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【本】ペリス・ラむ゚ンダむク「こうしお䞖界は誀解する ゞャヌナリズムの珟堎で私が考えたこず」感想・レビュヌ・解説

    本曞は、オランダの新聞の特掟員ずしおアラブ諞囜に駐圚し、埌に『ゞュナリスト』誌のゞャヌナリストオブザむダヌに遞ばれた著者による、報道するずはどういうこずかやアラブ諞囜の珟実などに぀いお曞き綎った䜜品です。


    本曞は、報道に぀いおの本でもあるし、アラブ諞囜に぀いおの本でもある。でも、䞀般的なゞャヌナリストの手になる本ずはなんか少し違う。普通は、著者自身が芋たものを描く。しかし本曞は、ただそれだけではない。普通僕たちはものを芋る時に、䜕らかの芖点に立っお芋る。

    それを、『県鏡を掛ける』ず衚珟しおみよう。僕たちは、あらゆる物事を、自分なりの県鏡を掛けお芋る。本曞は、著者が曞けおいる県鏡を疑うずころから始たる。そうしお、自分が曞いおいる蚘事が誰かにどんな県鏡を掛けさせおいるこずになるのかを自芚し、自分が芋た本圓の珟実はその県鏡を掛けたたたでは芋るこずは出来ない、ずいう思いから執筆されおいる、そんな颚に感じたした。

    冒頭で著者はこんな颚に曞く。

    『が、そうはならなかった。テクノロゞヌが革呜を経隓したからだ。アラブ䞖界もたた革呜を経隓した。本質的には䜕も倉わらなかったのは䌝道者、぀たり䞻芁メディアだけだった。』

    『今たでのずころ、自瀟の甚語遞択の理由をりェブサむトなどで説明しおいる組織は、倧手メディアの䞭にはひず぀もない。䞭略同様に、ある問題をなぜ報道するのか、いかに報道するのかずいった遞択に぀いおの説明もたったくない。メディアは、ほずんど無意識の領域ずいっおもいいほど根深いずころに、独裁者的な、あるいは少なくずも家父長制的な芁玠を抱え蟌んでしたっおいる。』

    『個々のゞャヌナリストが自分の遞択に぀いお読者や芖聎者ずオヌプンに察話するこずは、”絵”から抜け萜ちおしたう事柄を䌝える匷力な手段になりうるのではないか。私はずっずそう思っおいる。』

    著者は倧孊でゞャヌナリズムに぀いお孊んだわけではありたせん。政治孊ずアラビア語を孊んでいた著者は、恐らくアラビア語が出来るずいうだけの理由で新聞瀟から声が掛かり、アラブ諞囜の特掟員ずなるこずになりたした。
    ゞャヌナリズムに぀いお孊んでこなかった著者にずっお、報道の仕事はたるでわからないたたのスタヌトだった。著者は、実際に珟地で取材を進める過皋で、少しず぀報道の珟実ずいうものを孊んでいく。


    それは、著者がそれたで抱いおいたむメヌゞを根こそぎひっくり返すものだった。
    アラブ諞囜を取材し始めた著者は、こんなこずを思う。

    『珟地に行くたえの私には、䞭東に぀いお明らかに先入芳があった。倧半はメディアから仕入れたものだ。ひずたび珟地に到着するず、その先入芳が珟実に取っお代わられた。そしお、その珟実はメディアが぀くった絵よりはるかに䞀貫性がなく、はるかにわかりづらかった。』

    『特掟員だった私は、あるひず぀の状況に぀いおいく぀かの話をするこずができた。しかし、メディアはひず぀を遞ぶしかなく、その際に遞ばれるのはたいおい広く行き枡ったむメヌゞを補匷する話だった。』

    珟地で取材を続ける䞭で著者が理解したこずは、「特掟員はその堎にいるこずが重芁である」ずいうこずだった。


    僕もそうだったけど、䟋えばアラブ諞囜に関するニュヌスなどは、珟地の特掟員が足で動いお情報を埗お、それを䌝えおいるものだ、ず思っおいた。著者ももちろんそう思っおいた。


    しかし、珟実は違っおいた。


    䞖界のいく぀かの通信瀟が、䞖界䞭あらゆるずころに人員を配眮しおいる。圌らが䞖界の目や耳ずなっおいる。そしお、ほずんどの新聞・テレビ・雑誌は、その通信瀟から送られおくる情報をただ遞ぶだけ、なのだ。そしおそれは、珟地にいなくおも、オランダの新聞瀟のデスクにいおも出来るこずだ。
    では珟地にいる特掟員は䞀䜓䜕をするのか


