
今見てる世界は夢か現実か
最近、帰宅中の電車の窓から空や街並みをボーっと眺めるのが好きなんです。
街並みを見ていると何とも不思議な気持ちになります。
家や建物、すべてがミニチュアのように見え、
もしかしたら私もこのミニチュア世界の住人で、空の上にもっと大きな人間たちがいて、この世界を見下ろして楽しんでいるのではないかと。
少し怖いような、でも何か作られている世界のような、そんな不思議な感覚を夕焼けの空を見ながら感じます。
昨年、なんとなく読んだ本、「自分とか、ないから」を読んだときに思い出したことがあるんです。
本の中で出てきた「胡蝶の夢」。
現実と夢の区別が曖昧であることを示している話ですが、
これを読んだとき、幼いころによく似たようなことを考え怯えていたことを唐突に思い出しました。
たぶん小学生低学年のころあたり、よく2つのことを考えていました。
一つは、
本当の世界は別にあって、その世界の自分はずっと寝ていて、今の私はその夢の中で、すべて偽物なのではないかということ。
そしてもう一つは、
私の見ている世界は作り物で、周りにいる人たちはエキストラ。
私の視界から外れた瞬間に動かなくなってしまう人形なのではないかと。
なぜそう思っていたのかはわからないけど、とても怖かった記憶です。
そんなことすっかり忘れて過ごしていましたが、
本を読んだ瞬間、鮮明に思い出してなんとも不思議な感覚になりました。
子供はあれこれ柔軟な発想だからとか、自由だからとかではなく、
大人よりずっと世界の本質を理解していたのかもしれないと思いました。
大人になると、自分の見ている世界が普通、当たり前と思い込み、疑いを持つこともなくなっていくように思います。
子供のころのほうがある意味悟りを開いたような、もっと感覚的に世界を見ていたような、そんな気がします。
幼い日のことを思い出してからは、
今日のように外を見ながら、この世界は実は作り物なのでは、、とたまにまた少し怖くなるのです。