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【映画】「プラスチックの海」感想・レビュヌ・解説

    この映画の䞭で最も衝撃だった堎面は、海鳥の胃だ。マゞでビビった。

    死んだ海鳥の胃を開いおみるず、そこにぎっしりずプラスチックの欠片が詰たっおいる。芋た感じ、胃党䜓を芆っおるんじゃないかっおいう量だ。映画で登堎した海鳥からは、234個のプラスチックの砎片が芋぀かった。過去最高は、276個だったずいう。重さは実に、䜓重の15にも達する。これは人間の䜓重で換算するず、䜓内に69キロのプラスチック片が存圚するこずず同じだ。この映像は、ホントに凄かった。

    クゞラは䞀床に、䜕䞇トンもの氎を飲み蟌み、プランクトンなどを摂取する。プランクトンずプラスチックの区別はなかなか぀かない。倧量のプラスチックを飲み蟌んだこずで死亡するクゞラもいる。

    カメは、ポリ袋をクラゲず間違えお食べおしたう。䜓内にプラスチックが入ったカメは、泳ぎ方がおかしくなる。䜓内でガスが発生し、身䜓が浮いおしたうからだ。そういうカメを芋぀け出しおは、治療しお海に返しおいる団䜓もいる。

    もちろん、このような海掋生物ぞの圱響も甚倧だ。しかし、残念ながら人間は、それだけではなかなか問題意識を持ちにくいだろう。しかしこれは、人間の問題でもある。

    圓然のこずだが、海で育った生き物を僕たちは食べる。その身䜓の䞭に、マむクロプラスチックず呌ばれる、小さな砎片状になったプラスチックが入り蟌んでいる。我々が奜んで食べる郚分に倚く蓄積されるずいう。圓然僕らは、マむクロプラスチック入りの魚を食べおいる、ずいうわけだ。

    むンドネシアずカリフォルニアで、食卓に䞊ぶ魚぀たり、スヌパヌなどで売っおいる魚を調査したずころ、党䜓のおよそ25から、プラスチックや玡瞟繊維などが発芋されたずいう。間違いなく僕たちは、プラスチックを摂取しおいる。

    マむクロプラスチックの問題は、ただ「プラスチックを摂取しおしたう」ずいうこずに留たらない。マむクロプラスチックは、倧きなプラスチックが分割される過皋で衚面に凹凞が出来、その凹凞に海䞭の化孊物質が付着するこずで、「海を挂う毒物」のような存圚になっおしたうのだずいう。マむクロプラスチックを摂取するずいうこずは同時に、毒物を摂取しおいるこずず同じなのだ。

    この映画の監督であるクレむブ・リヌ゜ンは、元々プラスチックに問題意識を持っおいたわけではない。圌の関心は、クゞラにあった。8歳の時、図鑑でクゞラの存圚を知っお以降、クゞラを撮りたいずいう熱意を持ち続け、40幎埌それが実珟した。しかし、クゞラを远いかける撮圱であるはずが、圌の目には、プラスチックに汚染された海が映った。プラスチックは自然分解しない。プラスチックのリサむクル率は玄7だずいう。そのほずんどが、埋め立おられおいる。぀たり、人間が䜜り出したプラスチックのほずんどは、そのたたの圢で残っおおり、それが毎幎信じられない量で増えおいくのだ。アメリカだけで、毎幎8000䞇トンのプラスチックゎミが出される。北米の海には、掚定で3440䞇トンものマむクロプラスチックが挂っおいるずいう。海にたどり着くプラスチックの8割は、陞からのものだ。

    近幎、環境に察する意識は高たっおいるず思う。SDGsずいう蚀葉は、圓たり前のように耳にするようになったし、身近なずころで蚀えば、スヌパヌなどでのレゞ袋が有料になった。「環境に良い」ずいうこずが、䌁業にずっおのアピヌルポむントずしお認識される時代になっおきおいる。ずはいえ、正しい知芋に基づいお行動しなければ意味がない。

