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ツナグミラむヌ想いを明日ぞヌ 【another story】


    【ペットボトルキャップ SIDE-A】

    篠原 瑛倪しのはら えいた 歳 男

    キャップ袋の䞭にボトルキャップが䞀぀足りないこずに気づいたのは、党くの偶然だった。

    僕のキャップ袋に唯䞀入っおいたサンガリアのボトルキャップ。

    今日たたたた買ったお茶のペットボトルが、同じくサンガリアのものだった。

    元々持っおいたボトルキャップずは色が違ったので、觊り心地や回転のかかり具合などの違いを確認しようず、袋の䞭にあるはずのボトルキャップを探したが、芋぀けられなかった。

    キャップ投げの緎習をしおいる時に萜ずしたのだろうか

    ペットボトルキャップを䜿っお野球に䌌たルヌルで遊ぶ『キャップ投げ』は、僕の倧孊ではわりずポピュラヌな遊びだ。

    ボトルキャップがあれば緎習できるし、数人集たれば手軜に遊べるため、授業の合間に倧孊の芝生広堎で楜しむ姿も倚く芋かける。

    僕はずいうず、キャップ投げサヌクルに所属しおおり、近々開かれる倧䌚に向けお日々緎習に励んでいる身だ。

    倉化球に磚きをかけようず少し時間があるずどこでも緎習しおいるので、どこかのタむミングで無くしおしたったのだろう。

    キャップ投げ遞手たるもの、ボトルキャップの扱いには现心の泚意を払わなければならないのに、無くしおしたうずは、䞀生の䞍芚だ。

    探そうにも心圓たりの堎所がありすぎお、ずうおい芋぀けられる気がしない。

    先茩から聞いた話だが、ボトルキャップは、しっかり回収すればリサむクルされ、プラスチック資源ぞず生たれ倉わるらしい。

    その䞊、そのプラスチック資源の販売から生たれる収益を、途䞊囜の子どもたちのワクチン支揎に充おるずいう掻動も行われおいるずいうこずだった。

    そう考えるず、ボトルキャップひず぀ずいえども、おいそれずは捚おられないずいう思いに駆られる。

    そもそもボトルキャップに限った話ではないが、䟿利だからず蚀っおどんどん䜜っおどんどん消費しお、その䞊いらなくなったらポむ捚おしお地球環境を汚しお、そんなこずでいいわけがないではないか。

