
息子が自分の〇〇を発見した時のこと
「ハンドリガード」という言葉を知っているだろうか?
ハンドリガードとは、赤ちゃんが自分の手を見つめたり、舐めたりする動作などのことだ。
自分の手を認識した、という成長のサインなのだそう。
生後2ヶ月から3ヶ月ころに見られるらしい。
私には2人の子どもがいるが、我が子が生後2〜3ヶ月のころ、ハンドリガードというものがあることを知らなかった。
私がこれを知ったのは、つい最近のこと。
Instagramの子育て漫画にハンドリガードについて描かれており、なんて可愛いサインなのだろうと胸がキュンとした。
我が子の赤ちゃん時代を思い出してみたが、確かに手を舐めてはいたような?というように記憶は曖昧で、残念ながらハンドリガードについてあまり思いだせることはなかった。
しかし、私はハンドリガードのように、「人が今まで意識していなかった自分の体の一部に気づいた瞬間」を見たことがある。
あれは、息子がもうすぐ2歳になるころ。
私、6歳の娘、2歳手前の息子の3人で自宅のお風呂に入っていた。
息子はバスタブに浸かり、私は洗い場で娘の髪を洗っていた。
少し前に、私は友人から入浴剤をたくさん貰っており、その日も入浴剤でバスタブの中のお湯は白く濁っていた。
息子はバスタブに1人で座ると顔がついてしまうため、立ったまま機嫌良く温まっていたが、急に叫んだ。
「ねえ、なんかある!」
その言葉に、私と娘に緊張が走った。
なぜならつい一週間前、ほぼ同じシチュエーションで同じことを娘が言ったからである。
一週間前、バスタブのなかにあったのは、息子の〇〇チだった。
お風呂でリラックスし過ぎた息子が、バスタブに浸かりながら出してしまったのだ。
慌てて息子をバスタブから出して、浮かんだり沈んだりするブツを掬ってトイレに流し、子ども2人と自分を洗い直しをして、となかなか大変だった。
またか!最悪だ!と嘆きながらバスタブを確認しても、何もない。
ただの、入浴剤で白くにごったお湯だ。
念のため、バスタブをかき混ぜても、何も浮いてこない。
私はホッとしつつ、息子に「なんにもなかったよ」と伝えた。
しかし、息子は納得しない。
「あるよ!なんかある!」
「なんにもないって」
「ある!ほらあるって!」
半分怒りながら、半分泣きながら、何かがあると主張する。
なんなんだよ、まったく、とため息をつきながらバスタブから息子を出して中を確認しても、何も見つからない。
私はちょっとめんどくさくなってきた。
「ねえ、なんにもないよ?」
「ある!ほら、ここあるよ!」
息子が半泣きで指さしたのは、自分自身の「玉」だった。
「えっ?これ?ここのこと?」
「そう!なんかあるの!」
いや、それは君にずっとあった。
生まれた時から、ずっとある。
ないと困る。
「えっ、今、あることに気づいたの?」
「うん。ここ、なんかあるの!」
それはあなたの大切なものの一部です。
2歳児の少ない語彙での説明を聞いてなんとか理解したのは、息子は「竿」の部分はあることを知っていたが、その後ろに「玉」がついていることには今日まで気づいてなかったらしい、ということ。
自分自身に未知のモノがいつの間にか付いていたことに怯える息子に、それはずっと付いていたし、あっても大丈夫なんだよ、と教えて宥めた。
彼は、2歳になる少し前に、自分の体には「玉」がついていることを発見した。
ハンドリガードは手を発見することだけど、子どもはふと、自分自身の身体の特徴に気付いて、驚くのかもしれない。
もしかしたら、私自身も自分の身体の思わぬパーツや機能に気付いて、驚いたり、怖がったりしたことがあるのかもしれない。
子育てって、おもしろいですね。