
短編小説第4章【ダイヤモンド】
※1章ごとに異なる世界の出来事。
創造主は同一人物。4個目の世界の物語。
#創作大賞2026 #オールカテゴリ部門
風嶺プロジェクト/風嶺乃明(Kazamine Noah)
目次
第1節 始まりの死
第2節 ハンティング
第3節 ハイドアウト
第4節 ブラッド
第5節 終わりの始まり
第1節 始まりの死
聖暦945年、太平洋戦争に敗戦したブリタニア帝国傘下の大日本帝国は、戦勝国連合の国際会議にてコメ連邦の太平洋準州となった。通貨は日本円からドルに変更された。1035年、都市部はメガコーポが管理し、高度な肉体改造が一般化、大勢の移民が流入している。管理区域外はすべてが旧式の技術しか使えない田舎と化した。都市部はWi-Fiと6G通信が可能だか、田舎ではWi-Fiと4G通信が使用されている。研究施設から脱走したヒト型爬虫類のレプティリアンを素に遺伝子改造で造られたリザードマンが徘徊し、人間の食品を奪うだけでなく、人間自体も捕食している。都市部では大勢が機械の腕や脚だけではなく、脳にマイクロチップを挿入し、高性能義眼を装着している。スマートフォンやスマートグラスを使用せず、脳から直接インターネットに接続している。脳にマイクロチップを挿入していない者達は旧式のスマートグラス、スマートモノクル、スマートコンタクトレンズを使用している。手首に付けたリストバンド型のコントローラーで操作し、電波式無線給電を採用したバッテリーによって、電池切れ防止機能を持つデバイスだ。近年は、脳内のマイクロチップがハッキングされた事による機密データの盗難、殺人が横行していた。この事案によって新規のマイクロチップ挿入者数は大幅に減少した。
旧横浜市と旧横須賀市を管理するメガコーポ、風嶺港湾都市開発の治安総局重大犯罪課では不正アクセス罪、電子計算機損壊等業務妨害罪及び殺人の容疑でロシア国籍の男、ヴィクトル・ニコラエヴィチ・イワノフ容疑者を逮捕しようとしていた。黒で監視任務用完全自動運転ランドクルーザーの左席に着席している一宮(いちみや)は黒髪でソフトモヒカンの20代男性、身長175センチ、白の手袋とワイシャツに紺のベストとスラックス、黒のローファーを着用している。シューティンググラスを元に造られたスマートグラスを掛け、両耳に環境音増幅と聴覚保護機能搭載のイヤホンTEP-300、左腕にリストバンド型スマートグラスコントローラー、右腕にカシオの腕時計を反射防止で内巻に付け、ズボンを固定するベルトの上に備品を装着した黒の帯革(たいかく)を着け、腰後ろで帯革止め2個を使ってベルトと固定している。右腰のホルスターにはXC1ウェポンライトを装着した状態で支給された9mm口径のオートマチック拳銃ースプリングフィールドXD、左腰に連邦捜査局推奨のホローポイント弾16発が装填されている予備弾倉が収められた弾倉ポーチ2個、無線機本体、左肩にマイクロホン、スラックスの右前ポケットに刃長9センチの折りたたみ式ナイフを装備している。ホローポイント弾は標的に命中すると弾頭がキノコ状に拡張し致命傷を与える。法執行官の職務、民間人の護身用、ハンターの狩猟用に使用されている。右席に着席している男は相棒のウィリアムズだ。黒い肌にスキンヘッドの30代男性、右腕、左足がグレーの義肢になっており、その部分の布は切り落としている。元海兵隊の大男であり、身長は187センチ、南アフリカとパキスタンのダブルであり、アフガニスタンの戦地にて地雷を踏んでいる。右腰のホルスターにはX300ウェポンライトを装着した状態で支給された9mm口径のオートマチック拳銃ーP226を装備しており、無線機等の他装備は同じである。車両が容疑者の潜伏しているとされるビルに到着した。ウィリアムズはすぐに降車すると、ホルスターからP226拳銃を取り出してエスカレーターに向かう。
一宮「バックアップが来るまでまて!」
