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退屈も、旅。ブラチスラバで。

    この文章は世界の街を切り取った旅エッセイです。
    題して「見知らぬ異国で、ひとりごつ」


    スロバキアの首都。
    ブラチスラバ。
    首都なのに、小さい。

    静かだ。
    静かすぎる。

    旧市街を、歩く。
    石畳の道。
    古い建物。
    カフェ。
    教会。

    それだけ。
    見るものが、ない。
    退屈だ。

    マンホールから、顔を出している男。
    ユニークな銅像だ。

    別の銅像を見つけた。
    ナポレオンの兵士。
    ベンチに寄りかかっている。
    それだけだった。

    ブラチスラバで見るものは、ユニークな銅像くらいしかない。

    カフェに入る。
    コーヒーを飲んだ。
    窓の外を、眺めた。
    人が、少ない。
    静かだ。

    やれやれ。

    いろんな街を見てきた。

    活気のある街。
    危険な街。
    美しい街。
    過酷な街。
    そして、ブラチスラバ。
    退屈な街。

    でも、それも旅なのかもしれない。

    すべての街が、刺激的なわけではない。
    退屈な街も、ある。

    明日、次の街へ行こう。

    ―ああ、またひとつ、見知らぬ異国で、ひとりごつ。


     
     
    異文化ライター / AI対戦会主催 / 年間マンガ500冊レビュー / SF短編小説家 / プロいく一期生 スターバックス勤務20年。ゲーム実況15年。シェアハウス10年。 ヘッダ画像はタプローム遺跡(本人撮影)。木の根が寺院を包み込む様子が神秘的。 amazonアソシエイト参加