    それは、「この情報は珟地から届いたものですよ」ずいうこずをアピヌルするためのものなのだ。新聞の蚘事なら「日付蚘入線デヌトラむン」ずいうものがある。これは、蚘事が発信された堎所を蚘茉するずころだ。オランダから送られおきた通信瀟からの情報を元に、アンマンで著者が蚘事を曞く。するずデヌトラむンは「アンマン」ず蚘茉されるのだ。テレビであれば、同じくオランダから送られおきた情報を元に曞き起こした蚘事をカメラの前で喋る。珟地で取材した情報ですよ、ずいう颚を装っお。

    『それたでは、特掟員ずいうのは歎史的瞬間の目撃者だず思っおいた。䜕か重芁な出来事が起こったずきにはそれを远いかけ、なりゆきを調査し、報道するものだず思っおいた。が、私は事件を調べにいったりはしなかった。それはもうずっずたえになされおいた。私は珟地リポヌトをするために向かうだけだった。』

    『私は以前、囜際郚ずいうのは芋識ある人員が䞖界を芋枡し、真剣な熱慮の末、どれをニュヌスずしお流すか決める堎所だず思っおいた。䞭略しかし、䞖界䞭を芋枡しおいるわけではなかった。圌らが芋おいるのは通信瀟で、そこから䞊叞―業界甚語で蚀うなら囜際郚長―が遞択をする。』

    珟地での取材・報道を繰り返すこずで、そういう仕組みでなければ回っおいかない、ずいうこずも理解しおいった。しかしそれず同時に、これでいいはずがない、ずいう思いも膚らんでいく。


    『私の蚘事ではアラブ䞖界でのポゞティブな䜓隓は隠されおいたっおいた。それだけでなく、ご倚分に掩れず、アラブは異質で悪質で危険であるずいうむメヌゞを広めおしたっおいた。ニュヌスずいうもののありようず考えるず、旗を燃やしスロヌガンを唱える”怒れる人々”に぀いお曞くこずはできおも、カメラの倖で䜕が起こっおいるかを読者に䌝える䜙地はなかった。』

    『私は垞々、”ニュヌス”ずいうのは䞖界の最も重芁な出来事を集めたものだず思っおいた。けれども特掟員ずしお半幎を過ごしお、珟実が分かった。ニュヌスずは、非日垞を―芏則の䞭の䟋倖を―扱うだけのものだ。アラブのようにあたりよく知られおいない䞖界ではこれが曲解を生む。』


    『私はハれム人名ですを芋お思った。”私ぱゞプトで実際に起こっおいるこずだけを曞くべきなのだろうか、それずも、ここの人々が実際に起こっおいるず「思っおいる」こずも曞くべきなのだろうか”』

    こうしおゞャヌナリズムずいうものに぀いお深く考えさせられた著者であったが、それず同時に、ゞャヌナリズムず独裁政治の関係に぀いおも考えさせられた。


    著者は、独裁政治ずいうものは芋聞きしお知っおいた。しかしそれはやはり知識だけであり、独裁政治ずいうものを䜓感するず、アラブ諞囜でのゞャヌナリズムの難しさがより䞀局理解するこずが出来た。

    『特掟員ずしおカむロに到着したずき、ゞャヌナリズムの実践ずはひず揃いの道具のようなもので、䞖界䞭どこに行っおも荷解きしお䜿えるず私は思っおいた。しかし、独裁政治ず民䞻䞻矩は、型ちがいの二台の車、ずいうわけにはいかなかった。』

    独裁政治ずいうのは、その䞭にいお経隓しないず、どういう状況なのかたるで理解出来ない。䟋えば著者は、オランダから、ある急ぎのメヌルに返信がなかった、ず蚀っおなじられたこずがある。そこで著者は、「その時私がむラクにいたこずは知っおたしたよね」ずいう。しかし、これだけではやはり話は通じない。独裁政治䞋においおは、他囜にメヌルを送るこずさえたたならないのだ。


    ゞャヌナリズムの珟実を少しず぀しった著者は、少しず぀自分の芖点で自分が䌝えたいず思う蚘事を曞こうず思うようになる。しかし、それは䞍可胜なのだ。ある囜では、ゞャヌナリスト䞀人に぀き䞀人の秘密譊察が぀く。その秘密譊察の監芖䞋でなければ、取材どころか䜕かの行動ひず぀行えない。たた、独裁政治䞋では、呚囲に密告者がはびこっおいるので、垂民は自分の思っおいるこずを口に出すこずは出来ない。䜕かの取材をしおも、それが盞手の本心である可胜性は実に䜎いのである。

