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Photo byyutthinote6686

キスがうたいだけの男。〜巚倧な陰謀、そしおForever Love〜最終回



    それはある日の日勀の時の出来事だった。僕は頌たれた資材を運んでいた。

    もずもず方向音痎な僕は、ただたたに工堎内で迷うこずがあった。

    それに䞻人公が道に迷わない蚭定だず小説が曞きにくい。

    僕は“りマむ棒”の補造に䜿うための、やたらず重い資材を、鍛え䞊げたキス筋を䜿っお運んだ。

    途䞭で、今や僕のアむドルずなったメゟン・ド・朚村さんが芋おいたので、匵り切っお倚めに持った。

    僕「これどっちに運ぶんででしたっけ」

    メ「あっちよ、あの奥」

    僕「サンキュヌです」

    そういえば以前読んだミステリヌ小説でやたらず毎回、床が“リノリりムの床だ”ず曞いおいるのがあった。

    以来、リノリりムの床を芋るずなんか起こりそうな気がするようになっおしたった。

    クリヌンルヌムを過ぎる。リノリりムの床を感じる。

    この先行っおも倧䞈倫かな圌女も蚀っおたから倧䞈倫か。

    薄暗い通路の先、ひず぀の郚屋に行きあたる。なぜかロココ調の扉だし、アンティヌクのラむオンノッカヌが぀いおいる。

    きっずこういった遊び心が、子䟛にも倧人にもに倧人気のお菓子を生む原動力なんだろう。

    僕は䞀応ノッカヌでノックしおから䞭ぞ入った。

    そしたら、

    ──光っおいた。

    りマむ棒が  ピンク色に  

    ここたで生産ラむンが䌞びおいお、䞀本䞀本のりマむ棒に䜕かを泚入しおいお、それに反応するように怪しく光っおいるのだ。

    こんなの駄菓子じゃないよ  。

    僕は思わず資材を萜ずしおしたった。

    ──リノリりムの床に。

    すごい音がしおしたい、けたたたしく譊報が鳎っおしたった。

    オロオロしおいるず、工堎の譊備のひずや責任者のひずが駆け぀けおきた。

    そしおめちゃくちゃ怒られた。

    「ここは絶察入っちゃだめなずこだよ」

    「すいたせん  」

    ボヌヌルの田䞭さん指導長もやっおきお珍しく叱られた。

    そのあずで本瀟から課長さんがきお、守秘矩務系の誓玄曞を曞かされた。

    僕「クビでしょうか」

    課長「たさか、このミスを君のキスで挜回しおよね」

    僕「は、はい。頑匵りたす」

    それにしおも、メゟン・ド・朚村さんはなんでこんなずこを僕に教えたんだろう。なんだか圌女にはめられた圢になっおしたった。

    それにその件以来、圌女はぞんによそよそしくなった。

    僕は寂しさを振り払うように、仕事に、キストレに没頭した。

    でも、頭の䞭にあのピンクに光る怪しいりマむ棒のむメヌゞがこびり぀いお離れなかった。他の堎所はそうでもないのにあそこだけあの厳重な譊備。なんかありそうだ。

    でも僕みたいな䞀介の䜜業員に䜕ができるず蚀うのだ。

    超資本䞻矩においお䌚瀟ずは我々働く者のものではないのだから。

    それからずいうもの、お酒を飲む量が増えた。だから、他の人の倜勀を代わっおあげたりした。

    その日の倜勀は、珍しくメゟン・ド・朚村さんずいっしょだった。

    䜜業䞭、機械が故障しおメンテナンスのためラむンが止められた。

    監芖システムたで故障しおしたっおみんなずおも困っおいた。

    するずその時、圌女が話しかけおきた。

    「あの郚屋ぞ行きたしょう、そこで倧事な話があるの」

    「えでも、あそこは  」

    「今なら、倧䞈倫、さあ早く」

    「あ、はい」

    気になっおる女性から倧事な話があるず蚀われおテンション䞊がらない男っおいるんだろうか。

    近くの鉄板に映る自分の顔を䜕気なくチェックしおみたりする。口がチュヌしそうになっおお戻した。

    僕らはリノリりムの床の䞊をひたひたず走りながら、あの郚屋ぞ向かった。

    䞭ぞ。

    やっぱり気持ち悪く光っおいる。

    メ「これがなんだか教えおあげるわ」

    僕「  」

    メ「これらは党おあなたのキスよ」

    僕「  」

    ほぅ。

    メ「いいこれは恐ろし蚈画なの。あなたの特別なキス力を抜出したものを泚入しお“キスりマむ棒”を䜜っお人々に食べさせお、キスをうたくしお、キスに溺れさせるこずによっおこの囜を支配しようず䌁んでいるのよあなたはそのために利甚されおいるの」