ウィリアムズは止まる事なく突き進む。一宮はマイクロホンのTPPボタンを左手で押しながら重大犯罪課のオフィスに状況を報告する。
一宮「369よりオスカーへ、容疑者の潜伏先に現着、バックアップ未到着だが1名先行中。」
オフィスの男「本部了解。」
一宮は量子コンピューターシグマを使用して建物内の状況を確認する。音声入力するとスマートグラスに表示される。
一宮「シグマ、イワノフ容疑者とウィリアムズの現在置を3D図面に重ねて表示、共用部照明を消灯、逃走したら経路上の防火シャッターと扉を封鎖して。」
シグマ「了解しました。」
すぐにスマートグラスに表示が出る。一宮は車両を降車し、ホルスターからXD拳銃を取り出してウェポンライトを点灯させ、ウィリアムズが登ったエスカレーターとは別のエスカレーターを登って容疑者の潜伏している部屋に向かう。
ウィリアムズが、可動しているエスカレーターを歩いて登っていると、共用部照明が消灯した。すぐにウェポンライトを点灯させて照らしながら登って行く。容疑者の潜伏しているとされる部屋の前に到着すると左足で玄関扉を蹴りを入れる。部屋の中へ玄関扉が倒れると容疑者を発見した。P226拳銃を両手で構えて右眼で照準合わせて2発撃つする。イワノフ容疑者の髪型はブロッコリーパーマ、服装はグリーンの半ズボンと、靴下のみを着用しており、顔がやつれている様に見え、薬物中毒者かもしれない特徴があった。容疑者はテーブル上に置いていた9mm口径のオートマチック拳銃―M18を右手で握り、急いて裏口に向う。M18は度々暴発事故が発生していた為、安値で投げ売りされていた。この固体はまだ暴発していなかった。安全装置を親指で押し下げ、ウィリアムズに銃口を向けて片手で2発撃つ。廊下に出て非常階段に走って向う。ウィリアムズも容疑者の後を追って走り、4発撃つ。容疑者が再びウィリアムズへ銃口を向けると、4発の銃声がして容疑者の胴体に弾頭が命中、容疑者は膝から崩れ落ちて廊下に倒れる。エスカレーターを上がった所から一宮がXD拳銃を両手で構え、左眼で照準器を覗いて銃口を容疑者に向けていた。ウィリアムズは廊下に落ちているM18拳銃を右足で蹴飛ばして容疑者の身体から離し、左手の人差し指と中指を喉仏横のくぼみに当てて頸動脈を確認、死亡したことを確認した。
第2節 ハンティング
イワノフ容疑者の死亡から1週間後、半年に1回行われる職務継続試験を受けた。重大犯罪課の職務継続規定が10年ぶりに更新され、一宮は基準を満たせず退職となった。一宮は2ヶ月の無職期間を挟み、横須賀から高速鉄道で3時間の距離にある田舎ー越後地域へ移住した。1年前に退職した元同僚が住んでおり、ハンティング仲間になった。主に鹿と熊を撃っているが、共に行動する人次第では箱罠を設置したり、鴨やアライグマを撃ったり、川で魚を釣ったりもしていた。数日前からは、越後に来てから出会った20代女性ー加藤(かとう)とハンティングに出ていた。加藤は茶髪のローシニヨンで身長160センチ、グレーのファスナー付きパーカーに黒の手袋、ベルトとインナーパンツ付きプリーツスカート、オーバーニーハイソックス、ブーツを着用している。お腹前のベルトにはホルスターに入れた.38口径のリボルバー拳銃―M640センチニアルを携行している。右肩から掛けた黒のショルダーバッグにホローポイントの予備弾を付けたスピードクリップ等を入れている。一宮は黒の手袋とブーツ、デニム生地のダブルポケットシャツ、カーキのカーゴパンツを着用し、武装を装着した黒の帯革をズボンを固定するベルトの上から着け、腰後ろで帯革止め1個を使ってベルトと固定している。メガコーポ勤め以前から所有し、休日と通勤中に携行していた風嶺重工製の9mm口径オートマチック拳銃ーG26を右腰のホルスターに入れており、左腰に予備弾倉が収められた弾倉ポーチ2個と刃長9センチの折りたたみ式ナイフを収めたポーチを携行している。12発装填出来る弾倉とホローポイント弾を使用している。