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#これはフィクションです     第28章 大好きだよ


    松下には感謝している。
     

    彼はわたしに、
    かつて誓った「自分のやりたいことをして生きていく」という言葉を思い出させた。
     

    わたしがやりたいこと。
     
    なおくんの隣にいる。
    結婚したからでも、子どもがいるからでもない。
    ただ、なおくんを愛しすぎて大切すぎて尊すぎて離れたくないから。
     
    そして、
    松下と一緒にいる。
    彼の持つ醜さ、傲慢さ、嘘、それらの人間らしさが好きだ。
     

    「自分のやりたいことをして生きていく」
     

    それだけ。



    平日の午前。
    わたしたちは、いつものようにホテルの一室に滑り込む。
     
    バスタブのお湯をかき混ぜる様子も、買ってきたバーガーキングをほおばる様子も、
    一瞬サルに見えてしまい、ひとり震える。
     

    でも大丈夫。
     一度肌を重ねれば、また思い出す。
     

    彼がわたしをベッドに運び、覆いかぶさる。
     
    「口、もっと開けて」
     
    絡みついてくる彼の舌を受け入れる。
    69の体勢で、互いの性器を愛し合う。
     
    彼のそれは、わたしへの興奮を従順な態度で示している。
     

    あ、そうだ。ここにこんなのがあった。
     
    わたしは彼の熱を肌で感じながら、その一点を指でなぞる。
     
    覚えておこう。
    愚かでかわいい彼の特徴。
     
     
     
     
     
     


     
    彼の左内腿の付け根には、あざがあります。
     
     
     
     



     
     
     ――完――


    この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。


     
     

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    #これはフィクションです 全28章 完結済み 5/22完結投稿予定 火曜・金曜 更新 わたしの作品はフィクションであり、実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。