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Photo bykanokokonak

不覚にも泣いてしまった日 エッセイ

    時雨

     結構涙もろい方だけど、Xでそんな風になる事は無い。けれど、昨日はなってしまった。

     その前の日、米津玄師さんが長文のつぶやきを投稿していた。いつもは歌の宣伝や作品のOPなどの投稿はしているが、直筆の1800字ほどの投稿はディープなファンになってから初めて見た。とりあえず読んで欲しい(続きは「さらに表示」を押すと読めます)。

    ワールドツアーを終え数日経ち生活はいつもの調子を取り戻し始めた。パソコンの前に座り、外国で出会ったキャンドルや、頂き物のバンドデシネや、なんとなく買ったが正味使う機会もなさそうなショットグラスを傍目で眺めながら、滞っていた仕事の続きを始めている。出国する前からすると幾分か暖かくな… pic.twitter.com/vwbNGlrqnx

    — 米津玄師 ハチ (@hachi_08) April 10, 2025

     どうだろう。詩的というか、とてもきれいな言葉でぬくもりを感じないだろうか。
     あたたかい言葉に、心を抱きしめられたような気がして、ほろっと涙がこぼれた。そして、圧倒的表現力。人を惹きつける力が凄いと感じた。

    「米津さんは小説を一度書いた方がいいんじゃないか」と誰かがつぶやいていたけれど、本当にそう思う。この文体で綴られる物語を読んでみたいと思わせる力がある(彼のオフィシャルサイトには、少しだけ日記が載っていて、けっこうな長文で日々の思いを綴っているけれど、それもとてもよかった)。

     米津さんのライブに、横浜の回が1日だけ当たって初めて行くことができたけど、結構近くて(3階だったが、下手の真横でわりとステージが肉眼で見えた)双眼鏡で観ていたが、とっても楽しそうだった。

     けれど、前に米津さんが
    「ライブはあまり好きじゃない」と言っていたので意外に思っていた。
     そして、彼自身も
    「(こんなに楽しいのは)何でだろう」と思っていたようだ。
     けれど、東京ドームでラストに車でドームの内側をぐるっと運転した時に、客席の満面の笑顔の人たちを見たら
    「あなたたち、そんなところにいたの?!」
    と思ったらしく、それが衝撃だったらしい(引用の投稿より)。

     けれど、なんだかそれを読んだら、すごく嬉しかったのだ。
     私たちを見つけてくれたんだ!って。
     そう思ったら、泣けてきた。とても優しくてあったかい人なんだなと。だから歌にもそれが伝わって、心に響くんだと思った。
     この人のファンになれてよかった。出会えて、同じ時代に、同じ国に生まれて、米津さんが歌っている歌を聞くことができて、本当に幸せだと思う。

     私は今まで数え切れないほどミュージシャンや芸能人、芸人などのファンになったが、彼ほどファンを大事にする人は今まで見たことがなかった。彼がボカロ出身なのもあるかもしれないが、幼少の頃から人と違っていると感じ、孤独だと思い、絶望を味わって生を終わらせようと思い、けれど、考え直して好きな事を突き詰め、成功したという経緯がある。

     普通はそんな話はさらっと話す位はするかもしれないが、彼はライブのトークなどで、その一部を率直そっちょくに話してくれたり、インタビューや歌の中でも、今暗闇の中にいる人や、そういった過去を持つ私たちに直接語りかけてくれる。
     たぶん彼自身が人懐っこい性格なのもあるのだろうが、すみっこに隠れている人達(私も含めて)に優しく光を与えてくれるのだ。

     それは、暗い部屋でぼーっとPCのディスプレイを見ている隣で白澤はくたくが丸くなっているようなイメージ(しかも白澤はくたくは自分が神獣だと思っていない。ただの人間だと思っている)。
     米津さんが、隠れていた私たちを見つけて手をさしのべてくれた。それが、とても嬉しい。

     そういう所に、私はどうしようもなく惹かれる。きっとこの先彼がアーティストを辞めてしまったとしても、ずっとずっとファンでいると思う。

     全国ツアーとワールドツアーを成し終えて、とても大変だったと思うけれど、ゆっくり休んでおいしいものをいっぱい食べてたくさん寝て欲しい。仕事しすぎだから。温泉とかに行ってゆっくり疲れを癒してほしい。

     本当に、お疲れ様でした。あなたがいてくれたおかげで、どれだけ助けられているんだろう。たくさんあなたの思いを届けてくれてありがとう。
     また、会いに行きますね。

     
     
     

    時雨

     
     
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