メインコンテンツへスキップ

乳がんと言われたら落ち込むのは当然です。

    フランケン

    🫀がんと診断されたとき、心はどう動く?

    がんと診断されたとき、多くの人がまず感じるのは「ショック」や「現実感のなさ」です。


    「まさか自分が…?」
    「元気だったのに、どうして?」
    「これからどうなるの?」


    そんな言葉が、心の中をぐるぐると巡るのは、決して特別なことではありません。
    それは、ごく自然な、心の防衛反応です。

    周囲の人はよくこう言います。

    「乳がんは治る病気だよ」
    「治療法もたくさんあるから大丈夫」

    たしかに、そうした情報は医学的には正しいかもしれません。
    でも、「知識としての理解」と「気持ちの整理」は、まったく別のものです。


    🌀心の中で起こる「揺れ」——正常なプロセス

    がんの告知を受けたあと、人の心はしばしば次のような段階をたどるといわれています:

    • 否認(信じられない)
       「本当のことじゃない気がする」

    • 怒り・混乱(どうして自分が)
       「何が悪かったの? 誰のせい?」

    • 取引(なんとかならないか)
       「生活を変えれば治るかもしれない…」

    • 抑うつ(落ち込む)
       「もう前のようには戻れない」

    • 受容(向き合い始める)
       「これからの人生を大切にしたい」

    これは、心理学者エリザベス・キューブラー=ロスが提唱した「悲嘆の5段階」と呼ばれる考え方です。
    がんに限らず、大きな喪失や変化に直面したとき、人の心が自然とたどる流れだとされています。


    📌この通りじゃなくていい——感情は行ったり来たり

    実際には、この5つの段階が順番どおりに進むことはほとんどありません。

    • 一日の中で気持ちが上がったり下がったりする

    • 「受け入れた」と思ったのに、また急に不安になる

    • 人前では平気なふりをしていても、ひとりになると涙が止まらない

    そんなふうに、感情は揺れ動きます。
    でもそれでいいんです。

    「前向きじゃなきゃいけない」
    「強くならなきゃいけない」

    そう思う必要は、まったくありません。

    そのときのあなたの気持ちを、そのまま感じていい。
    それが、心の自然な回復の一歩です。


    🤲あなたのペースで、大丈夫

    がんと診断されることは、人生の土台が揺らぐような出来事です。
    すぐに答えを出さなくていい。
    すぐに元気にならなくていい。

    まずは、泣いてもいい。
    戸惑ってもいい。
    誰かに頼ってもいい。

    あなたの心が揺れるのは、それだけあなたが人生を大切に生きてきた証です。


    🌱これから一緒に考えていきましょう

    私は、がんと向き合う日々の中での心の動き、
    そしてその中で見つけた「希望」や「小さな安心」を、
    ひとつずつ大切に見つめていきたいと思っています。

    • 同じような気持ちを抱えた誰かに寄り添いたい

    • 一歩ずつでも前に進みたい

    • 自分の感情を整理したい

    そんな方のそばに、そっと寄り添う医療を、私は目指しています。

    このnoteが、あなたの心にほんの少しでも優しく届きますように。

     
     
     
    乳腺外科医 ここでは、論文の報告と、臨床の出来事を話していきます。一日一論文を目指していきます。思いつくまま、書いています。どこかで記事を整理したいです。忘れてしまうので自分も読み直しています。

    あなたへのおすすめ