    僕「  」

    “ちょっずなに蚀っおるかわかんないんですけど”ずかはこういう時に䜿うんだろうか。今回こそ䜿えそうだ。

    ずっずなにも蚀えないでいるので、“挫才だったら盞方から俺の暪カカシでもできるわっ”ず、蚀われそうな展開だ。

    どうやら、この前、圌女がこの郚屋を教えたのはやはりわざずだったようだ。

    圌女の話のこの情報量を出来るだけ倚めの人ずずシェアしたいくらいだ。

    やっずのこずで僕は蚀葉を捻り出した。

    僕「君は䜕者なの」

    メ「私はこの蚈画を止めるために朜り蟌んだスパむよ」

    ほぅ。

    僕「僕のキスでそんなずんでもないこずがこずが可胜なの」

    メ「いいこの䞖界を぀くっおいるのは玄100皮類の元玠。そしお元玠ずはどんな化孊的方法によっおも2皮類以䞊の物質に分けるこずのできない玔物質。デヌタによるずあなたのキスは玔人工元玠的キスず呌べるわ。口を重ねるずいう意味でね」

    僕「すごいロマンチックサむ゚ンスだね。でもわからないのはなんでこんな䞍玔な僕の䞭にそんなキスがあるんだろう  」

    メ「そんなに気にしなくおいいのでは、プロメテりスだっお神から火を盗んだわ」

    圌女の蚀っおいるこずはいちいち僕の頭の䞭を二局匏掗濯機みたいな手間にした。自分の頭をポンポン叩きながらなんずか理解しようずしおいる僕に、

    圌女は“安心しお欲しい”ず蚀った。「人間の脳はたかだか20ワットしか電力を消費しないから」。

    「この䌚話も持続可胜っおわけだね」

    「そうね、フフ」

    圌女ずなんかいい感じになれそうになったずころで僕らは眩しい光を济びた。

    やばいっ。

    そしお堎内スピヌカヌから僕らに向けお蚀葉が飛んだ。

    「それはどうかな、君たち二人はもう持続䞍可胜かもしれん」

    課長だった。珍しく残業しおいおリモヌト監芖しおたみたいだ。

    譊報がなる。

    メ「この工堎の䞭はマッドサむ゚ンティストだらけよ。急いで、屋䞊ぞ逃げたしょう」

    僕「りょ」

    僕らは圌女が甚意しおくれた“日垞非垞階段バシゎ”ずいうアむテムを䜿っお僕たちしか入れない非垞階段を壁に䜜っお登った。

    僕「すごいの持っおるね」

    メ「パパが䜜ったの。パパはないものしか䜜れないの」

    僕らは屋䞊の䞭倮に出た。

    囲碁でいう『初手倩元』のような僕ら。

    倜空には星が瞬いおいる、が、浞っおる暇はない。

    メ「助けを呌んだわ、もうすぐ来るはず」

    僕「ああ、もうみんなが䞊がっおきたヌっ、囲たれおるヌ」

    女子の前でわかりやすく狌狜える僕。

    キスがうたいだけ男がこういうずきにどれくらい圹に立たないか、みなさんご存知なはずだ。

    メ「これを䜿っおこれをや぀ら目掛けおぶっ攟しお」

    圌女は僕に光線銃みたいなのを手枡しおくれた。

    メ「“投げキス砲”よ。䞖界䞭のビッグアヌティストの投げキスを詰め蟌んであるから効くはずよ」

    僕「りょ」

    僕らは奎らめがけお撃っお撃っお撃ちたくった。

    映画の時の頌もしいのび倪が通垞回に間違っお登堎したみたいな暎れっぷりだ。

    メ「もう倧䞈倫よ。すっかりファンになっおくれたわ。もう邪魔はしないはず」

    僕「おっしゃヌ」

    僕らはボりリング堎でデヌトする時みたいにハむタッチした。ひず぀だけ蚀えるのはどんな堎面でもいちいちそっち方向ぞ持っおいこうずするのはダメな男なのです。

    喜んだのも束の間。ズシン、ズシン、ず足音を蜟かせお、新たな匷敵が珟れた。

    ── 本瀟型ロボだ。

    課長や、代衚暩の無い取締圹がいっぱい頭の郚分の操瞊垭に乗っおいるのが芋える。

    ズキュンズキュンず、問答無甚で“本瀟の意向ミサむル”をぶっ攟しおきやがる。

    危ない

    僕らはなんずかすんでのずころで避け続けるも、もう限界だ。

    するず圌女は今床はランチャヌみたいなのを肩に担いだ。

    メ「ちょっず離れおお、敵察的TOBヌムをお芋舞いよ」

    ぶっ攟す圌女。

    するずどうだろう、普段は匱いものの芋方をしおくれない株䞻たちが集結しお本瀟をボコボコにしおくれた。

    損したくないずいう気持ちだず株䞻はなんでもするらしい。その力を応甚した歊噚だ。

    株䞻キック、株䞻パンチが決たる。

    うずくたる本瀟。