カーゴパンツの右前ポケットにスマートフォンであるエクスペリア、左前ポケットにカードケースを入れており、右腕にカシオの腕時計を内巻きに装着している。2人共武器が見えない様に服で隠し、両耳に聴覚保護イヤホンTEP-300を装着している。狩場には加藤の所有している白のピックアップトラックで、左ハンドル仕様のフォードF-150に乗車し、加藤の運転で向かう。荷台には電気錠付きのガンロッカー、ライフル用の三脚が乗せてある。一宮と加藤は死亡したテロリストが隠したとされているダイヤモンドを捜索している。数日前、加藤は一宮にダイヤモンドの捜索を手伝ってほしい旨を申し出た。一宮を選んだ理由は、一宮がお金よりも自給自足の生活を重要視している人物だったからだ。加藤は6万66ドルの借金が有り、今月末までに1万ドルを用意する必要があった。
加藤「イワノフっていうテロリストが隠したダイヤはだいたい3万ドル相当らしいよ。」
一宮「そいつなら知ってる。横須賀のメガコーポにいた時に私が殺したロシア人だ。報復が怖いから内緒だぞ。」
2人は出処不明な怪しい情報を頼りにダイヤモンドが隠されている場所探す。6桁の数字が複数書かれたリストと対応範囲のグリッド地図を持っている。100メートルグリッド上の数字の場所を探しながらアライグマ用の箱罠の確認と再設置を行っていた。今日確認する場所の近くに到着し、徒歩でを捜索していると、熊らしき四つ足動物を発見した。一宮はすぐにガンロッカーの電子錠に左手の人差し指で4桁のパスワードを入力してロックを解錠し、越後に来てから銃砲店で購入した、鹿と熊用の.308口径ステアースカウトエリートモデルを取り出す。
一宮「テールゲート開けて。」
加藤は左のドアを開けて乗り込み、スイッチを人差し指で押す。荷台後部のテールゲートが自動で開き、一宮は荷台に乗って三脚にスカウトライフルを乗せてクランプで固定し、一番高い位置まで三脚の長さを伸ばして固定する。左手でグリップを握り、右手でボルトハンドルを引いて弾倉から狩猟専用弾の初弾を薬室に装填する。左眼でスカウトライフルに搭載された倍率4倍のスマートスコープであるSMASH X4を覗いて熊らしき四つ足動物を狙う。114メートル先にツキノワグマがいた。トリガーを引いたままでツキノワグマを狙い続け、横向きの為、前足付け根付近の脇の下にある心臓に照準が合わさった瞬間に自動発砲される。弾頭が命中するとこちらに方向を変えて時速約50キロで突進して来た。こうなると約8秒以内に頭部に命中させる必要がある。一宮は右手でボルトハンドルを引いて次弾を薬室に装填し、トリガーを引いて自動発砲させる。頭部に命中してツキノワグマは地面に倒れる。次弾を装填し、手のひらが上になっている事をスマートスコープ越しに確認する。
一宮「市役所に連絡して。」
市役所にツキノワグマを回収してもらう必要がある。加藤が市役所に連絡してから約20分後に担当者が白の軽トラック(ダイハツハイゼットトラック)で到着し、荷台に固定されたクレーンで身長約150センチ程のツキノワグマを荷台に乗せて回収して行った。毛皮はコートに加工されて販売されるが、他は焼却処分される。しかし、焼却場のキャパオーバーと人手不足によって焼却待ちが発生している為、数日間は冷凍保存される事になった。今日はこれで引き上げる事にした。一宮は三脚の高さを戻し、右手の親指と人差し指でスナップラッチを押し込み、弾倉を外して荷台に置き、クランプを外してスカウトライフルを持ち上げ、薬室の弾薬が荷台に落ちる様にしてから弾薬を取り出し、ボルトハンドルとトリガーを元の位置に戻す。ストック下部に付属している予備弾倉を最初に取り外した弾倉の位置に装填し、スカウトライフルを一度置いて薬室から取り出した弾薬を取り外した弾倉に装填してから予備弾倉の位置に戻す。荷台から降りてスカウトライフルをガンロッカーに戻し、扉を閉めると自動で施錠された。2人はフォードに乗車し、加藤がテールゲートのスイッチを押して閉めると加藤の運転で街へ戻った。
