315話 オイルマネー・コード 14話 契約 Contract LaLaLaさん企画 参加作品 【オイルマネーコード編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
今日は、充実した体験だった・・・ホテルのレストランに入ると
維吹はアイスコーヒーを頼んだ。
ファイサルはホットコーヒーを、マリコはチョコパフェを頼んだ。
維吹はそんなマリコを見てほほ笑んだ。

「君が高校生なのが残念だよ・・・」
「どうしてですか?」
「せっかくの赤ワインが出せん!」
マリコが「ふっ」と笑った。

マリコがカバンを開けて書類を出した。
小さな文字が書いてある契約書のような書類。
ちゃんと日本語だがページ数が多い。
柔らかいいい香りがしている・・・

「これは、今後の君の人生を変える書類である。」
「これに君がサインした時、君は昨日までの君ではなくなる。」
そのつもりで読んでほしい。
提示されたのは、
10年間 国家戦略AIプロジェクト
予算:数百億ドル規模
維吹は、プロジェクト・アーキテクトである。
百億だとしても、1兆5000億円
その数倍・・・
1ページ目は全部読んだ・・・
ぱらぱらとめくり、最後のページを全部読んだ。
最後にサインの欄がある。
ファイサルの名前は、すでにサインが入っている。
日本語で肩書が書いてある。

アル・ナハル王国
国家投資庁 副総裁
ファイサル・アル=ラシード Faisal Al‑Rasheed
فيصل الرشيد
維吹は聞いた。
「総裁はどなたなのですか?」
「皇太子 サルマン・イブン・ハーリド殿下が総裁をされている。」

「面会したいかな?」
「あ・・・いえいえ・・・大丈夫です・・・」
「少し時間をとろう。」
「決心がついたらサインしてほしい。」
「これからのことだが、IBUKI君の役割は、
プロジェクト・アーキテクトということにしている。」
「ここに残ってくれてもいい。」
「日本に戻ってもいい。」

「契約後、君は何をしてもかまわない。」
「予算のことならば、気にしなくてよい。」
「当面、とりあえず君の判断で自由にしてよい経費として
20億円を君の個人口座に振り込む。」
「三菱UFJでいいかな?」
「え・・・・ゆうちょ銀行にしてください。」
「よろしい。」

ファイサルは笑った。

オイルマネー・コード 破 Oil Money Code — Rupture
オリジナル曲 オイルマネー・コード 破
Oil Money Code — Rupture

LaLaLaさん企画 オイルマネー・コード 参加作品
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