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世界はこんなに光っているのに…

    光は低く、水平線のすぐ上に潜むように広がっている。

    曇り空の隙間から差し込む光は拡散していて
    やわらかくもどこか冷たい空気をまとっている。

    潮風を受けて揺れる水面が無数の白い粒となり
    光そのものが生きているようにも見える。

    波打ち際に近づくと、心地よい風が頬に当たる。

    深呼吸を何度かしたあと、理由もわからないまま不意に涙がこぼれて
    ただ、頬を伝う感触だけが、そこにあった。

    水面に散らばる光は、誰かが丁寧に置いていったものみたいで
    拾うことも踏むこともできない。

    ただそこに立って、波の音だけを聞いていたら
    ほんの少し心が軽くなった気がした。

    光の道は対岸まで続いていたけれど
    わたしはどこにも行けなかった。 


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    こより


     
     
    何気ない日常の中で、ふと目に留まった瞬間を写真にしています。 日々のスナップ写真と小さな記録。 Life in Snapshots. 📷 ※Amazonアソシエイトとして、私は適格販売により収入を得ています。

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