第3節 ハイドアウト
3日後、今日も午後から一宮と加藤はダイヤモンドを捜索しに行く予定が入っている。一宮が使用しているスマートフォンであるエクスペリアに、保安官事務所から自分のスカウトライフルが押収品保管庫に保管されている旨のメールが届いていた。加藤はフォードのローンを滞納していた為、レポドライバーに車両を回収された模様だった。一宮はスカウトライフルをフォードのガンロッカーに入れたままにしていた為、車両と共に回収されていた。車内の物品は一度保安官事務所に保管され、所有者に返還される。一宮は自宅から800メートル先の保安官事務所に徒歩で向かい、保安官事務所内の押収品保管庫の窓口でメールを見せる。保安官はボウズヘアでカーキのダブルポケットシャツ、グリーンのズボン、黒のブーツ、腰周りの黒の帯革には左腰のホルスターに.40口径のXD拳銃、右腰に予備弾倉を収めた弾倉ポーチ2個、無線機、腰後ろに手錠ケースを装着し、帯革止め1個でベルトと固定している。
一宮「ライフルを受け取りに来たんですけども。」
男性保安官はエクスペリアの画面を覗く。
保安官「保管番号は1210ですね。確認します。」
一宮はエクスペリアをカーゴパンツの右前ポケットにしまう。保安官は窓口内右側に直角に設置されたデスク上のパソコンを操作する。番号を入力すると、保管されている物品リストが表示される。ステアースカウト、弾薬10発、M&P15、弾薬10発、三脚が記載されていた。
保安官「ライフルが2丁有りますけれど、どちらですか?」
一宮「ステアースカウトです。」
保安官「では身分証の提示をお願いします。」
一宮「これで。」
一宮はカーゴパンツの左前ポケットからカードケースを取り出してハンティングライセンスを提示する。
保安官「お預かりします。」
保安官はハンティングライセンスをコピー機にセットしてスキャナーのスタートボタンを押す。パソコン上にデータが表示され、ステアースカウトの登録されたシリアルナンバーと照合する。所有者の確認が取れた為、保安官はハンティングライセンスの画像を受領書に貼り付けて印刷する。ハンティングライセンスを一宮に返還し、受付台に受領書とブルーインクのボールペンを置く。
保安官「まずライセンスをお返しします。ライフルを持って来ますので、こちらの下の枠内をご記入してお待ち下さい。」
一宮はハンティングライセンスをカードケースに戻し、カードケースをポケットに戻す。右手でボールペンを持って受領書に日付、住所、氏名、電話番号を記入する。保安官は窓口奥の保管庫に行き、棚からステアースカウトを取り出して窓口に戻る。
保安官「こちらでお間違いないですね?」
一宮「はい、これです。」
一宮は右手でスナップラッチを押し込み、2つの弾倉を外して弾薬を確認し、元に戻す。
一宮「ありがとうございました。」
保安官「お疲れ様でした。」
一方その頃、加藤はレンタカーショップであるダニエルモーターにタクシーで向かっていた。店舗前に到着し、アイフォンで運賃を支払って降車する。店舗出入り口右横の駐車場に大量の車両が停められている。此処の植栽だけ植物が枯れていた。店舗に入店し、黒髪で黒のスーツを着用したカウンターの男性店員にピックアップトラックを借りたい旨を伝える。
加藤「ピックアップトラックを借りたいんですけど有りますか?」
店員1「どんな仕様でしょうか?」
加藤「装甲付きで追跡装置の無いやつで願いします。」
店員1「装甲付きで追跡装置無しですね。お調べします。」
店員はカウンターにあるパソコンを操作して待機中の該当車両が無いか調べる。
店員1「左ハンドルのハイラックスなら1台お貸しで来ます。」
加藤「それでお願いします。」
店員1「分かりました。では運転免許の提示をお願いします。」
加藤はショルダーバッグからカードケースを取り出して運転免許証を提示する。店員は運転免許証をコピー機に入れてコピーをしてから、加藤に返還する。ブルーインクのボールペンと契約書をカウンターに置いて説明を始めた。