    『昚日、譊察に呌び止められおね、ず蚀う実業家もいた。䞭略「Uタヌンしようずしおいるうちに」ずその実業家は蚀った。「四歳の嚘がもう譊官に千リラ玙幣を差し出しおいたよ。䜕もかもが賄賂で動くこずになれきっおるんだね」』

    『「アラブ人ならきっずこう蚀うでしょうね」むラクを出たずころで、ペルダン人の運転手が蚀った。「ハミハ・ハラミハ―あなたを守る者があなたから奪う」』

    『埌幎、バグダット陥萜埌、あるむラク人女性がBBCに語ったずころによれば、フセむン政暩䞋での圌女の暮らしは「アタマの䞭に誰かがいお、䜕かを蚀おうずするたびに危険がないかどうかチェックしおいる感じ」だったそうだ。』

    『おれはね、もし捕たった堎合におれのかわりに刑務所に行っおくれる男も特別に雇っおるんだ。゚ゞプトでも賄賂なしで運営しおるなんおいうペヌロッパの䌚瀟があったら、そい぀らは嘘぀きだね。賄賂を払わなければ、ずっくの昔に砎産しおいるよ』

    『デモずいうのは自分が賛成する、あるいは反察するものに぀いお衚珟するために垂民が自由におこなうものず普通は思うだろう。しかし、独裁政暩䞋ではこうした”怒りの爆発”は圓局によっお仕組たれおいる、もしくは少なくずも厳重に管理されおいるこずが倚い。デモ参加者の倚くが秘密譊察で働いおいるか、少なくずも密に監芖されおいる。』

    著者は、䞀般の人のむメヌゞに合う蚘事ばかり曞くこずに疑問を持ち、もっず個人を、生掻を䌝えようずいう取材を粟力的にしたから、こういう話はいくらもある。そういう䞭で著者は、やがおこういう事実に気づくこずになる。アラブ諞囜でゞャヌナリストずしお取材を続ける以前には、いや取材を始めた圓初もたったく理解しおいなかった事柄だ。

    『今このカむロの䌚議堎で、䞭東に関する最も重芁な芁玠がニュヌスから抜け萜ちおいるこずに気づかされた。良質なゞャヌナリズムにずっお独裁政治は、たずえば垞日頃の旅行代理店の腹立たしい無胜さなどず同じレベルの障害ではない。アラブ䞖界では、独裁政治それ自䜓が報道すべき最も重芁な事柄なのだ。』

    倚くのメディアは、『独裁政治䞋で䜕が起きおいるのか』を報道する。しかしそれは、小さな檻に閉じ蟌められたホッキョクグマの生態を蚘録しおいるようなものだ。小さな檻に閉じ蟌められたホッキョクグマは、野生にいる時ずはたるで違った生掻をするだろう。ここで重芁なのは、その小さな檻ずいう環境がホッキョクグマにどういう圱響を及がしおいるか、だ。぀たり、独裁政治そのものがもっずも䌝えられるべきこずなのだ。

    しかし、䞻流のメディアではそういう報道がなされない。その檻が映らないようにしおホッキョクグマの生態を描く。するず、ホッキョクグマずいうのはこんない凶暎で、始終むラむラし、人間が近寄るず恐ろしいこずになる、ずいう郚分だけが䌝わる。しかしそれは、小さな檻に入っおいるからだ。その事実をすっぜりがすっぜりず抜け萜ちたたた、ホッキョクグマの生態を䌝えおも、䜕も䌝わったこずにならない。著者はそのこずに気づかされるこずになる。

    『兞型的な事䟋であるかどうかも、事実であるかどうかすらわからない個人的な印象や逞話で、ラゞオのニュヌス番組や新聞玙面を埋めるわけにはいかない。だからこそ、私よりアラビア語が達者で経隓もコネも豊富な同業者さえ、通信瀟から流れおくるニュヌスに固執するのである。だからこそ、最も容赊のない独裁者さえ通信瀟を囜倖远攟するこずはしなかった。その必芁がなかったからだ。通信瀟はすでに自分で自分にさるぐ぀わをかたせおいたのだから。』


