詩 「きぃちゃん」
きぃちゃん
いや
兄ちゃん
少年の頃
あなたは才能の塊だった
俺は
あなたの背中を夢中で追いかけた
きぃちゃん
いや
兄ちゃん
社会人になり
あなたは酒と賭け事の罠にハマった
俺は
あなたの背中を無視し続けた
きぃちゃん
いや
兄ちゃん
都会の片隅で
あなたは急性の病で逝っちまった
俺は
その背中にその光に何度も救われてきた
あなたは何を追いかけ
青空の向こうへ散って行ったのか
5月の優しい陽ざしは
あなたが昔チラシに分けてくれたポテチのようだ
兄ちゃん
いや
きぃちゃん
ごめんなさい
ありがとう
