
スティーブ・ジョブズの『点と点をつなぐ』をAIエージェントで実現してみた話
この記事は、ノンプロ研のAIエージェント実験室での体験をまとめたものです。
第1章:点と点をつなぐ「きっかけ」
最近「AIエージェント」という言葉をよく耳にしますよね。
詳しい仕組みはよくわからないけれど、これまでのチャット型AIとは少し違うみたいです。調べてみると、まるで専属の優秀な秘書のように、自分のやりたいことを察知してくれるらしいのです。
しかもそこからアイデアの提案をし、資料作成までしてくれるというのです。
そんな夢のような話を聞いて「はやく使ってみたい!」と思いました。
でも一方で「そんなすごいものをどうやって使えばいいのか、そもそもそれを使う環境自体どうやって作るのか」自分一人ではさっぱりわかりませんでした。
そんな中、僕が所属しているオンラインコミュニティ「ノンプロ研」で「AIエージェント実験室」という新しい企画が立ち上がりました。
Googleの「Antigravity」というAIエージェントツールを使い、すでに構築された環境で「なんでも自由に実験してみよう!」という画期的な企画です。世間でも「これからはAIエージェントの時代だ」と盛り上がっているし、僕もその波に乗ろうとワクワクして参加しました。
しかしいざAIエージェントを前にした時、急に手が止まってしまいました。
「これを使って、一体何を作ればいいんだろう?」
そんな迷いの中、あるエピソードを思い出しました。ノンプロ研主宰のタカハシさんが出版した技術同人誌『脱・独学論』です。実はこの本、過去のPodcastの放送内容を、AIエージェントがまとめたものなのです。
「そうか、新しくゼロから何かをひねり出す必要なんてないんだ。自分がこれまで発信したものの中に、すでに答えがあるかもしれない」
改めて振り返ってみると、昨年「Voicy」で配信したものをブログ記事にもまとめていることに気づきました。
「これをAIエージェントにまとめてもらったら、何か一つの形になるのではないか?」
そこでAIエージェントに相談してみると、こんな頼もしい返事が返ってきました。
「すでにブログに書き起こしているのなら、今すぐにでも1冊の本にまとめられますよ」
さっそくお願いしてみると、僕が感情のおもむくままに発信していたバラバラの内容から、なんと数分でストーリー性のある『本の構成案』をまとめ上げてくれたのです。
その完成された構成案を読んだとき、思わず感動するとともに、ある言葉が頭に浮かびました。
未来を見て、点と点をつなぐことはできない。過去を振り返ってつなぐだけだ。
みなさんご存知、スティーブ・ジョブズの名言です。
僕がこれまで書いてきた、どう考えてもつなぎようのないバラバラな想い。その過去の「点」たちを、AIエージェントはみごとに「線」へとつないでくれました。
そこで僕はハッと気づいたのです。
「点と点をつないで線にすること」これこそが、新しい価値を生み出す一番の鍵だったのだと。
誰もが日々の生活の中で、何かしらの「点」を刻んでいます。でも、それを意味のある「線」につなげるのは、途方もなく難しくて労力のいる作業です。だからこそ、それができた一握りの人が歴史に名を残してきたのかもしれません。
しかし今、僕たちの目の前には、その一番困難な「点をつなぐ作業」を軽々とやってのける「AIエージェント」という最強の相棒がいます。
これ、すごくないですか!?
点をつなぐという最大のハードルをAIが越えてくれるなら、僕たちにだって新しい価値を生み出せるはずです。
こうして胸の高鳴りとともに、AIエージェントという「相棒」と一緒に、過去の点をつなぐ本格的な本づくりの作業が始まりました。
第2章:AIエージェントという「相棒」との格闘
いざ作業を始めてみると、AIエージェントはまず的確な質問を投げかけてきました。
「このバラバラのコンテンツを1冊の本にまとめるにあたって『誰に』『何を』伝えたいですか?」
おお!鋭い!僕の想像を遥かに超える「編集者」としての顔を見せたのです。
そんな凄腕の編集者に、いい加減な回答はできません。じっくり考えた結果、僕はこう答えました。
「誰に伝えたいか」 = ノンプロ研に入ろうか迷っている人
ノンプロ研に興味はあるけど、やっていけるのか思いとどまってる人に伝えたいです。「何を伝えたいか」 = ノンプロ研がどんなところか
「ノンプロ研って具体的に何をしているの?」と入会をためらっている人に、自分の体験談を伝えることで何をしているのか少しでもイメージできればと思います。
そしてこの回答と自分が書いたブログ記事を読み込ませると、AIはこんな提案をしてきました。
「この回とこの回は、実は同じテーマで繋がっていますね」「この順番で並べると、一筋のストーリーになりますよ」
す、すごい!
AIと壁打ちを繰り返す中で、「ああ、あの時、本当はこういうことが伝えたかったんだな」と、自分でも気づかなかった想いに出会うことができました。いつの間にかAIは単なる自動化ツールではなく、僕の思考を深く掘り下げてくれる、かけがえのない「相棒」になっていたんです。
自分が適当に打ってきたと思っていた「点」が、AIという鏡を通すことで、みるみるうちに「線」に変わっていく。そのプロセスは、まるで魔法を見ているようでした。
こうして完成したのが、こちらの成果物です。バラバラだった記録が、AIの力を借りることで、一つの確かな形になりました。
▼ 完成した「本」はこちら(連載マガジン)
ちなみに、この本の中で「元ネタ」となった僕のnote記事も紹介しています。書いた当時は、この記事が一冊の本になるなんて思ってもいませんでした。
第3章:完成、そして新しい「線」の始まり
ここまで読んで「そうは言っても、ジョブズのような偉大な人にしか、意味のある点なんて刻めないよ」と思うかもしれません。
でも、決してそんなことはありません。
みなさんはすでに、日々の業務メモやブログ、何気ないSNSの発信という形で、かけがえのないオリジナルな「点」をいくつも刻んでいるのです。
ただこれまでは、その散らばった点を「どうやってつなぎ合わせればいいか」がわからなかっただけなのです。
だからこそ、その一番難しくて面倒な作業は、AIエージェントにまかせてしまいましょう。
もし、皆さんのPCやクラウドに、過去に書いたメモやブログが眠っているなら、ぜひAIエージェントと一緒に磨いてみてください。
「いやいや、そんな大したことは書いてないよ」と思った方。ジョブズはこんなことも言っています。
素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分のしていることを愛することだ。
過去の自分の発信を愛してみてください。自分自身では気づけていないだけで、実は誰かにとっての「宝物」かもしれません。
最後に、僕が今回この体験ができたのは「ノンプロ研」という最高の環境があったからです。もし「いますぐAIエージェントを体験したい」と思った方は「ノンプロ研AIエージェント実験室」をのぞいてみてはいかがでしょうか。僕のようにまるで魔法にかけられたような体験ができるはずです。
また「AIエージェントは試したいけど、ノンプロ研に入会するのはちょっと」という方にも耳より情報があります。はじめてAIエージェントを使う方でも安心して学べる、Podcast 『いつも隣におしごとラジオ』 でもわかりやすく説明しています。まずは耳から、通勤や仕事の合間に聴いてみてください。
最後に、僕もジョブズのようなカッコイイ言葉を思いついたので紹介します。
点と点をつなぐのはAIエージェントにまかせよう!あなたは、次の点を探しにいけばいい
あなたの「点」が、素晴らしい「線」になる日を楽しみにしています。