店員1「料金は12時間ごとに100ドル追加になります。5日過ぎても返却が無い場合は保安局が車両の捜索を開始します。破損時の修理費用はお客様のお支払いになります。ご利用料金のお支払いは返却時にクレジットカードか現金で行います。案内表示が有りますので、返却時は元の場所にお戻し下さい。では、署名欄にフルネームでご記入お願いします。」
店員1「ありがとうございます。こちらが鍵になります。駐車場のD-2区画に車両がございます。行ってらっしゃいませ。」
加藤「ありがとうございました。」
加藤は鍵を右手に持って建物を出てハイラックスを探し、見つけると乗車して保安官事務所に向かった。
グレーのハイラックスを保安官事務所の市民用駐車場に停車させて返還手続きに向かう。一宮と同じ手順でM&P15ライフルと三脚を受け取って建物から出てきた。ベンチに座って待っていた一宮と合流し、レンタルしたハイラックスの荷台に三脚を乗せる。
一宮「パスワードは?」
加藤「フォードと同じにしてもらった。」
一宮が右手の人差し指でガンロッカーの電子錠に4桁のパスワードを入力して扉を開ける。ライフル2丁を入れて閉めると自動で施錠される。2人はハイラックスに乗車し、加藤の運転で3日前に行く予定だった場所に向かった。
洞窟の様な場所に下に降りる階段が有り、暗そうなので、加藤はショルダーバッグから天体観測向け赤色ライトとPVS-14単眼暗視装置を装着したヘッドストラップ取り出す。一宮は暗視装置を装着し、左眼の視界は白黒になる。右眼の視力が低く、普段より視野が狭い程度なので双眼式である必要は無い。加藤は暗順応を崩さない為の赤色ライトを左手に持って点灯させる。2人共ホルスターから右手で拳銃取り出して階段を降りて行くと外開きの扉が有った。一宮が左手で扉を開けてすぐに両手でG26拳銃を構えて突入し、扉の左右を確認、続いて加藤が室内に入り、キッチンを確認する。
加藤「キッチンクリア。」
一宮はキッチン横のトイレ付きユニットバスを確認する。
一宮「バスルームクリア。」
2人は部屋の奥に入って行く。食料、飲料水、衣服、銃火器、弾薬、壁横にベッドを発見した。
加藤「オールクリア。」
一宮「倉庫みたいだな。これなら有るかもしれんぞ。」
室内に危険人物が居ない事を確認し、室内を捜索する。一宮はトリガーから人差し指を離してフレームに添える。加藤は一度センチニアルリボルバーをホルスターに戻す。コートのポケットに手を入れたり、段ボールの中身を出したりする。加藤はヘッドの下を赤色ライトで照らすと黒くて小さい正方形の箱があった。右手で取り出して箱を開けてみると、9mm口径の弾頭とほぼ同じ直径のダイヤモンドを発見した。
加藤「あったあった。」
一宮も暗視装置越しにダイヤモンドを確認する。すぐにショルダーバッグにしまってセンチニアルリボルバーをホルスターから取り出して外に出る。
第4節 ブラッド
2人はハイドアウトを出てハイラックスに戻ろうとしていた。一宮は暗視装置を左眼から上に上げ、機械的な暗視状態を解除し、加藤は赤色ライトをショルダーバッグにしまう。すると、2体のリザードマンがボウイナイフを左手に持って歩いて来るのが見えた。一宮は直ぐに右手に持っているG26拳銃を両手で構え、左眼で照準を胴体に合わせ、2発ずつ撃ってから頭部へ1発ずつ撃ち込む。2体のリザードマンは体勢を崩して地面に倒れる。青色の血液が銃創から溢れ、青い血溜まりを創り出している。その直後、ハイラックスの先13メートル程に有る崩れたペデストリアンデッキの瓦礫の陰から男の声で「ブツを出せ!!」と大声が聞こえた。.45口径のオートマチック拳銃ーHK45CTを両手で構え、銃口をこちらに向けた金髪で黒のスーツを着用した男が4人いた。一宮はハイラックスまで歩きながら7発撃ち、エンジンルームに隠れる。加藤も走って防弾仕様の荷台と後輪タイヤに隠れる。男達は皆4発ずつ、装填されているホローポイント弾を発砲して柱に隠れる。