
エピソード41:就活で己を知り、社会を知る
就活で己を知る、社会を知る
広告会社やホテルの入社面接での私のパフォーマンスは、私の心や身体の悩みを反映したものになりました。
ホテルの採用面接では、私は一次面接から最終面接まで、白いシャツとシーンズで臨みました。自分を白紙の状態の姿で観てもらいたいという想いだと伝えました。とんとん拍子で最終面接まで進みました。
採用面接での洗礼
最終面接は、最終確認の面接ということで、まずは受かるものだと私は高を括っていました。5人中4人は採用されたのですが、私は見事に落とされました。
面接直後に人事部長に呼び止められ、
「君には期待していたのだけれど、なぜ最終面接まで白シャツとジーンズで来たのですか?。最終面接では、スーツで来るかと思っていました。君がいつ気づくかと思って、面接のたびに楽しみにしていました。ホテルマンはサービス業です。自分を表現するのも良いのですが、最終的には相手が何を期待しているか、相手がどう感じているかと察知する能力が問われます。そういう意味で残念ですが、君を採用するには至りませんでした。」
と丁寧に話されました。
悔しいというよりも、一本取られたという感じでした。さすが一流ホテルだと自分の浅はかさを悔やむことになりました。自分の甘さを痛感した瞬間でしたが、むしろすがすがしい思いでした。
仕事とは、己を知り、社会を知ること
ホテルマンになれば、そのホテルに宿泊する様々な世界で活躍しているお客様に出会える。世の中の最前線で活躍している人々がホテルという空間で過ごすひと時を、まさしくまじかで体感することができる、ということが私の志望動機でした。その気持ちは伝わったようでしたが、その大前提となるお客様の気持ちに寄り添ったり、察するという視点が抜け落ちていたのだと、素直に反省しました。
私には、ホテルマンとして必要とされる素養が不足していたことを認めざるをえないと自分でも思えたのです。大きな学びでした。
仕事に就くためには、自分を知り、相手を知り、社会を知ることが不可欠なのだと、初めて実感することになりました。
このホテルに採用が決まれば、そこに就職するつもりでしたので、
私は、また一から就活に取り組むことになりました。