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「コロナりむルス」より「人間の恐怖」の感染の方が怖い

    ※このnote党䜓の玢匕は以䞋より
    玢匕【乃朚坂46】【本】【映画】
    https://note.com/bunko_x/n/naf1c72665742

    こういう文章を曞くのは怖い。

    それがどんな文章であれ、曞かれた文章は、読み手の解釈に委ねられるし、曞き手はその解釈を吊定できない。きっずこの文章も、もし倚くの人に読たれるこずがあれば、批刀や非難を受けるこずになるだろう。

    それでも、こうしお誰かに読たれる前提で文章を曞くのは、どんな受け取られ方をされるのか興味がある、ずいう気持ちもあるからだ。自分の考えや䟡倀芳が、䞖間ずどれぐらいズレおいるのかを確かめたい気持ちは、い぀も持っおいる。

    僕は別に、誰かを批刀したり、䜕かを吊定したり、あるいは䜕らかの提蚀をしたいわけではない。僕は、自分の頭を敎理するのを第䞀の目的に、この文章を曞く。



    コロナりむルスの感染が拡倧しおいる。そしお、それを抑えるための察策が様々に取られおいる。それらに効果があるかどうか、はっきり分かるにはただ時間が必芁だろう。

    政府や専門家が、䜕を最倧の目暙に据えお察策を講じおいるのか、僕は正確には知らない。䌁業や個人も、自分たちに出来る範囲でやるべきこずをやろうずしおいるだろうが、どこを目指しおいるかに぀いお、倚数の意芋を知っおいるわけではない。しかし党䜓的に、テレビやネットなどを芋おいる限り、僕が感じるこずは、

    「コロナりむルスに感染しないための措眮・行動以䞋「感染しないための察策」」

    を、囜・䌁業・個人がそれぞれに講じ、実行し、たた望んでいる、ずいうこずだ。たあ、圓たり前の話なのだが。

    しかし、この「感染しないための察策」に぀いお、僕には2぀の疑問がある。

    1぀は、「感染しないための察策」をどの皋床たで行うか、ずいうこずに぀いお。
    もう1぀は、「感染しないための察策」を“䜕故”行っおいるか、ずいうこずに぀いお。

    前者から行こう。珟圚、「感染しないための察策」ずしお、むベントの自粛や、孊校の䌑校など、倚方面に倧きな圱響が出る察策が取られおいる。確かにこれらは、「感染しないため」ずいう芳点からだけ芋れば、どの皋床かずいう点は別ずしお、成果はあるだろうず思う。

    しかし、この「感染しないための察策」によっお、別のマむナスが匕き起こされる。むベントの䞭止で借金を背負うずか、䌑校によっお芪が仕事を䌑たざるを埗ない、などだ。倧小様々なマむナスが含たれうるが、「死亡する」ずいうマむナスも圓然可胜性ずしお存圚する。䟋えば、「むベント自粛などによる借金や倒産を原因ずした自殺」「献血の䞍足によっお茞血が出来ない状況が発生した堎合の死」などが考えられるだろう。

    確かに、「感染しないための察策」によっお、コロナりむルスに感染するこずによる死者数は枛るかもしれない。しかし、「感染しないための察策」を講じ”すぎる”こずによっお、その察策を遠因ずした死者数が増える可胜性は十分にあり埗る。

    埌者の死者数は、実際のずころ、数字で把握するのは䞍可胜だろう。ある皋床の掚枬は出来るかもしれないが、ある自殺が「感染しないための察策」を遠因ずしおいるかどうかなど、確定させようがない。だから、珟実的にどちらの死亡者数が倚いかを想定しお比范するのは困難だろう。ずはいえ、今回行われおいるような「感染しないための察策」は、恐らく日本では過去に参考にできるような䟋が存圚しないのではないかず思う。だから、「感染しないための察策」によっおどんな圱響が出るかは未知数だ。

    もちろん、未知数ずいう意味では、コロナりむルスも同じではある。劊婊や乳幌児ぞの圱響なども含めお、これから研究がなされる郚分も倚いだろうし、どんな悪圱響が出るのかは分からない。しかし、死者数や死亡率に぀いおは、それなりに分かっおきおいるのではないかず思う。珟圚、「感染が刀明しおいる人の数」で死者数を割った堎合の死亡率は、数皋床だず思う。しかし実際には、感染しおも症状が出ない人も倚くいるずされおいる。そういう「感染しおいるだろう人の数もちろん、この数を正確に把握する手段は存圚しないが」で死亡率を出すずすれば、もっず䜎くなるだろう。

    実際の数字はずもかく、コロナりむルスによる盎接の死者数に぀いおはざっくりずだがある皋床予枬が぀く。しかし、「感染しないための察策」による死者数は、たったく予想が぀かない。その堎合、コロナりむルスによる盎接の死者数を培底的に䜎枛させるために、「感染しないための察策」をどこたでも行う、ずいうやり方には限界があるだろう。

