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Photo byturbo1019

私が童話を書く理由

    えぐちさとこ



    【創作童話】を書いています。えぐちさとこです。

    私の夢は、安房直子さんのような童話作家になることです。

    安房直子さんといえば、
    『きつねの窓』の作者で有名な方です。

    私は国語の授業で、安房直子さんの
    『鳥』という作品を学習しました。

    そのあと、『コンタロウのひみつのでんわ』という本を読んで、安房直子さんが大好きになりました。


    私はおそらく発達障害で、
    (おそらくというのは、診断されたわけでは無いからです。でも、自分が人と違うというのは、なんとなく分かっていました。)
    子どものころから、話す言葉が頭に全く浮かびませんでした。

    しばらく考えたあと、ああ言えばよかった、こう言えばよかったと、言葉が頭に浮かぶことはあるのですが、話しかけられて、すぐに反応することができません。

    30年前は、発達障害がまだよく分かっていないころなので、支援もありませんでした。

    こんな状態だったので、私は小学生のときにいじめられていました。
    中学生になっても、
    「しゃべらないからムカつく」
    とよく言われました。
    中3で進路を決めるときにも、
    「友達が作れないから、高校には行かない」
    と言って、親を困らせました。


    そんなとき、安房直子さんの童話は、
    私の気持ちを明るくしてくれました。

    安房直子さんの童話は、すごく心に響いて、まるで別世界に連れて行ってもらったような感覚になりました。

    落ち込んでるときや、心が沈んでいるときに、ただ単に楽しいだけの話は、心に響かないと思いました。
    無理に明るくしようとしても、できないのと同じで、なんだか読む気になれません。読んでも明るくはなれませんでした。

    でも、童話は違いました。

    落ち込んだまま読んでも、こんなに響いてくるものがあるのかと驚きました。

    いつのまにか、
    「私もこんなふうに、童話を書けるようになりたい!」
    と思うようになりました。


    あのとき、安房直子さんの童話に出会えて、本当に良かったと思います。

    今は仕事をして、少しずつ言葉が出るようになりました。

    童話は、過去の自分に向けて書いています。
    作品を読み返すときには、
    「これで昔の自分が楽しめるだろうか?心に響くだろうか?」
    といつも考えています。

    そして、以前の私のように、落ち込んでる人や、悲しんでいる人の心にも響くような、心が沈んだままでも読めるような、そんな作品を書いてみたい。

    いつの日か、国語の教科書に載るような名作を書いてみたい!

    これが、私のかなえたい夢です。


    もちろん、良い作品をすぐに書けるわけではなく、ダメ出しされたことがあります。

    ノートにクリスマスの作品を書いて、
    姉に読んでもらいました。

    今の『フェルトねこのクリスマス』を書く
    きっかけになった、銀色の小さい鈴が
    登場する長い話でした。

    (👆この話よりも、もっと長くて、漢字も多かったです)

    姉は保育士なので、子ども向けの本とは
    どういうものかを説明されて、すごく
    ダメ出しされました。

    「鈴が主人公だから、内容は子ども向けなのに、話が長すぎ!」
    「子どもはこんな長い話読まない」
    「漢字使いすぎ!」
    「対象年齢考えてない」
    「話の展開が多い」
    「あんた、子ども向けの本読んでる?」
    「本当に子ども向けの本が書きたいなら、
    もっと勉強したほうがいいよ」

    こんな感じでした。
    言われた直後は、さすがにもうやめようかと思いました。

    それでも、書くのをやめなかったのは、
    「安房直子さんのようになりたい」
    と強く思っていたことや、
    「昔の私のように、落ち込んでいる人の力になりたい」
    と思っているからです。

    それから、何年もかかって‥‥‥‥‥、
    2006年に『なんでも屋のみけねこ』を
    出版することができました。

    画像
    デビュー作です♪

    本を出版すると分かって、姉も喜んでくれました。

    子どもたちが通う園の保育士さんや、国語の先生からも良い作品だとほめていただきました。

    おかげさまで、noteで作品を購入してくださる方も増えてきました。

    安房直子さんのように、国語の教科書に掲載されるレベルまでいくのは、まだまだですが、これからも書き続けていきたいです。

     
     
     
    40代の主婦。2006年に、童話「なんでも屋のみけねこ」を出版。2021年から、インスタと童話ブログで、絵本のあらすじと感想を紹介しています。

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