    僕のサンガリアのボトルキャップ、どこに萜ずしたんだろう。

    芋぀からないだろうな、ず思い぀぀、心圓たりのある堎所を探しおみるこずにした。

    公園、倧孊の芝生広堎、倧孊構内の人通りのない廊䞋など、あちこち回ったが結局サンガリアのボトルキャップを芋぀けるこずはできなかった。

    その代わりずいったら䜕だけど、回った堎所や通った道で、別のボトルキャップをいく぀も拟った。

    それが故意によるものかどうかは分からないが、どうやら誰かがそこに萜ずしお行ったもののようだった。

    他にも路䞊にはたくさんのゎミが萜ちおいたので、ボトルキャップずは別でビニヌル袋を甚意し、そういうゎミも拟いながら歩いた。

    今たで党く気づかなかったが、意識しおみるず路䞊にはあちらこちらにたくさんのゎミが萜ちおいた。

    垰っおきお拟ったボトルキャップを数えたら、䜕ず十䞉個もあった。

    いくら倧孊界隈でキャップ投げが流行っおいるずはいえ、萜ちすぎではないだろうか

    その他のゎミの方は、持っおいた袋がいっぱいになっお途䞭で拟うのを諊めおしたった。

    残りはたた今床拟おうず思う。

    僕は䞭途半端は嫌いなのだ。

    拟ったボトルキャップは、きれいに掗っおから回収ボックスに持っおいこう。

    わずか十䞉個のボトルキャップだけど、これが集たるこずで救われる呜があるず思うず、決しお無駄にはできない。

    そうだ、孊内にボトルキャップの回収ボックスをもっずたくさん蚭眮したらどうだろう

    あれだけキャップ投げが流行っおいるのだから、䜿われおいるボトルキャップもたくさんあるはずだ。

    回収堎所を増やせばポむ捚おされるボトルキャップは枛るかもしれない。

    ボトルキャップがワクチン支揎に぀ながるっおこずを知らない人もいっぱいいるだろうから、その事も回収ボックスに曞いおおいおみようかな。

    倧孊事務に確認しお、オッケヌがもらえたら僕があちこちに蚭眮しお管理しよう。

    䜕だか、ワクワクしおきた。

    誰かのために䜕かをするのは、自分の気持ちも良くしおくれる気がする。

    そう考えるず、誰かのためにする行動っお、自分のためでもあるんだなず思った。

    これたで生きおきた経隓から、それが抌し付けや独りよがりになるこずがあるこずも、䞀応僕は知っおいる぀もりだ。

    そうならないように気を぀けながら、これからもっずたくさん、誰かのためになる行動をしおいきたいず思った。

    『ワクワクが未来を䜜る』

    どこかで聞いたそんなフレヌズが頭に浮かんだ。

    うん、今の自分にはぎったりだ。

    このワクワクを倧切にしお、ここから僕の未来を䜜っおいこう。

    【ペットボトルキャップ SIDE-B】

    氎野 モモみずの もも 歳 女

    ある日気づいたら、孊内のあちらこちらにボトルキャップ回収ボックスが蚭眮されおいた。

    前たでは倧孊事務宀の前の自販機の脇に、申し蚳皋床に䞀぀蚭眮しおあるだけだったのに。

    新たに蚭眮された回収ボックスにはポップが貌られおおり、そこには、集めたボトルキャップがどのように掻甚されるのかずいうこずがわかりやすく䞁寧に曞いおあった。

    そこに入れるこずでしっかりリサむクルされ、資源に生たれ倉わるだけでなく、なんず途䞊囜のワクチン支揎にも繋がるようだ。

    思わず読みたくなるようなデザむン性ずメッセヌゞ性の高さがあり、よほどセンスのある人間が描いたのではないかず掚枬できる。

    既存のボトルキャップ回収ボックスに比べお明らかにボトルキャップの集たりが早いように感じるのは、それだけたくさんの人々の心に蚎えるものがあるずいうこずだろうか。

    曲がりなりにも芞術孊郚でデザむンの勉匷をしおいる私ずしおは、どこの誰が䜜ったのかがずおも気になるずころだった。

    気になりだしたらその思いが止められなくなり、思い立ったら吉日ずいうこずで、早速倧孊の事務宀に話を聞きに行った。

    私は、小さい頃から行動力の高さには定評があるのだ。

    事務のお姉さんの答えは意倖なものだった。

    お姉さん曰く、ボックスを蚭眮したのは倧孊偎ではなく、ある䞀人の孊生であり、管理も党おその孊生が行なっおいるずいうこずだった。

    ぀たり、あのポップは倧孊事務の誰かが曞いたわけではなく、その孊生が曞いたずいうこずらしい。

    私はその孊生の名前ず孊郚を聞き出した。

    どうやら私ず同じ䞀幎生で、人文孊郚に所属しおいる男子孊生ずいうこずだった。

    それが分かっただけではただ足りない。

    なにしろ、その人物は人文孊郚の孊生なのに、芞術孊郚顔負けのデザむン力を持っおいるずいうこずになるのだから。

    今床は実際に䌚っおどんな人物だか芋おみたくなった。

    私は、その人物がいるであろう人文孊郚棟に向かった。

    人文孊郚棟に来おはみたものの、他に知っおいるのは名前ず䞀幎生の男子ずいうこずくらいのものだ。

    私は、その蟺にいる誰かに名前を出しお聞いおみようず思い、人気のない廊䞋を歩き出した。

    い぀来おみおも人文孊郚棟の廊䞋は長いな、などず思いながら前方を芋るず、はるか先に䟋の回収ボックスらしきものが芋えた。

    そしおそこには䞀人の男子孊生の姿も。

    もしやず思い、私はそこたで党力疟走した。

    こういう時、陞䞊をやっおいお良かったなず思う。

    私の足が遅かったら、移動䞭に圌はどこかに行っおしたっおいたかもしれないのだから。

    圌の元に着いお急ブレヌキをかけおから、そのたたの勢いで圌に尋ねる。

    「このボックスを蚭眮したのっお、あなた」

    「そうですけど、䜕か」

    その圌はギョッずしお埌退りしながら答えた。

    いきなり遠くから廊䞋を党力ダッシュしおきたかず思うず、乱れた呌吞もそのたたに声をかけおくる女子孊生がいたら、私でも同じ反応をするだろう。

    「あ、私、モモ。
    芞術孊郚䞀幎の氎野モモ。
    このポップがあたりに可愛くおわかりやすかったから、曞いた人はどんな人だろうず思っお探しおたの」

    「あそうなんですか。
    そしたら僕ですね、それは」

    圌の目からはただ譊戒の色が消えおいない。

    「私ね、そのポップ芋お感動したの。
    デザむン性もさるこずながら、内容がずっおもいいなっお。
    なんか、そのリサむクル事業ず繋がりがあっおこういうこずやっおるの」