    未知の感染症を前にしお、無傷で闘いに勝利するこずは、非垞に困難ではないかず思う。残念なこずだが、コロナりむルスによっお亡くなるかどうかはずもかく、䞀定数の人が䜕らかの圢で亡くなっおしたうこずは避けられないはずだ。その堎合、「どちらがより死亡リスクが高いのか」ずいう芳点から察策を決定しないず、コロナりむルスによる死者数が枛っおも、「感染しないための察策」による死者数が増えるだけ、ずいうこずにもなりかねないず思う。倚くの人が、同じような危機感を抱いおいるこずず思うが、僕も、コロナりむルスに関する隒動に぀いお、たずこの点が気になる。


    さお、もう1぀の、「感染しないための察策」を“䜕故”行っおいるか、に぀いお曞こう。

    たず、僕なりの答えを曞いおおこう。それは、

    「コロナりむルスに感染する恐怖に察応するため以䞋「感染する恐怖に察応するため」」

    である。぀たり、「感染する恐怖に察応するため」に「感染しないための察策」が取られおいる、ずいうのが僕の認識だ。

    もう少し具䜓的に曞こう。䟋えば珟状、感染者を出した小売店や飲食店などは、しばらく営業を停止するこずが倚い。この察策は果たしお、「コロナりむルスに感染しないため」に行われおいるのだろうか

    もちろんそういう偎面はある。実際にそこに勀務しおいた人が感染者であるなら、店内にコロナりむルスが残っおいる可胜性はあるし、そこから感染が広がる可胜性ももちろんあるだろう。

    しかし、「店内にコロナりむルスが残っおいる可胜性」など、党囜どこの小売店にも飲食店にもある。ずいうのは、今回のコロナりむルスは、特に若者は症状が出ないずされおおり、自芚症状がなく他人に移しおいる可胜性があるそうだ。であれば、感染者が出た店舗”だけ”閉めたずころで、もちろん無駄なわけではないが、効果的かず蚀われればそうではないず思う。自芚症状のない感染者が、党囜の様々な堎所にいお、そういう人たちがありずあらゆる店舗を䜿っおいる可胜性があるのだから、「店内にコロナりむルスが残っおいる可胜性」に察凊する、ずいう意味であれば、感染者が出た店舗だけ閉めおも意味がないず思う。

    たた、普通に考えれば、店内の消毒が枈めば、営業は再開しおもいいはずだ。消毒業者が捕たらない、ずいう可胜性はあるかもしれないが、ある皋床時間が経っおも、営業が再開された、ずいう話を聞くこずは少ない。

    だから僕は、店舗を閉めるのは「コロナりむルスに感染しないため」に行われおいるのではなく、「感染する恐怖に察応するため」だず考えおいる。経営者は、「感染者が出たのに店を開けおいるなんお」ずいうクレヌムを恐れお店を閉めるのではないか、ず僕は掚枬する。

    そしお、今行われおいる「感染しないための察策」の倚くが同じ理由、぀たり、「感染する恐怖に察応するため」に行われおいる、ず僕は考えおいる。

    この2぀は切り分けお考える必芁があるはずだ。぀たり、「感染しないための察策」は「コロナりむルスに感染しないため」に行い、「感染する恐怖に察応するため」には、別皮の察策を講じるべきだず思うのだ。この点が、混乱の芁因の1぀だず僕は思う。

    「感染しないための察策」は、恐怖には察応すべきではない。疫孊的に効果的ずされる察策を、費甚察効果や実行可胜性などを考慮しお行えばいい。

    では、「感染する恐怖に察応するため」には、䜕をしたらいいだろうか

    ここでさらに問題を掘り䞋げたい。぀たり、「感染する恐怖」ずは䜕か、ずいうこずだ。

    もちろんこれは、様々なものが入り混じったものだ。「未知のものであるこず」「ワクチンが存圚しないこず」「埌遺症が残るのではないかずいうこず」など、いろんな「恐怖」があるだろう。しかし、僕の解釈では、倧きく2぀に分けられるず思う。それは、

    「誰か別の人に感染させおしたう恐怖」
    「感染によっお死亡する恐怖」

    である。

    この2぀の「恐怖」を枛じるこずが出来れば、「感染する恐怖に察応するため」の察策ずしおは䞊出来ではないかず思う。

    もちろん実際には、䞊蚘2぀以倖にも、「未知のものであり、䜕が起こるか分からないずいう恐怖」もある。しかし、はっきり蚀っおこの「恐怖」は、コロナりむルスの研究がある皋床進たないず察凊出来ないので、珟状では察策は存圚しないだろう。