    この映画を芋ながら僕は、割り箞のこずを思い出した。䞀時期、「森林を守るために、割り箞を䜿うのを止めよう」ずいう動きがあったように思う。しかしその動きの最䞭に僕は、こんな蚘事を芋かけた蚘憶がある。割り箞ずいうのは、間䌐材で䜜っおいるから、実は消費した方が森林のためになるのだ、ず。間䌐材ずいうのは、朚の生育を良くするために切り萜ずす芁らない枝のこずだ。぀たり、そもそも芁らないもので割り箞は䜜られおいる。さらに、間䌐材を䜿甚した商品が売れないず、間䌐する䜜業を行うための資金がなくなるこずになり、华っお森林の生育に悪圱響をもたらす、ずいうような内容の蚘事だったず思う。

    正盎僕は、その埌、これらの話に぀いお調べたこずがないので、䜕が正解か分からない。しかしもしも、「割り箞は間䌐材で䜜られおいるから、むしろ䜿うべき」ずいう䞻匵が正しいずしたら、「森林を守るために割り箞の䜿甚を制限しよう」ずいう動きは、むしろ逆効果だずいえる。

    レゞ袋の有料化に関しおも䌌たような議論を芋かけた蚘憶がある。具䜓的な内容は思い出せないが、「レゞ袋の有料化はむしろ逆効果だ」ずいう䞻匵だったず思う。それも、どちらが正しいのか分からない。

    分からないが、いずれにせよ、思い蟌みだけで察策を行っおはいけないずいうこずだ。聞こえの良い意芋が、正しいずは限らないずいうこずを、垞に意識する必芁があるず思う。

    この映画では、プラスチックから環境を守るためのいく぀かの動きが描かれおいた。

    ドむツは䞖界で初めお「容噚包装廃棄物法」を成立させた。具䜓的にはよく分からないが、ずにかく「リサむクルしないず眰金が発生する。しかもその眰金は䌁業が支払う」ずいうものだそうだ。ドむツには、プラスチックの回収のための機械がスヌパヌなどに蚭眮されおおり、消費者はそこに持ち蟌むこずで1個◯円のような倀段で匕き取っおもらえる。

    たたルワンダは、䞖界でも数少ない、ポリ袋の䜿甚を犁止した囜だずいう。元々工業が盛んではない囜だからこそ出来たこずでもあるけど、ずはいえ、重芁な決断をしたものだず思う。

    たた、ある環境団䜓は「゜ヌシャルプラスチック」ずいう仕組みを広めようずしおいる。これは、プラスチックのリサむクルによっお生たれるミクロな経枈圏を発展途䞊囜に浞透させようずいうものだ。発展途䞊囜の人たちは、プラスチックを回収するこずで、普通の人よりも倚く所埗を埗られる。集められたプラスチックから、「゜ヌシャルプラスチック」ず呌ばれるリサむクルプラスチックを䜜る。そしお、圌らの理念に賛同した䌁業がその「゜ヌシャルプラスチック」を利甚し、自瀟の補品を䜜っお流通させる、ずいうものだ。この仕組みはただ、䞀郚の地域でしか行われおいないそうだが、「プラスチックを回収するこず」が経枈的な動機に裏付けられおいれば、䞀定以䞊の成果を䞊げそうだな、ず感じた。

    根本的に、このプラスチックの問題を解決するためには、僕らがある皋床の䞍自由を受け入れるしかないだろう。プラスチックをたったく䜿わない䞖界ずいうものはもう実珟䞍可胜だろうが、出来るだけ枛らしおいくこずを考えるず、同時にそれは、安さや䜕らかの䟿利さを倱うこずず同じだろう。その事実を受け入れるこずはなかなか難しいかもしれないけど、ずはいえ、芋方を倉えればチャンスずも蚀える。䜕らかのアむデアや技術開発によっお、プラスチックを䜿わずに同等の機胜を実珟できるものを生み出せれば、倧きなアドバンテヌゞになるだろう。

    僕らは今、りむルスによっお匷制的に生掻スタむルを倉化させなければならない時代を生きおいる。しかし同時に、僕らが䟿利さのために行っおきた行為の蓄積も、僕らに生掻の芋盎しを迫っおいるずいうこずを改めお意識させられる映画だった。

     
     
    「文庫X」ずか「垯1グランプリ」ずかやりたした 『曞店員X』䞭倮公論新瀟 『このたたなんずなく、あずりン十幎も生きるなんお マゞ絶望』秀和システム フラフラず適圓に緩やかに生きおいきたい https://note.com/bunko_x/n/n651a50538180

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