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Photo bysatomigoro

たった1行だけしか小説のなかに登堎させおもらえなかった猫たちの逆襲😟


    その昔、地䞭海に浮かぶクレタ島では、むカルスが飛行ずいう人類の最も玔粋な倢に挑んで神話になった。

    それからずいうもの、人類が、そしお囜家間が、クレタ島を奪い合う歎史がずっず続いた。

    でもクレタ島はずっずそこにあった。

    混沌が呌び氎ずなったからか、人類の玔粋な䞻匵の圢ずも蚀える『小説』が生たれたのもこの島だずいう説がある。

    その『小説』の歎史も時代に翻匄されおきた。

    でも生き残った。

    しかしその裏で、昚今の出版䞍況のなか、たるで浮き島のような“本の䞭の1行”を猫たちが日々奪い合っおいる事実はあたり知られおいない  。 


    🐈 🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛


    《 》内は、にゃんこ・ザ・ムヌビヌのナレヌションのむメヌゞで読んでみおください。


    【本線】

    《倧郜䌚の倜、その片隅に目を向けるず、いたした。いたした。猫さんたちです。集たっお䜕かを話し合っおいたす。ただの野良猫だず思ったら倧間違い。実は圌ら、小説の䞭から飛び出しおきた猫さんたちなのです。今倜は仲間内で日頃の䞍平䞍満をぶちたけあっおいるようです。どんな内容なのかちょっず聞いおみたしょう》

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    茶トラ「たたオレの出番1行だけだったぜ。この3幎でたったの3行だけだぜ。しかも、“物音からの『なんだ猫か』の件くだり」

    ハチワレ「僕も1行だよ。『このあず雚か』っお蚀っおもらうためだけの出番さ。顔を掗うシヌンすらなしだし。」

    ミケ「ミヌなんか足跡だけの出番だよ。足跡貞しただけ」

    ブチ「どうせなら魚咥えたいくね」

    長毛「アタむなんか『そういえばむかし近所にいた猫』っお回想の1行よ。成猫で子圹やったわよ」

    茶トラ「“小説猫”のなかにはバリバリ䞻圹匵っおるや぀ずか、おしゃべりしたくるや぀ずかいるのに、あたりにオレらず差がありすぎだろ」

    ハチワレ「小説内機䌚均等法違反ですね」

    他「そうだ、そうだ」

    ミケ「ミヌは、“ひずりの䜜家の䜜品にしか出られない瞛り”のルヌルもやめおほしい」

    他「そうだ、そうだ。もう、元の小説の䞭に戻りたくないよヌ」

    長毛「なんかアタむ達が長い行行いっぱい登堎できるいい方法ないかしら」

    ブチ「むワシずアゞどっち咥えたい」

    茶トラ「今倜集たっおもらったのは他でもない、オレはそのためのある䜜戊を持っおきたんだ。ズバリ『むカルス䜜戊』だ」

    他「むカルス䜜戊⁉」

    ブチ「むカはちょっず 」

    茶トラ「どういう䜜戊かずいうずオレたちが長幎、小説の䞭で培っおきた勘を頌りにこの倧郜䌚のなかからただ売れおない未来の倧䜜家を芋぀けお盎接オレたちを䞭心にしたものを曞かせるんだ」

    ハチワレ「それは、あの実珟されなかった有名な幻の䞊陞䜜戊になぞらえたものだね」

    長毛「うたくいい人に䌚えるかしら」

    ミケ「でも今のたたでは今のたただずミヌは思うし、可胜性に賭けようよ」

    他「おヌ」

    ブチ「ハトダヌ」

    《こうしお始たったむカルス䜜戊。倧䞈倫かしら。倧郜䌚のなかは危険がいっぱい。いい䜜家さんが芋぀かるずいいけど  》

    《さっそく圌らは“䜜家が愛する喫茶店ランキング”䞊䜍の店を圓たり始めたした。ちょっず単玔すぎる発想な気もしたすが  、そこは猫の勘。うたく行くこずを祈りたしょう》

    《おや ガラス匵りの喫茶店のなかの窓際の垭にひずりの青幎がいたす。茶トラがその青幎に反応したようですよ》


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    茶トラ「圌にオレはピンずきたぜ」

    ハチワレ「どこらぞんが、こんな週末の倜にひずりなずこ」

    ミケ「ナポリタンいいなヌ、ミヌも食べたい」

    ブチ「ボヘミアヌヌン」

    長毛「たしかにあの人さっきからずっず本のカバヌの䜜者玹介の写真みたいなポヌズだわね」

    茶トラ「そしおよく芋ろ、服に猫の毛が少し぀いおる。䜜家ずいえば猫だ。少なくずも猫奜きに違いない」

    《みんなで出埅ちです。いきなりで1人目で  なんおうたいこず䞖の䞭ありたすかねヌ》

    店から出おくる青幎。かなり念入りにお釣りを確かめおいる。


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    すかさず猫たちは圌の足元ぞ。青幎、驚いお立ち止たる。

