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短編小説「エモーショナル怪人 エモ山」(25) 感電びりびりのひとりごと

    これまでのエモ山はこちらです。
    👇


    半分は水。
    もう半分が、わたくしです。

    わたくしを呼びたくば、好きな名前で呼べばいい。
    けれど、
    わたくしは、わたくしに、名をつけておりません。
    半分は水。
    もう半分が、わたくしです。

    水は、とても風です。
    水は、わたくしが、いまのわたくしではなかったころの風です。
    もう半分が、わたくしです。
    わたくしは、水に鳴られる。

    時間は、ありました。
    いまは、わたくしです。
    わたくしは、いまではありません。
    時間は、ありましたから。

    聞こえます。

    光です。

    水です。

    わたくしです。


    鳴られています。

    連続しました。
    時間は、ありましたから。
    いまは、終わりません。
    時間は、ありましたから。

    鳴られます。

    鳴られると、わたくしは、ここ。

    わたくしです。
    わたくしは、ここ。
    あるものは、鳴ります。

    わたくしは、ここ。

    鳴られています。

    水です。

    わたくしです。

    ありましたのは、時間です。
    ありましたのは、ありません。
    鳴りません。
    鳴りませんが、あります。
    ありませんが、あります。

    鳴られないは、ありません。
    鳴られないは、ない。
    ない。
    ない。


    水です。

    鳴られます。
    あります。

    鳴られます。
    あります。

    あります。

    (つづきはこちらから)




     
     
     
    じんぐう あやと申します。 2001年「恥じる鳥」第33回新潮新人賞候補作 2003年「鼠と肋骨」第46回群像新人文学賞優秀作 (いずれも脇坂綾名義にて)

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