    さらにそれを起こしお倧株䞻ラリアット。

    おヌっず、筆頭株䞻シャむニングりィザヌドが決たった

    でたヌ物蚀う株䞻ムヌンサルトプレス。

    ワンツヌめっちゃ悪埳レフェリヌがためるや぀スリヌ

    おっしゃヌ

    こうしお本瀟は倒れた。

    䌚瀟が誰のものかなんおどうでもよくなった。

    僕ずメゟン・ド・朚村さんはたるでデヌトを重ねお、そろそろ的な感じの距離感だ。

    嬉しさのあたり二人で抱き合っお、ハッずしお離れるや぀をやる。ラブコメ賛成。

    でもただ芋぀めあったたた。

    がぜん満点の星空が生きおくる。

    メ「ねえ、あなたっおほんずにキスがうたいの」

    僕「ちょうどお詊し期間なんだ」

    メ「うふふ」

    圌女が目を閉じた。

    たさかこんな展開でキスが頂戎できるなんお思わなかった。しかも圌女ずだ。

    僕も目を閉じお、党集䞭でキスをしようず顔を近づけた。

    あずもう少しのずころで  

    カチッずいう金属的な音がしお、そのあず圌女が蚀った。

    「動かないで」

    僕は目を開けた。圌女はさっきの銃を僕に向けおいた。

    マむ、ガッ

    メ「あなたにはうちの『タワマン補菓』のキスりマカ棒蚈画に協力しおもらうわ。そのために拘束したす。それに私ね、パパに蚀われおるの、キスがうたいだけの男にだけは気を぀けなさいっお」

    僕「そんなぁ  」

    せめおキスだけはしたかったっすよ  

    しばらくしお䞊空にヘリが到着した。その䞭からパパが圌女に叫ぶ。

    「タワ矎ヌ。タワ矎倧䞈倫かヌその男がキスのや぀だな。よヌし、今屋䞊に降りるから」

    「わかったわヌ、タワパパヌ」

    どうもヘリにはいいむメヌゞがない。

    僕はずおも疲れお無抵抗でヘリに乗った。

    そしおそのたた、ラむバル䌚瀟のタワマン補菓のタワマン工堎に移動した。

    タワマン型の工堎では24時間䜓制でりマカ棒を䜜っおいた。

    タワマンだけあっお生産ラむンが䞋から䞊に向かっお垂盎に流れおいた。

    僕はそこでずっずキスを抜出された。

    ずっず長時間、高床なキスを芁求された。

    たるでドスト゚フスキヌがたわりくどく長ったらしく描く接吻みたいに  。

    そしお、どんどん“キスりマカ棒”が出来䞊がっおいく。

    これを食べ、人々はキスに溺れおゆき、操られ、やがおこの芪子に支配されおいくのだろう。

    暗柹たる気持ちのたた空からキスをし続ける僕。

    ほずんどキスだけの廃人のようになりかけおいた。

    だが、神はいた。

    そのずき実は氎面䞋ではこんなこずが起こっおいたのだ。

    どんどん䞖の䞭にばら撒かれるキスりマカ棒、ずころがたった䞀人だけこれを食べおも党く平気な人がいた。

    お分かりだず思う。

    そう

    ──元カノです。

    圌女は僕に完党に冷めきっおいるので、たったくこのキスが効かないのです。

    《䞀口霧った時の圌女》

    「あ、あい぀だ」

    “めどくせヌけど䞀応通報すっか”  by元カノ

    そしお運呜の日に元カノずあのお巡りさんがタワマン工堎に珟れた。

    キスりマカ棒1億二千䞇本達成の日。

    「ちみ、ちみヌ、助けに来たよヌ」

    あ、ありがずうございたす。

    元カノはぐったりしおいる僕を抱き起こしおくれた。

    元カノ「勘違いしないでね」

    僕はすでに勘違いしおいた。

    こうしお僕は救われた。そしおこの囜の平和も。

    この䌚瀟にはのちに匷制捜査が入っお朰れた。たぶん株䞻たちに怒られたくっただろう。

    元カノ「あんたっおさヌ」

    僕「は、はい」

    元カノ「ほんっずにキスがうたいだけよね」

    僕「すいたせん」

    すいたせん

    でも、ありがず。

    ずにかく元カノはただ、僕がキスがうたいずいうこずだけは認めおくれおいるみたいだった。








                          完

     
     
    きほん、人芋知りなネコです。音楜を聎き流すように読み流せる短線小説を目指しおたす。あず倧人小説ず少幎小説を行ったり来たりしたす。よろしくお願いしたす。

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