一宮は装填していた13発を撃ち尽くし、スライドストップが掛かっている。エンジンルームに銃撃されながら、左手で左腰の弾倉ポーチから新しい弾倉を取り出し、人差し指と中指の間で保持する。右手の中指と薬指をずらし、小指を弾倉のエクステンションからどける。親指でマガジンキャッチボタンを押して空弾倉を取り出し、左手の親指と人差し指の間で保持する。新しい弾倉を叩き込み、握り直して右手の親指でスライドストップを押し下げて薬室に装填し、空弾倉を弾倉ポーチに戻す。エンジンルームの上から短時間身体を出して男達の胴体を狙って4発撃って隠れる。加藤は右手のセンチニアルリボルバーだけを荷台の上に出し、横向きで男達に5連射する。男達が4発ずつ撃つとスライドストップが掛かった。左腰の弾倉ポーチから左手で新しい弾倉を取り出し、右手の親指でマガジンキャッチレバーを押し下げ、後は一宮とほぼ同じ様に空弾倉を捨てずに再装填を行う。加藤もセンチニアルリボルバーに弾を再装填する。右手の親指でサムピースを前に押し出し、左手で右から左へシリンダーをスイングアウトさせる。左手でショルダーバッグからスピードクリップを取り出して2発同時にシリンダーへ装填を2回、1発のみを1回の計3回でシリンダーに5発を再装填し、右にシリンダーをスイングさせて戻す。空のスピードクリップはショルダーバッグに戻しておく。一宮は先程と同じ様に4発撃って隠れ、加藤も5連射と再装填を行う。
加藤「ガンロッカーの22口径使って。」
男達から銃撃されながら一宮は荷台最前部に有るガンロッカーの電子錠に左手の人差し指で4桁のパスワードを入力して解錠し、アライグマ、タヌキ用の.22口径のハンティングライフルーM&P15を取り出す。右手の人差し指を
フレームに添え、親指をスライドの真後ろに置いてG26拳銃を右腰のホルスターに一度戻し、セレクターを180度回転させて発射不可からバイナリーモードに切り替え、チャージングハンドルを引いて10発装填の弾倉から初弾を薬室に装填する。男達に銃口を向け、搭載された光学照準器を左眼で覗き、左手でトリガー、右手でハンドガードを握る。トリガーを引いた時と戻す時に弾頭が発射される。10発を撃ち尽くすと再びエンジンルームに隠れてハンティングライフルを地面に置き、再びG26拳銃を取り出す。加藤はセンチニアルリボルバーをホルスターに戻し、ショルダーバッグから円筒形のMK3手榴弾を右手で取り出す。フィッシング中に河川の高架下で拾得した違法物品だ。左手で安全ピンを引き抜き、右手の親指でレバーを外し、男達へ投げると4秒後に爆発し、爆風で男達が吹き飛ばされる。一宮はエンジンルームから出て男達の頭部に1発ずつ撃ち込み、仕留める。スライドストップが掛かり、新しい弾倉に交換して薬室にも装填してからホルスターに戻す。加藤はハンティングライフルをガンロッカーに戻し、扉を閉めると自動で施錠される。2人は右側面に弾痕が付けられたハイラックスに乗車し、加藤の運転で逃走した。
第5節 終わりの始まり
コンビニ前で一宮はハイラックスを降り荷台のガンロッカーの電子錠に4桁のパスワード入力して解錠し、自分のスカウトライフルを取り出してスリングを肩に掛け、帰路についた。加藤はハイラックスをダニエルモーターに返却しに向かった。ダニエルモーターの駐車場、D-2区画に停めて降車すると、HK45CT拳銃を右手に持った黒髪で黒のスーツを着用した男性店員2人が出てきた。加藤は直ぐに左手でパーカーをめくり、お腹前のホルスターから右手でセンチニアルリボルバーを取り出すが、2つの銃口が自分に向けられる。
店員2「やめとけ、死ぬぞ。」
店員の1人が右手に持ったHK45CT拳銃を加藤へ向けながら左手でセンチニアルリボルバーを取り上げる。
店員3「会計と弾痕の理由は中で聞くから入れ。」
銃口で店の出入り口を示され、中に入って行く。この日以降、加藤の姿を見た一般市民はここ数カ月現れていない。
了