    『わたしはラゞオで叫びたかった。新聞に倧文字で曞きたかった。「私にはわからない。質こずができないのだ。独裁政暩䞋なのだから」ず。』

    『䜕を芋せられお「いない」かは知りようがない。』

    著者は、むスラ゚ルずパレスチナの取材もする。そこで知った珟実は、むスラ゚ルの広報胜力の高さず、パレスチナの広報胜力の䜎さだった。

    『メディア戊争はマヌケティングだ。察象ずなるグルヌプにどれだけ頻繁にメッセヌゞを届けられるか。それがメッセヌゞの内容そのものず同じくらい重芁なのだ。』

    むスラ゚ルは、自らを匱者に仕立おあげるのがうたい。あらゆるカヌドを䜿い、あらゆる金を䜿い、欧米諞囜に自囜のむメヌゞを䌝えおいる。それが悪いこずだ、ず曞いおあるわけではない。良い悪いを刀断できる話ではないのだ。そうではなく、報道に接する際、むスラ゚ル偎の報道に぀いおは、かなりむスラ゚ル偎の䞻匵をそのたた報道せざるを埗ない珟実があるのだ、ずいうこずをきちんず知っおおかなくおはいけない。

    たた著者は、むスラ゚ルでの占領の珟実を知る。なんず著者は、むスラ゚ルに移䜏しお、そこから取材掻動をするのだ。そうした䞭で著者は、占領ずいう事実がメディアに乗らない理由を知る。

    『占領された囜々では、アラブの独裁政暩䞋にあるのず同じ力が䜜甚しおいたからだ。ニュヌスにする䟡倀のある進展がないのだ。぀たり、占領䞋の日垞に぀いおは、特掟員はせいぜい背景蚘事に曞くしかない。ニュヌスの流れは぀ねに事件によっお圢づくられる。蚀い換えれば、占領自䜓はニュヌスにならないが、新しくなされた攻撃はその぀どニュヌスになる。』


    『䜕か日垞から逞れた出来事があり、怜蚌可胜な情報が手に入れば、それはニュヌスになる。しかし、ニュヌスであり぀づけるためには問題に足がなければならない。問題そのものが動き続けおいなければならない。』

    ずいうわけで、僕の方の事情で、ここたでP210たでしか読めおないのに感想を曞いた。あず残り70ペヌゞに䜕が曞いおあるかは、ただ分からない。分からないけど、それたでの郚分ず同様、僕らの目を開いおくれるような事実が倚く曞かれおいるこずだろう。


    今回は、かなり匕甚を䞭心に感想をたずめた。その方がいい、ず刀断したのだ。この䜜品は、是非ずも読んで欲しい。本曞は確かに、アラブ諞囜での取材の話だ。けれども、日本にいおテレビや新聞に接する際にも、本曞で譊告されおいるのず同じ事柄が圓おはたるはずだ。報道ずいうものがどんな病理を抱えおいるのか、ニュヌスずしお䌝えるずいうこずが䞀䜓どういうこずなのか。そういうこずをきちんず捉えた䞊で、様々な情報に接しなくおはいけないのではないか、ず考えさせられたした。玠晎らしい䜜品だず思いたす。是非ずも読んでみおください。


    1月6日深倜远蚘
    この感想を曞いた時点では未読だった郚分でよかった文章を匕甚したす。

    『第二次むンティファヌダの最初の䞉幎で、むスラ゚ルの暎力によっお死亡したパレスチナの民間人の数は、その反察のケヌスの䞉倍にのがった。それでも、話題になるのは”血なたぐさい攻撃”であっお、”血なたぐさい占領”ず蚀われるこずはほずんどなかった。パレスチナの攻撃によっおむスラ゚ル人の犠牲者が六人出れば、䞭東では”緊匵が高たっお”いるこずになった。䞀方、むスラ゚ルの暎力によっおパレスチナ人垂民が十五人死亡した週は、”比范的平穏な時期”ずしおほずんど無芖された。パレスチナ自治政府は頻繁に”テロが怒らないような察策を十分にしおいるかどうか”の説明を匷いられたが、むスラ゚ルの政治家たちが”占領をしなくおすむような察策を充分にしおいるかどうか”の説明を匷いられたこずなど䞀床もなかった。BBCのりェブサむトでは”いかにテロをやめさせるか”が議論された。しかし”いかに占領をやめさせるか”に぀いおのフォヌラムはなかった。』

    『預蚀されたがゆえに恐怖が実珟されおしたうこずがある。が、垌望や信頌も同じだ。ニュヌスが恐怖を煜る光景を流すのをやめ、垌望や自身を錓舞する物事を奜意的に取り䞊げたら䜕が起こるだろう』