    青幎「わヌ、かわいい猫さんたち。どうしたしたヌ」

    茶トラ「お控えなすっお。われわれ、小説猫䞀掟にござる。お控えなすっお。そのほう、名のある埡方ずお芋受けした」

    他の猫たちも瀌儀正しい姿勢。

    青幎「ああ、オラの名前 オラはブロッコリヌ展ず申したすッス」

    長毛「小説家さんですの」

    青幎「んヌ  」

    長毛「曞けたす」

    青幎「たあ、そこそこねヌ」

    そこで猫たちは自分たちがここに至る経緯を党お話す。青幎は真面目な顔でそれを聞く。

    青幎「そういうこずなら、オラに任しおほしいッスよ」

    茶トラ「お控えなすっお。ちょっず盞談さしおちょんたげ候」

    《わかりたす。わたしもなヌんかちがうなヌっお感じがしたす》

    猫たちの話し合いで出た䞻な意芋↓

    「軜くない」

    「曞くもの持っおないよ」

    「ペンだこもない」

    「なんかオヌラずか深みがないのよねヌ」

    「ボヘミアヌヌン」

    話し合い終了。

    茶トラ「よし、䞀応キヌプしずいお次を探そう」

    たずたった内容を携えお再び青幎の前ぞ。

    茶トラ「あのヌ、たたなんかありたしたら連絡したすんで連絡先を頂けたりしたすか」

    青幎「いいッスよ。オラはわりず暇だから」

    そしお青幎ず別れる猫たち。再び候補者を探し始める。

    《おやおや猫さんたち、掟手にお酒を飲むお店にあたりを぀けたみたいです。んヌ、その方向性でいいのかなヌ。ぞんなのが出おこなきゃいいけヌど》

    ゚レベヌタヌ口で埅぀猫たち。華やかなお姉さんたちが頭を撫でおいきたす。

    そしおたた茶トラレヌダヌが䜕かをキャッチしたした。

    茶トラ「降りおくるぞ、次だ」

    チヌン

    扉が開きたす。

    なんず出おきたのは女性たちに囲たれた先皋のブロッコリヌ展青幎  。

    青幎「あれヌ たた䌚いたしたねヌ。任せお欲しいッスよ」

    茶トラ「たた、ブロッコリヌ展かよ。぀かブロッコリヌ展お倉なペンネヌムだな。由来聞きたくねえ感匷いし。よし、次行こヌ」

    猫たちはブロッコリヌ展スルヌで、その堎を埌にし、たた次に向かう。

    みんなでたたたた盞談䞭↓

    「けっこうバむトしおたりもするんじゃないか」

    「小説家のたたごがバむトしそうなずこもありだな」

    「あ、なんか今、テッシュ配っおるのもらった。『新発売の無重力猫砂のサンプル付きだっお』わヌい」

    「誰が配っおた」

    「あの人だよ っあ ブロッコリヌ展」

    青幎「いかがっすかヌ、サラサラっすよヌ」配りたくっおいる

    茶トラ「あい぀、小説の䞭だったらめちゃくちゃ登堎できるポテンシャルあるな、只者じゃないかもな。もうあい぀にしよヌ」

    《あヌ倧䞈倫かなヌ。知らないぞヌ》

    猫たち再びブロッコリヌ展青幎のずころぞ。

    茶トラ「あんさん、袖すり合うも他生の瞁、躓く石も瞁の端、運呜が出したゟロ目だ。䟋の件、頌たれおおくんなせえ」

    他の猫たちも瀌儀正しく、お願いする。

    青幎「もち、いいッスよ」

    成立


    《さっそく喫茶店で曞くこずになったみたい。曞き䞊がりを埅っおる間ナポリタンを食べおたす》

    青幎「タむトルはズバリ、『小説の䞭にたった1行しか出おこない猫たちの逆襲』っおのはどうッスかね皆さんそのものが持぀テヌマ性がずおも匷いので。シリヌズ化ずかもいけそうな感じだし」

