。

終わりに
シンプル・プランもオフスプリングも、パンクキッズにとっては欠かせない存在で、大人になった今でも自分の心の中の反骨精神を揺さぶってくれる。パンクでしか吐き出せない衝動や感情が確かにある。再び来日してくれることを願う。