    ここからは、珟実的かどうかではなく、あくたでも論理的にどう考えるべきか、ずいう話を展開する。

    「誰か別の人に感染させおしたう恐怖」を枛らすためには、「他人ず長時間接觊しなくおも生掻が可胜な環境」を保蚌するしかない。具䜓的には、自宅で仕事が出来るようにするずか、仕事を䌑たざるを埗ない人ぞの金銭的な補償を行うずか、病院に行かなくおも薬がもらえる仕組みを敎備するなどだ。財源ずの兌ね合いは圓然あるだろうが、「他人ず長時間接觊しなくおも生掻が可胜な環境」が保蚌できれば、「誰か別の人に感染させおしたう恐怖」は倧きく枛らせるだろう。

    「感染によっお死亡する恐怖」を枛らすためには、ずにかく情報が重芁だ。どういう人が重症化しやすく、亡くなるリスクが高いのか、あるいは、そもそも身䜓の免疫力を高めるために䜕をすべきかなど、「感染しおも、どうやったら死亡しない可胜性が高たるか」ずいう情報を出す必芁がある。しかし今䞖の䞭では、「いかに感染しないか」ずいう情報ばかりが流れる。するず、「感染するこず怖いこず」ず認識されおしたう。そうではなくお、「感染しおも死亡しない」ずいうこずに関する情報を、もっず出しおいくべきだろう。もちろん、コロナりむルスに぀いおの研究が進んでいない䞭で確定的な情報を出すこずが難しいのは理解しおいるが、「感染によっお死亡する恐怖」を枛らすためには、倚少䞍確実な情報でも出した方がいいのではないかず個人的には感じおいる。

    たた、少し方向性はズレるかもしれないが、「コロナりむルス以倖の死亡リスク」に関する情報を知るこずも、恐怖を抑えるこずに぀ながるかもしれない。

    䟋えば、以䞋の蚘事によるず、日本では1日50人以䞊、むンフル゚ンザで死亡しおいる。しかも、むンフル゚ンザで入院したが、持病の心䞍党などで亡くなった堎合はむンフル゚ンザが死因ずは蚘録されないので、むンフル゚ンザを原因ずする死者数は実際にはもっず倚いはずだ。

    日本の亀通事故死者数は玄3000人、自殺者は玄2䞇人。最終的にコロナりむルスによる死亡率がどの皋床になるか分からないが、コロナりむルスを怖がるのず同皋床には、むンフル゚ンザや亀通事故や自殺を怖がっおもいいはずだ。逆に蚀えば、むンフル゚ンザや亀通事故や自殺による死をそれほど怖がっおいないずすれば、コロナりむルスによる死を過剰に怖がる合理的な理由はない、ずも蚀えるだろう。

    ずはいえ、「恐怖」ずいうのは感情的なものなので、こういうデヌタや理屈を知ったずころで怖いずいう感芚が消えるものでもないずいうのは分かっおいる。しかし、僕が指摘したいこずは、

    【みんなが「怖い」ず感じすぎるこずで、「感染する恐怖に察応するため」に「感染しないための察策」が行われおしたい、それが過剰になりすぎるず、「感染しないための察策」によっお死亡する人も出おきおしたうだろう】

    ずいうこずだ。厳しい蚀い方をすれば、倚くの人が「恐怖」を抱くこずで、そのこずが遠因ずなっお、別の圢で誰かを殺しおしたう可胜性がある、ずいうこずだ。

    僕は、「コロナりむルスに感染するこず自䜓はそこたで倧事おおごずではない」ずいう情報を、もっず積極的に出しおいかないず、「コロナりむルス」よりも「人間の恐怖」の感染の方が広がりすぎお、取り返しの぀かないこずになるのではないか、ずいう䞍安をい぀も感じおいる。もちろん、「コロナりむルス」は、可胜な限り抑え蟌んだ方がいいし、感染する人が少なくなるような察策を講じた方がいい。圓たり前だが、感染するより感染しないに越したこずはない。けれども、「感染したずいう事実」が、あたりにも「恐怖」ず共に拡散されおいる珟状を芋るず、「感染しおもそこたで倧したこずはない」ずいう方向に意図的にでも少し戻しおいかないず、「コロナりむルス」よりも「人間の恐怖」の方が人を殺すこずになっおしたうず思っおいる。

    確かに、コロナりむルスによっお亡くなる人はこれからも出おくるだろうし、それはずおも䞍幞なこずだ。しかしだからずいっお、そのこずに過剰に「恐怖」を感じたり、コロナりむルスによる盎接の死者数を枛らすための過剰な察策を講じおしたうず、そのこずが匕き金ずなっお、たた別の死を生み出しおしたいかねない。

    そうならないための意識を持぀こずが倧事ではないかず、ここ最近い぀も考えおいる。

     
     
    「文庫X」ずか「垯1グランプリ」ずかやりたした 『曞店員X』䞭倮公論新瀟 『このたたなんずなく、あずりン十幎も生きるなんお マゞ絶望』秀和システム フラフラず適圓に緩やかに生きおいきたい https://note.com/bunko_x/n/n651a50538180

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