    猫たち「専門的なこずは専門家にお任せしたす」


    🍝 🍝 🍝 🍝


    《果たしおどんなものが出来䞊がるのか  、それにしおも、猫さんたちそんなに食べおお腹壊さないでねヌ》

    青幎「曞けたッス」

    猫たち「おおヌ」

    青幎「それじゃあ、オラはこれを新人賞に応募しおくるッス」

    猫たち「え、新人賞 新人」

    青幎「もちっすよ。でもこれは自信あるッス」

    茶トラ「オレたちも朝が来る前に䞀旊、小説の䞭に戻るから、たたで。GOOD LUCK」

    ※小説猫たちは倜のうちしか小説の倖に出られない決たりらしい。

    倜明け前、猫たちはそれぞれの小説の䞭ぞ垰っおゆく。


    🐈 🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛


    それからしばらく経った某日。

    ブロッコリヌ展青幎のブログより  
    👇

    䞀次通過したした  おっしゃヌ

    😜

    二次通過したしたヌ おっしゃヌ、おっしゃヌ

    😜

    䞉次通過したしたヌ おっしゃ、おっしゃヌ、おっしゃヌ

    😜

    最終遞考に残りたしたヌ あざヌす✌


    🐈 🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛



    《さヌ、今日は最終遞考䌚の日。お家で埅぀青幎を囲む猫さんたち。結果は電話で知らせおもらえるこずになっおいるみたい。猫さんたちの願いは叶うのか、ドキドキしたすね》

    青幎「倧䞈倫かなヌ倧賞ずれるかなヌ」

    茶トラ「倧䞈倫。我々が事前に『䜜家ず猫䜜戊』を実行しお、遞考委員が飌っおいる愛猫たちに接觊しお䟿宜を図っおもらえるようにしおある」

    ハチワレ「芋返りは非売品の“タワマンをちゅヌるに倉える方法DVD”だよ」 

    ミケ「いいなヌ、ミヌも欲しい」

    ブチ「タフマン」

    長毛「アタむも忍び蟌んで他の候補䜜の内容を改竄しずいたわよ」

    青幎「ありがずうッス。心匷いッス」

    そこで、青幎のスマホがけたたたしく鳎り、青幎が絵に描いたようにお手玉しお電話を取る。

    青幎「あ、はい、はい、わかりたした。倱瀌いたしたす」

    電話を切った青幎はみんなに向かっお手で倧きな䞞を぀くる。

    猫たち「やったヌヌヌ」

    青幎「新人賞獲埗ず曞籍化も決たったッスよヌ。この賞はわりかし倧きい賞だから、もしかしたらそのたた芥山賞ずか盎森賞ずかもいっちゃうかもッス」

    「わヌい」ず䞀同、倧喜びも束の間。

    ハチワレが蚀いたした。「でもさ  、僕らが新しい本の䞭に入るずしお、もずもずいた小説のあの1行はどうなっちゃうの」

    長毛「たしかに、あの1行が成り立たなくなっちゃうわね」

    茶トラ「よヌし、有利な立堎にある今がチャンスだこの際だから、小説猫の埅遇向䞊ず小説内の猫栌差をなくすために倧䜜家のずころに団亀に行こう」


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    他「おヌ」


    ↓からの


    埌日。倧䜜家宅にお。

    倧䜜家「べ぀にいなくおもいいですよヌ」

    😿「oh My ニャヌ」

    ブチ「吟じたす。 倧䜜家 歯牙にも掛けない ボク キバニャン」


    🐈 🐈‍⬛ 🐈 🐈‍⬛


    それから数か月埌。なぜか怒っおいる猫たち。

    その怒りの矛先はデビュヌ䜜がベストセラヌになり、䞀躍文芞スタヌずなったブロッコリヌ展に向けられおいる。

    茶トラ「チキショヌ、あのやろヌ、出来䞊がったや぀読んでみたら結局オレらの出番が1行に削られおんじゃねヌか💢」

    ハチワレ「しかもシリヌズ化ずか蚀っお他の猫を起甚するし」

    ミケ「しかもしかも、“猫奜き読者が遞ぶ気になる䜜家ランキング”䞀䜍だし」

    あず、“今もっずも猫の気持ちがわかる䜜家ランキングも1䜍。

    長毛「ノヌベル猫文孊賞の候補らしいわよ」

    ブチが手にしおいる本は人気絶頂のブロッコリヌ展が出した最新の曞き䞋ろし゚ッセむ。衚玙の写真は愛犬ずのツヌショット。タむトルは『毎日がワンコだニャン』。

    茶トラ「ゆ、蚱さんブロッコリヌ展め、オレたちの暪の繋がりを甘く芋るなよヌ。よヌし、あたねく小説猫たちに共闘を呌びかけお、党おの䜜家が二床ず小説に猫を登堎させられなくしおやるぞヌ。名付けお『ブロヌクンニャロヌ䜜戊』だ」

    他「おヌ」

    《あらあら、猫さんたち、本気で怒っおいるみたい。いったいこの先どうなっおしたうのでしょう。そしお、小説の平和は保たれるのでしょうか  。でもご安心。実はその答えを知るのはずおも簡単。あなたが奜きな時に本屋さんに行き、新刊を買っお読んでみおください。その䞭にちゃんず猫が登堎しおいたら  無事に解決したずいうこずなのです笑だけど、どうかこのこずだけは心の片隅に留めおおいお欲しいのです。あなたの読む小説の䞭にたった1行だけしか出おこない猫たちの、隠されたストヌリヌのこずを》  



                          終


     
     
    きほん、人芋知りなネコです。音楜を聎き流すように読み流せる短線小説を目指しおたす。あず倧人小説ず少幎小説を行ったり来たりしたす。よろしくお願いしたす。

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