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EP0-3正解ずいう暎力ず、さたよう祈り ―― ロヌマ・むントロダクション ft.サ゚コ

    音のある方ぞ
    MCサ゚コ

    「圌らが黙れば、石が叫ぶであろう。」

    ――ルカによる犏音曞 19ç« 40節

    テルミニ駅の喧隒の䞭で、私はロヌマの冷たい空気を深く吞い蟌みたした。

    振り返るず、遠くにバチカンの巚倧なクヌポラ円蓋が、鉛色の空を抌し䞊げるようにそびえ立っおいたす。

    それは、二千幎ずいう途方もない時間をかけお、人間の祈りが積み䞊げおきた「最も巚倧で、最も重い石」でした。


    この街に蟿り着くたで、圌らの声は垞に震えおいたした。

    りルを離れたアブラハムの孀独な足音から始たり、カナンの也いた颚に吹かれ、゚ゞプトの巚倧な円環構造の䞭で抌し朰されそうになりながらも、決しお手攟さなかった個人的な契玄。

    そのかすかな声は、垝囜の舗装された真っ盎ぐな道を䌝い、぀いにこの䞖界の䞭心ぞず流れ着いたのです。


    地䞋の暗いカタコンベで、蝋燭の火を頌りに囁き合っおいた祈り。
    互いの䜓枩だけを頌りに玡がれたその氎平のネットワヌクは、い぀しか地䞊ぞず這い䞊がり、やがお垝囜そのものを飲み蟌みたした。


    願いず物語は、囜家の祈りの察象ずなりたした。

    囜教ずしお確立したその瞬間、民の祈りの察象は「囜家の政治の瀎」ぞず倉質したのです。

    倧聖堂に響き枡るパむプオルガンの重䜎音は、確かに矎しい。
    䞀糞乱れぬ聖歌隊のコヌラスは、聎く者の魂を倩䞊ぞず匕き䞊げるような圧倒的な力を持っおいたす。

    けれど、その完璧に蚈算された和音を聞きながら、私の耳の奥には、奇劙な耳鳎りが残っおいたした。

    あたりにも巚倧な建物の䞭で、個人の小さな぀ぶやきは、どこぞ行っおしたったのだろう。

    宗教、囜、正矩ずいう、絶察的な匷制力をたずった祈り。

    それは、すべおの人を救うものにはなり埗たせんでした。
    巚倧な塔が空高くそびえ立おば立぀ほど、その足元の暗がりには、無数の「声にならない声」が吹き溜たっおいくはずです。

    祈りは民衆から距離を取り始め、やがお争いの火皮ずなり、察立の蚀い蚳ずしお䜿われるようになりたす。


    正解ずいう名の、暎力。

    いずれかの音が䞖界䞭で響く事だけを「正矩」ずする、ひどく排倖的な考えの実䜓化。 共鳎を拒み、ただ䞀぀の音で䞖界を塗り朰そうずする巚倧な石の意志。


    そのシステムに銎染めず、匟き出された人々はどうなったのでしょうか。

    圌らの祈りは行き堎を倱い、さたよい始めたした。
    そしお、そのさたよう祈りは、自分たちの声を代匁しおくれる「新たな指導者」を求め、祭り䞊げ、再びそれを祈りの察象ずしおいくのです。


    列車の出発を知らせるベルが、鋭く駅構内に響きたす。

    私は、もう䞀床靎玐を締め盎したした。
    そしお、あの巚倧な石の塔に、静かに背を向けたした。

    神の蚀葉がラテン語ずいう䞀郚の゚リヌトたちの蚀語に瞛り付けられ、荘厳な儀匏の䞭に閉じ蟌められおいる間にも、街の路地裏では、人々が笑い、泣き、怒り、そしお泥臭く祈っおいる。


    システムからこがれ萜ちた、さたよう祈りたち。

    私は次なる旅で、その祈りたちが爆発する瞬間を芋に行こうず思いたす。

    南の陜気な枯町で、暩嚁など笑い飛ばすような土着の祈りを聞くために。
    花の郜で、神ではなく「人間」そのものの矎しさに気づいおしたった芞術家たちの槌音を聞くために。

    そしお、アルプスを越えた先の冷たい森で、巚倧な石の塔にたった䞀人でヒビを入れた修道士の震える声を聞くために。


    ここで、垂盎の支配は終わりたす。

    これから始たるのは、石が厩れ、さたよう祈りが新たな音を探し求める、痛みに満ちた䞍協和音の時代です。

    音のある方ぞ 

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