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Photo byizu_hiraya

在り方は選んでいるようで選ばれている

    人との関係は、
    自分で選んでいるようでいて、
    選ばれていることも多い。

    相手を見て決めているつもりでも、
    気づくと似たような関係を
    繰り返していることがある。


    前はそれを、
    相手選びの問題だと思っていた。

    もっと合う人がいるはず。
    もっと分かり合える人がいるはず。

    そうやって外側を探していた。


    でも観測を続けていて分かったことがある。

    関係が始まる前に、
    すでに空気は決まっている。

    どんな距離感で関わるのか。
    どこまで踏み込むのか。
    どこで違和感を持つのか。

    それは、
    言葉より先に出ている。


    だから、
    相手だけを変えても、
    どこかで同じような関係を繰り返す。

    変わるのは、
    誰と出会うかじゃない。

    どう在るか。


    在り方は、
    意識して作るものというより、
    日常の中で少しずつ整っていくものだと思う。

    落ち着いているか。
    無理をしていないか。
    距離を詰めすぎていないか。

    そういうことは、
    関係が始まる前からすでに出ている。


    感情が大きく動いているとき、
    人は距離を見失いやすい。

    近づきすぎる。
    踏み込みすぎる。
    もしくは、離れすぎる。

    近すぎると、判断は鈍る。


    だから私は、
    目の前の出来事だけで判断しないようにしている。

    少しだけ先を見る。

    この判断は、
    数日後の自分にとってどうか。

    そこまで視点をずらすと、
    感情の温度が下がる。


    冷静になるというのは、
    感情を消すことじゃない。

    未来の自分にも、判断に参加してもらうことだ。


    在り方が変わるというのは、
    性格が変わることじゃない。

    距離が整うことだと思う。


    距離が整うと、
    関係は無理なく続く。

    説明しなくても通じることが増える。
    頑張らなくてもいい関係になる。


    在り方は、隠せない。

    だから変えようとするより、
    整えるしかない。


    誰と生きるかの前に、
    どう在るか。

    その積み重ねの先で、
    関係は少しずつ変わっていく。

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