16歳の息子に教えられた、天ぷらの食べ方
昨日、家で天ぷらを揚げた。
私が好きなのは、もずくの天ぷら。
山芋ともずくを絡めて、油の中へ。
揚げたてが、もう、めちゃめちゃおいしい。
揚げたそばから、その場で食べる。
これは主婦の醍醐味である。
いや、主婦の一番の楽しみと言ってもいい。
もずくのほかに、エビとナスも揚げた。
お皿いっぱいに盛って息子に出すと、塩をつけて、うれしそうにどんどん食べる。
でも、お皿に盛った分を食べ終えると、そこでピタッと箸を置いた。
「もっとエビも食べれば?」
そう言って渡そうとしたら、16歳の息子がひと言。
「いや、天ぷらはね、適量がいいんだよ。これ以上食べるともたれるんですよ」
確かに。
揚げたてがおいしいからと、つい欲張ってしまう母。
おいしいところで、ちゃんとやめる息子。
天ぷらは、少し足りないくらいがちょうどいいらしい。
16歳の息子に教えられた、天ぷらの極意。
人生も、腹八分目がいいのかもしれない。
……と言いながら、私は台所で
焼酎片手に、もう一個食べた。