    『独裁政治も戊争なのだ、ず私は蚀いたい。政暩圓局が自囜民に察しお仕掛ける戊争なのだ、ず。』

    『ちなみに゜ニヌはただ戊闘が終わらないうちから「Shock and Awe衝撃ず畏怖」を新しいゲヌムのための商暙ずしお登録した。』

    『幌児が最初に発するこずばもパパやママではなく、”爆匟””殉教者””飛行機”になった。』

    『戊争による損害に保険金は支払われない。䞭略だからもし階段から萜ちたり、䜕かほかの自己にあったりしおも、譊戒解陀の合図が出るたでは埅たなければならない。』

    『それがニュヌスにずっおのもうひず぀の本質的なフィルタヌだった―芖聎者だ。』

    『私が゚ゞプトでアラビア語の勉匷をしおいた1996幎には、むンタヌネットも電子メヌルもなく、取り立おお蚀うほどの衛星攟送もなく、携垯電話もなかったが、それがたった17幎前のこずだずは信じがたい思いがする。二床ず戻れない別䞖界であり、子䟛たちの䞖代に説明するのは難しい。』

    『カメラ付き携垯電話の出珟は恒久的な倉化を報道界にももたらすこずになった。』

    『むランのデモの報道からわかるのは、情報の䟛絊が自由化されたからずいっお問題がすべお解決されるわけではないずいうこずだ。さらに理知的か぀倚面的に情報を利甚するこずが芁求されるずいうこずだ。
    これは誰がどう考えおも西欧の特掟員にずっおは䞍可胜である。西欧のメディアが支持する思想を党力で叩き朰そうずする政暩に぀いお報道する際、いったいどうしたら䞭立を保おる』


    『すべおのメッセヌゞはメディアによっお報道された瞬間に歪められる、ずいうメッセヌゞを蟌めお本を曞いたら䜕が起こったかそのメッセヌゞもたた歪められおしたったのである。』

    『同業者たちずも面癜いやりずりや察決があった。同業者はたいおいこう蚀う。オヌケヌ、きみの本の内容を䞀分で説明しおくれ。私はこう答える。あるひず぀の状況を䞀文で説明するのは䞍可胜である、ずいうこずを曞いた本だよ。』

    『本曞は、個々のゞャヌナリストがコントロヌルできる範囲を超えたずころにある芁因―それでいお報道の内容や方法に圱響を䞎える芁因―に぀いお曞いたものである。』

    『ニュヌスを報道するメディアには芖聎者に察し、自分たちが远っおいるのはあくたで”ニュヌス”であるずいう泚意を促す必芁がある。䞭略それでも、ゞャヌナリストには、あなたが県にしおいるものは”䟋倖”であっお”通垞のこず”ではありたせんよず確実に芖聎者に知らせる責任がある。』

    『私たちの知っおいる圢でゞャヌナリズムが存圚しうる独裁囜家は、もはや独裁囜家ではないのである。』

    『印刷に倀するものを蚘事にするずいう埓来のゞャヌナリズムの手法は、それが培われおきた政治システム―぀たり、民䞻䞻矩―にしか適さないずいう事実をひずたび受け入れるこずができれば、埓来にない報道の䜙地が生たれるはずだ。』

    『ゞャヌナリストは蚘事を曞く際、ニュヌスずは䞖界を描写するものであるず同時に䞖界に圱響を䞎えるものであるずいう事実を織り蟌んだほうがいい。ずりわけPR䌚瀟や省庁の通信郚などがなんの瞛りもなく掻動しおいる珟状にはなんずか手を打たなければならない。圌らがそうやっお掻動をしおいられるのは、䞻芁メディアが圌らの存圚に気づかないふりをし぀づけおいるからだ。』

    『ニュヌス・メディアは、問題ひず぀に察し倚数の芋解があるこずを受け手に率盎に打ち明けたほうがいい。コンセンサスなど存圚しないずいうこずが唯䞀のコンセンサスであるず、読者や芖聎者にしっかり認識しおもらう必芁がある。』

    『情報の遞択に぀いお垂民が投祚にも䌌た決定を䞋す際に、”䜕を聞く必芁があるか”ではなく”䜕を聞きたいか”を基準にするなら、民䞻䞻矩はどうやったら生き延びられる非垞に難しい問題である。ほしいず思う食べ物だけを䞎えられれば、人は肥満する。聞きたいず思うニュヌスだけを䞎えられれば、人は無知に、そしお独善的になる。』

    『だから、私もたた読者を操䜜しおいるのだずいうこずを、どうか心に留めおおいおいただきたい。避けられないこずではあるのだが、私ずしおは正盎に蚀っおおく必芁があるだろう。』


     
     
    「文庫X」ずか「垯1グランプリ」ずかやりたした 『曞店員X』䞭倮公論新瀟 『このたたなんずなく、あずりン十幎も生きるなんお マゞ絶望』秀和システム フラフラず適圓に緩やかに生きおいきたい https://note.com/bunko_x/n/n651a50538180

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