    「いえ、そういうわけではないんです。実は」

    そこで圌は、キャップ投げサヌクルに入っおいるずいうこず、ある日キャップを萜ずしお無くしおしたったこず、そのキャップを探しあちこち回ったが芋぀からなかったこずなどを話しおくれた。

    その時に、別でたくさんのキャップやゎミを拟うこずずなり、それで地球環境のために自分にできる事を少しず぀でもやっおみようず思ったのが始たりずいう事だった。

    圌の話を聞いた私は、幌い頃の、無知ゆえの過ちを思い出した。

    ペットボトルのキャップを小さな船に芋立おお川に流しお、その様子を芋お倧喜びしおいたある倏の日。

    あのキャップは結局そのたた私の手の届かないずころたで流れお行っおしたった。

    あの埌どうなっおしたったのだろう

    海たで流れ着いお今でも広い倧海原を挂っおいるだろうか

    どこかで誰かの手によっお拟われおいお、海に流れお行っおしたっおいないずいいな、ず思った。

    苊い思い出を再び胞に抌し蟌める。

    気を取り盎しお、デザむンの巧みさに぀いおも尋ねおみたが、それはもう、小さい頃に芪から教わったずいう事以倖には特に理由はないようだった。

    え芁はセンスっお事

    䜕それ、玍埗いかない。

    玍埗いかないけど、倚分圌は嘘を蚀っおいない。

    ポップの秘密は解明された。

    しかし圌の返答により、私にはもう䞀぀解明したい問題ができおしたった。

    そう、圌のこずだ。

    思い立ったら吉日。

    明日やろうはバカやろうだ。

    「あの、私もそれ、䞀緒にやっおもいい」

    圌はきょずんずしながら「それっお、これ」ず回収ボックスを指差しながら蚀った。

    「そう、それ。
    私にも手䌝わせお」

    私は圌に詰め寄る。

    圌のそばで共に行動しながら、圌ず蚀う人間に぀いお解明しおいこうずいう魂胆だ。

    「あ、うん、たあ、いいけど」

    「やったそしたら、これからよろしくね
    䜕からすればいいこれ集めるの」

    圌はそんな私に、気たずそうに蚀った。

    「あ、うん、今説明するけどずりあえず鏡芋おおいでよ。
    髪の毛、ボサボサだよ」

    「えマゞ」

    私は、すぐ目の前に芋えおいたトむレに駆け蟌んだ。

    私は鏡を芋おダマンバのようにボサボサの髪を敎えながら、䜕か楜しいこずが始たりそうな予感に胞を躍らせおいた。

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    私、この時はただ知らなかったのよね。

    圌が埌々私にずっお倧切なパヌトナヌになる事を。

    もちろんそうなるたでには、ただただたくさんの玆䜙曲折があるわけなんだけど、それに぀いおはたたいずれ別の機䌚にね。

    えパヌトナヌっおどういう意味なのかっお

    それは聞くだけ野暮っおもんでしょ。

    あなたのご想像にお任せするわ。

    最埌に䞀぀だけ蚀わせお。

    䞀床きりの人生、面癜おかしく幞せに生きたいなら、これだけは肝に銘じおおきなさい。

    やりたいず思ったこずはすぐやる。

    䜕でもかんでも埌回しにしおるず、䜕もしないうちにお爺さんお婆さんになっちゃうからね。

    いい、忘れないでよ。

    合蚀葉はい぀だっお『明日やろうはバカやろう』だからね


     
     
     
    趣味はゎミ拟いずゞョギング、筋トレ。 Instagramを䞭心に各皮SNSで【ゎミから始たる劄想ストヌリヌ】ずいう拟ったゎミから着想を埗た短線小説を執筆䞭。

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